おじさんに捕まって

おじさんに捕まって(2014年6月21日~23日)

泊めてもらった翌日、次の町ラシュトへ向けて出発しようとするも、
「1週間くらいゆっくりしていきなさい」と引き止められてしまった。

「いや~ゆっくりしていきたいのだけど、先を急がなきゃいけないから」となんとか説得して、どうにか出発することに。
妹さんはアヒルを庭で飼っているらしい。アヒルのかわいさと妹さんのかわいさが微笑ましかった。

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どうにかこうにか出発。日本人をもてなしてくれる人がいると有名なフーマンを目指す。

が、しかし、またイランの親切に捕まってしまう。

35kmほど走ったところで、恰幅のいいおじさんに止められた。
話を聞いてみると、どうもこのおじさんもサイクリストで、去年(!)日本を走ったことがあるという。
半信半疑の中、ランチを食べないか?ということだったので、おじさんの家に行ってみることにする。

おじさん家は、出会った場所から更に10kmほど先にあり、一度別れてから再合流するのに苦労した。
レズバンシャールの町から少し走った所にあり、普通の一軒家。
奥さんがたっぷりのバターライスとおかずを出してくれた。

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パソコンを見せてもらうと、日本の風景とおじさんが写っている。どうやら話は本当らしい。
「日本を縦断した」、ということはなさそうだけど、柏(イラン人のペルシャ絨毯商がいるらしい)の写真がでてきた。「日本は最高だった。」とおじさん。

さて、話も伺ったし、ご飯も頂いたし、出発しようとすると、お得意の引き止め工作。
「1週間くらいゆっくりしていけばいいじゃないか」と今朝もどこかで聞いたようなセリフ・・・。

たしか初めは「ランチでもどうだ?」という話だったはずが、いつのまにか「1週間のホームステイ」に変わってしまう、イランマジック…。

うーん。まぁ時間も遅くなってしまうし、「今日は泊めてもらうか」ということで一泊させてもらった。
夕方頃、「ちょっと親戚の家に飯を食べに行くからこないか?」というので、ついていく。

車で少し走って降ろされる。建物の中に入ると、偉そうなおじさんが3人英語を話している。
「ここが親戚のうちかな?」なんて思っていると、どうも違うらしい・・・。

実はここは英会話学校だったらしく、いきなり女子クラスの授業に放り込まれて即席講師になってしまった・・・。英語は全然喋れないのだけど、「イランの若い女の子が世界を、自分の国をどう感じているのか?なぜ英語を勉強しているのか?」などなど疑問がいっぱいあったので、この機会にぶつけてみることにした。
初級クラスのため、僕の拙い英語すら難しかったみたいで、コミュニケーションは取れなかったのだけど、イランの若い世代が何を考えているのかが少しわかったような気がした。

帰りがけに、「記念写真を撮っていいですか?」と聞くと困ったような表情。
どうも保護者の許可がいるらしい。さすがイラン。ムスリムの国だ。

その後、バスに乗っておじさんの親戚のうちに。
親戚10人ほどが集まって夕食を食べていた。
イランは子供が多い。こうやって子供も大人も親戚が一同に集まって食事する文化があるのはいいこと。
この日はおじさんのうちに一泊させてもらった。

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翌日、出発しようとしていると、やっぱりおじさんに引き止められる。
結局、旅の計画をすべて白状させられ、大きく軌道修正して、このおじさんの家からテヘランに向かうことにした。うーん、うれしいやらめんどくさいやら。。

夕方におじさんの娘さんとその旦那さんが食事に行くというのでついていった。
郊外のチャイハナ、ケバブとシャイそして水タバコを楽しむ場所だ。

彩は以前から水タバコを一回吸ってみたかったらしく、ようやく体験することができた。
タバコの葉にフルーツの味付けをして吸う水タバコ。これ結構ハマります…。

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(案内してくれたおじさんの娘夫婦)

結局2泊して3日目の夜、ようやくバスに乗ってテヘランに向かうことになるのでした・・・。


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