酸いも甘いも。

2014年2月15日 マーブルカテドラル

翌日、楽しみにしていたマーブルカテドラルを見に行く。大理石が波で削られ紋様が綺麗な奇石群だ。
朝一番早いツアーを申し込み9時に約束の場所へいく。昨日チケットを販売してくれたスタッフはいるのだけど、一向に出発する気配がない。どうやら同じ船でツアーに行 く家族が寝坊したらしい。結局10時出発になってしまった。。もうこういうことには慣れてしまって怒りも感じないのだけど、やっぱり自転車の走行時間が少なくなってしまうのは嫌だなぁ。

モーターボートに乗り込んで20~30分でマーブルカテドラルに到着。
マーブルカテドラルの写真はちょくちょく見ていたけど、実際に来てみると思ったよりよかった。午前中のツアーだったので奇石に日光が差して反射した湖の青がとても綺麗に見える。

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お昼になってしまったけど、残り日没まで頑張るつもりでトランキーロの村を出発する。

トランキーロの村からは細かいアップダウンが長く続きとても走りにくい。景色はアウストラル街道随一なのに、道は一番大変だった。
宝石の道でも遭遇したコルゲーション、洗濯板状の道が延々と続き、スピードが出せない。そんな中、最強を誇るドイツ製のオルトリーブバッグのネジが一つ飛んでしまった。激しい振動で想定以上の負荷がかかったのかな。。
テンションだだ下がりで修理をする。サイズの合うネジを持っていなかったのだけど、何とか別のネジを使って無事直すことができた。どこかで再度修理をしないと。。

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(とにかく景色はすばらしいトランキーロ前後のアウストラル街道)

修理を終え走り続ける僕たち。まだ日没まで少しあるけど、久々に彩がギブアップ気味で機嫌が悪い。僕としてはもう少し頑張って次の町トランキーロヘ着きたかったのだけど、断念。この日は町の手前15kmにあったキャンプ場に泊まることにする。

つ い最近キャンプ場を始めたようで、トイレやシャワーはほとんど新品。とてもキレイだった。それよりも、どちらかというと「自宅の空きスペースでキャンプを してもいいよ。」というようなスタイルがとても自然で気に入ってしまった。オーナー夫妻もとても親切。犬や猫や羊たちも気持ち良さそうに寝ている。

黒猫のチビが僕たちを気に入ってしまったようで、僕たちがご飯を作る間もずーっと辺りで遊んでいる。疲れた一日だったけど最後は猫に癒されました。

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2014年2月16日 結婚記念日

今日は結婚一周年の記念日だ。去年、東京で結婚式を挙げてから早いものでもう一年。この一年を後で振り返った時にどう思うんだろう。

そんなことを考えながら、キャンプ場を出発する。キャンプ場のオーナー夫妻と別れの挨拶。南米式の挨拶も慣れてきた。

今日はベルトランドまでの15kmだけ。あっという間にベルトランドに到着。宿を決めて、楽しみにしていたラフティングに行くことにする。

パタゴニアに入ってからというもの、綺麗な川を見るたびに「川下りしたいなぁ」と思い続けてきた。日本ではカヤックが趣味なこともあって、ベルトランドのラフティングはかなり前から楽しみにしてきた。
湖畔沿いにラフティングのツアー会社があって、申し込みに行く。一人30000ペソ(6000円弱)とチリではかなり高額だけど、結婚記念日ということで、「えいや!」と申し込む。

1時に事務所前に再集合。英語で説明を受けて書類にサイン。全身ネオプレンスーツを着込みヘルメットを被ってボートに乗り込む。
ドキドキだったけど、イケメンガイドのお兄さんが緊急時の脱出方法やら注意事項をジェスチャーを交え英語で説明してくれたおかげでかなり理解できた。

「Adelante!(前へ)」と言われた時はパドルを漕ぎ、「Alto(休止)」と言われた時は漕ぐのをやめる。その繰り返しで徐々に湖から川へと進み出す。

川はかなり激流でボートが激しく上下するほど。ラフティングはとても楽しかった。(おって映像にします。)

夜は宿の隣にあった小さい食堂でささやかなお祝い。牛肉のメインと飲み物はおばちゃんがサービスしてくれた。

パタゴニアの本当に本当に小さな村で一周年のお祝い。きっと一生忘れられない日になるんだろうな。

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2014年2月18日 とんでもない迂回路

ベ ルトランドにもう一泊して、翌18日、ようやく次の町コクランに向かうことにする。道はそれほど悪くないのだけど20kmほど走ったところで工事中の看板 が。工事のおじさんが出てきて、「今の時間この先は通れないよ。」「どうすればいいの?」と聞くと、どうも迂回路があるらしい。
仕方なく渋々迂回路を進むが、この迂回路がくせ者だった。

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まっすぐアウストラル街道本線を進めばせいぜい標高400mの峠で済むところ、なんと550mまで上がらなくてはならないのだ。しかも傾斜が尋常じゃない。この旅で初めて二人で自転車を押さないと登れないような急傾斜が随所にあった。
もう二人で文句を言い合いながら峠を越える。

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(ありえない斜度の坂。どうやって登れと?)

ようやく峠を越えて下までいくと、なんと川に橋がかかっていない。コクランに行くには川を渡らないといけないのに。
困りながらとりあえず迂回路の先まで行ってみる。すると何やらワイヤーが川に渡してある。。もしや、、と見てみると、なんとワイヤーを伝って動く渡し舟があった。

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どうもこの渡し舟、公道と同じような扱いで行政が無料でやっているれっきとしたサービスらしい。渡し舟に乗って川を渡り、夕方19時ごろ、ようやくコクランの町に着くことができた。


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