どうなる?ペルー国境越え

11月1日。この日は長かった。
ペルー46日目の今日、この旅で初の国境越えが待っている。私たちはまず、どのルートで行くか前日まで悩んでいた。

1つはコパカバーナ経由。こちらはずっとティティカカ湖沿いの道を走る観光ルート。コパカバーナの町は観光地化されていてきれいそう。デメリットは、陸続きではないので途中ボートに乗らなくてはいけないのと、500mくらいのアップダウンがあること。

もう1つはデサグアデーロ経由。ティティカカ湖から離れる部分もあるのでビジネスルートのようだ。こちらは前者程のアップダウンはなく、ラパスまで早く着ける。でも、問題はそのデメリット。国境では、日本人は警察官に見つかると個室に連れていかれ、身ぐるみはがされてドル札を盗られるのだとか。旅人のブログを見てもみんな恐れて避けている。だから私は避けたかったけれど、ゆうは冷静に「これはあくまで噂にすぎないんじゃ?みんな聞いた話で誰も実際そうなったって書いてないじゃん」と。確かにそうだね…登り坂はイヤだし、ラパスに早く着くならこっちがいいか。ちゃんと身構えておけば何とかなるよね。と、手持ちのドル札の番号を控えたり、腹巻きの存在がバレないように、パスポートを自転車のハンドルバックに移したり。


もうひとつ私たちの抱える問題がある。それは、ペルー入国時に滞在許可日数を20日間しかもらえなかったこと。自転車旅行者である私たちはもっと日数が欲しかったのだけど、入国時に帰りのチケットを提示しなければならない、という条件のために、うその日数を伝えざるを得なかったのだ。
リマの江田イン・宏子さんによると、日数はデータ上に入力されているから書かれた数字をごまかしてつけ加えたりしても無駄みたい。延長はできないので1日1ドルの罰金を払わなくてはならない。ルール通り1日1ドルならまだいいけれど、それ以上請求される可能性も考えた。

65km走ってついにデサグアデーロへ到着!とっても活気があって人も露店もたくさん。なんだかお祭りみたい。

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いよいよ緊張のイミグレーション。小屋の前に自転車を停めて2人で窓口に並んだ。役人にパスポートを2冊渡すと、機械に通し、パソコン画面を確認している…すると、ポン、ポンとスタンプを押し…パスポートを返してくれた!! 私たちは「こんにちは」と「ありがとう」しか言ってない。
よくわからないけれど、罰金なしで出国できるみたい。二人であまりのあっさりさにあっけにとられた。

次は自転車に乗って国境越え。ここでちらりと警察官の姿が見えたけれど、目を合わさないように前に進む。
そして、ボリビアでのイミグレ。役人に「どれくらい滞在するのか」と聞かれ、今度は正直に「私たちは自転車旅行者だから、60日間お願いします!」と言うと、笑いながら90日間のスタンプを押してくれた!
以上で手続きは終わり、無事自転車で走り出すことができた!

なんだかんだと無事にボリビアに入国!デサグアデーロ、ちっとも恐れることはなかったよ。(でも、ラパスで会った日本人パッカーさんは、おそらく同じ役人にあたったのに、滞在日数以内であるにもかかわらずごちゃごちゃ言われ、25ソレス払わされたそう。)

今日は、国境から20kmほど走ったGuaqui グアキで宿泊する予定。国境を越えたものの、走る車が古くなったくらいでペルーと雰囲気はほとんど変わらなかった。16:30頃にグアキに到着して、念のため車の検問をしていた軍人に「ここに宿はありますか」と聞くと「ない」という…もう20km先の町ならあるみたい。もういい時間だったけれどあと20kmなら日没ぎりぎりに着けるはず!と思い、再び走り出す。
ところが、道路状態は良くなく思ったようにスピードが出ない。とうとう夕暮れもすぎ、まっくらの中の走行となってしまった。

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まっくらのため、看板を見逃したようで遠回りしてのTiwanaku ティワナク到着となった。本日の走行、過去最高116km!おつかれさま!

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(誰も住んでいないかのような真っ暗な町、一軒だけレストランがやっていたけどすぐにしまってしまった。)


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