おじさんを振りきって

おじさんを振り切って出発するのも大変だったので、しかたなくここに自転車を置きテヘランに向かうことにした。テヘランへのバスは夜12時ころ出発。3列シートでエアコンもあり快適だった。しかも値段はなんと6ドル。めちゃめちゃ安い。無事翌日朝、テヘランに到着した。  日本人が集まっているというマシュハドホテルへ。ここでようやくチャリダーの米山夫妻と会うことができた。

テヘランでのビザワーク ~トルクメニスタン編~
テヘランでする事は一つ。ビザの取得だ。テヘランではトルクメニスタンとインドのビザをとる予定だ。トルクメニスタン大使館はテヘラン市街の北の端にあって、結構時間がかかる。地下鉄の終点まで乗って、そこから歩くこと25分。ようやく大使館に到着。

ところが、大使館の前には人気がない。いやな予感。祝日休日ではないはずなのになぁ。なんて思っているとたまたま大使館員の人が通りかかり、「今日は会議で休館だよ」と一言。がっくり。仕方なく踵を返して来た道を駅まで戻る。帰りの道はとても長く感じた。

とりあえず長丁場になりそうなので、スーパーに買い出しに行ってきた。スーパーはホテルから歩いて20分。テヘラン市内にはいわゆるミニマートが少なく食料の調達に四苦八苦することがよくある。とにかく飲み物、食べ物が売ってないのだ。(特に宿のまわりは) スーパーで数日分の食料と水を買い込み、宿に戻った。

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(テヘラン市内のスーパー。レジには店員の応対を評価する謎のボタン付き)

木曜日、今日こそトルクメニスタンのビザを申請しなければならない。 というのも、イスラムの世界では金曜が休み。つまり明日はもう申請できないのだ。  朝イチで大使館に向かう。ささっと申請を済ませて、次のインドビザセンターに向かう予定だ。  大使館前には昨日とは変わって人が溢れている。小さな窓口で申請書を渡そうとすると、近くの男性を呼びチェックしろと言って窓口を閉めてしまった。この男性はVISAの代行業者らしく、慣れた手つきで申請書類をチェックする。どうやら申請書類には問題はないらしい。ここまではOKだった。問題はここから。  申請書類が受理されるまでは、この場に留まらないといけないらしいのだけど、受付の窓口がなかなか開かない。結局開いたのはなんと4時間後の13時。4時間も待たされてしまった。
結局、インドビザの申請はできず。週明け持ち越しになってしまった。

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(トルクメニスタン大使館の小さな小さな窓口に殺到する申請者。もっと申請しやすいように工夫をすればいいのに・・・なんて彼らは露ほども思わないんだろうな。)

テヘランでのビザワーク ~インドビザ編~
土曜日はインドビザ申請センターの場所を確かめるためにテヘラン市内へ出た。 インドビザは、テヘラン市内の旅行代理店が業務委託を受けていて、インド大使館とは別の場所にある。地下鉄駅からちょっと距離があるため、バスで向かった。無事、インドビザ申請センターに到着。予想通り休みだったので、場所だけメモして、インターネットカフェにむかった。 ネットカフェでは、インドビザのオンライン申請をして、ビザ申請時に必要なインド出国チケットを印刷。


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(イランでハマりにハマっていたフレッシュジュース(メロン)。これがめちゃめちゃうまい。25000リアル(約100円ほど)

再びスーパーにいくため地下鉄にのる。地下鉄の駅を降りると何か様子が変。どうやら、新しい路線でよくわからないままスーパーを少し通り過ぎてしまったらしい。仕方なく、歩いて向かうと、ここで大発見。

この通りは実はアウトドアショップ街になっていて、マムートなどの海外ブランドのウェアが売っていたのだ。彩のズボンが破けてしまったので、新しいズボンを買おうとしていたのだけど、結局ちょうどいいサイズがなくて断念。スーパーによってから宿に戻った。

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(寝袋やガスストーブなど様々な商品がならぶ店内。かなりしっかりした装備を整えられそうだ。)

翌日、ようやく週明け、インドビザの申請に向かう。インドビザ申請センターに朝早くつき、スタッフの人に声をかけると、「どこの国の出身?」と声を掛けられる。「日本だ」と答えると、「外国人はここでは申請できないよ。」とのこと。がっくり。。急ぎで正しい申請方法を聞く。どうやらインド大使館へ出向く必要があるらしい。さらに日本大使館のサポートレターも必要とのこと。急いで日本大使館に向かい、サポートレターを発行してもらう。

在テヘラン日本大使館はいつにもまして厳重だったが、日本人だというと警備員の男性はすんなり中に入れてくれた。通常、日本のパスポートを見せた上、日本人といえども金属探知機を通って荷物を改められるのだけど、イラン人警備員はあまり気にせずスルーして、通してくれた。。

窓口ではイラン人の女性大使館員が応対してくれた。一応日本語が話せるようなのだけどイマイチ、スムーズにコミュニケーションできない。ちょっと時間がかかりつつも、なんとか意図を説明できた。いつも通りの承諾書(ビザを発給してもらう国には危険地域がありますが、説明を受けた上、自己責任で入国します。というような内容)にサインをして提出。今回は追加で今後の旅程表のようなものも書かされた。

結局のところ、当該国のビザはその直前の国でとってほしいらしく、なぜテヘランでインドビザをとる必要があるのか、とその女性スタッフに突っ込まれたため、いちから事情を説明するのに時間がかかってしまった。 ようやくサポートレターが渡され、これで終わりかと思っていたところ、なんと副領事から説明があるという。お忙しい中、副領事の鈴木さんから丁寧にイランと周辺国の最新の危険情報や、イラン国内のマナーなどについて教えていただいた。

長くなってしまったけど、後少し。

インド大使館へ向かう。ゲームのラストボスを倒すときのような心境だ。迷宮のようなダンジョンをクリアしてようやく辿り着いたインドビザ申請。
インド大使館は日本大使館から近く、すぐに到着。申請書類を提出すると、「日本大使館になぜサポートレターを出したのか確認するから、また明日来てくれ」とのこと。うーん、まだ決着がつかないインドビザ。。

翌日、早朝インド大使館へ向かった。  結果、テヘランでのインドビザの発給は1ヶ月のシングルエントリービザのみ。3、6ヶ月のマルチビザは発給していないとのこと。完敗。

都合上4日間をかけ、交通費をかけ、靴底をすり減らしながら頑張ったインドビザの取得は、残念ながらできず。。

しかたないので、気持ちを切り替えて、ペルセポリスを見に行くことにし、夜行バスでシーラーズに向かった。

※6ヶ月のインドビザは、キルギスの首都ビシュケクで取得できるようです。僕らも検討中。。

 


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