ヨーロッパに慣れはじめ?

2014年4月8日 ジローナ(スペイン)
プチリゾートホテルを出発した僕たちは、そのまま国道を北上してジローナに向かう。
スペイン国道は路肩があったりなかったり。車はみんな大きく避けてくれるので、親切なのだけど、やっぱり路肩がないのは怖いかな。まぁでも日本もほとんど路肩はないのが当たり前だし。自転車フレンドリーな世の中になるといいのに。
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今晩は、自転車乗りのためのホスティングサービス「WarmShowers」で見つけたEdgar宅に宿泊。
世界中の自転車旅行者が空いている部屋や自宅の庭を無料で提供してくれる。ヨーロッパはこのサービスを上手に使うとかなり安く旅を続けられる。ただし、もちろん相手の合意があってのこと。泊まりたい日が忙しかったりすれば、断られることもある。自転車旅行は事前に正確な到着日を決めることがとてもむずかしいから、嬉しいサービスだけど、使いこなすのは難しいかもしれない。

さて、無事到着したジローナは予想以上に大きな町で、旧市街が城壁に囲まれ、聖堂もたいそう立派なものだった。

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(左:彩がおばちゃんに話しかけられた。なんでもご子息が自転車旅行をしているそうだ。右:ヨーロッパではよく自国の国旗ではなく、地域の国旗を掲げていることが多い。アイデンティティが国より地域にあるようだ。)

Edgarのアパートは聖堂のすぐとなり。旧市街地の真ん中にあった。残念ながら?部屋は最上階。荷物を全部はずして運びこむのには苦労したけど、そんなことは大したことじゃない。Edgarは以前、スペインからアジアまで自転車で旅をしたようで、部屋にはチベットのタルチョ(旗)や写真が飾ってあった。
Edgarと彼女のBetが夕食を作ってくれた、夜は自転車旅行の話で深夜2時位まで盛り上がった。

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(愉快なEdgar&Betカップル、お礼に折り鶴をプレゼントした。)

アヴィニョン(フランス)
ジローナからは電車でフランス中部の都市アヴィニョンに向かうことにした。
マドリード以降、頻繁に電車を使っているのは、今後のスケジュール調整のため。今年の12月にネパールに到着したい僕たちは、そこから逆算し今のスケジュールを組んでいる。トルコに6月に到着したいので、「電車を使えるうちは使っておこう!」とちょくちょくショートカットをしている。おそらく中欧まではこんな感じでハイブリット旅行になるだろうな。ヨーロッパは電車に乗りやすいのでとても助かる。

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(ヨーロッパ鉄道は、自転車積載スペースが用意されている。フルパッキンの自転車もこの通り。)

ジローナから乗った電車は、スペインとフランスの国境直前の駅Portbouが終着駅。駅を降りて地中海沿いのきれいな道を進む。
海岸沿いは断崖絶壁で、どちらかといえば峠を超えているような感じ。1時間ほどで無事フランス側最初の駅Cerbereについた。ここからまた電車にのり、アヴィニョンを目指す。4時間の乗車時間は長かったけど、車内は快適であっという間に到着。予約してあったバックパッカーズホステルに泊まる。ひとり16ユーロ。フランスに入ってから宿代がぐんっと上がってしまった。
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アヴィニョンはローマ教皇が一時住んでいた場所。(世界史で習ったような気がする。)城壁に囲まれた町で、旧市街は見どころが多いらしいのだけど、天気が悪いこともあって、あまり良い印象がない町になってしまった。
スーパーに入ってみたけど、値段はスペインの1.3倍ほど。これからが大変。
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2014年4月9日~4月10日 自転車移動再開(フランス)
アヴィニョンからは自走で北上し、リヨンを目指すことにした。というよりは、最近あまりにも自転車に乗っていなくてちょっとうずうずしていた、というのが正しいかもしれない。電車に乗ろうと思えば乗れるのだけど、やっぱり自転車で走ろう、ということになった。
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ローヌ川沿いの道を北上する。道沿いには古城が多くあって、日本とは別世界。古城があるたびにカメラを出して写真をとったりしている。南米とは違い、ヨーロッパは、ある都市に向かうルートが多すぎて、どのルートを走るべきか迷ってしまう。
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(至るところに古城があるローヌ川沿いの道)

このローヌ川沿いには長いサイクリングロードが整備されているのだけど、時々そのサイクリングロードも途切れたりするから、あっちにいったりこっちにいったり、でなかなか距離が稼げない。それでも60kmほど走った場所で野宿をすることにして、スーパーで買い物をした。フランスのスーパーはスペイン以上に品数豊富。特に海産物が豊かで、氷を敷いた台にずら~~っと魚や貝、エビなどが並んでいる。、
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(さすがフランスともいうべき、豊富な品ぞろえ)

野宿をするのは、いつ以来だろうか、パタゴニア、フエゴ島以来かな。
ああいう自然豊かな場所で野宿するのはあまり気にならないのだけど、ところどころに人々が住んでいる普通の国、普通の地域で野宿するのはちょっと怖い。怖いというのは、人間に襲われるという意味で怖い。
この日も絶対見つからないであろう奥まった場所にテントを張ったのに、就寝前に2組のフランス人に見つかってしまった。特に2回目のフランス人は若い男性3人組。偏見があるわけではないけど、若い男性3人組に見つかるというのは、警戒するには十分すぎるほどの材料だ。
というわけで、夜11時にテントを撤収し、別の場所にテントを貼り直した。
野宿は結構大変なのです。
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(右:翌朝の朝ごはんはこんな感じ。)


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