月別アーカイブ: 2013年9月

いよいよ山へ:サンタ・クルス・トレッキング2

僕たちを乗せたバスはどんどん山を登っていく。
もちろん未舗装。車内に日が差せば、もうもうとした土埃が舞っているのがわかる。

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途中、湖に寄って写真撮影。

2時間ほど走ったところで、車内の欧米人10名ほどが降車。
「え、僕たちもここで降りるのかな?」なんて思って、必死に「サンタ・クルス?」と聞いても、「あと1時間先だ」と突っ返される。

こっちの言葉が通じてるのかな?もしここで降りるんだったらどうしよう。と不安になってくる。車は更に登り、ついに富士山より高い3900mの峠を越える。ようやく次の村が見えた時、おもむろに車はとまり、みんなが車を降りる。それでも、とくに説明はない。なんとなくそんな雰囲気に…。

そう、僕たちはまだその「雰囲気」を感じ取って物事を判断することが多いのだ。


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言葉がわからない!サンタ・クルス・トレッキング1

ワラスへついたのが土曜日、翌日曜日に情報収集のため町の中心にあるインフォメーションに行きました。しかし、インフォメーションもトレックツアー会社もどこも休み…。しかたなく、宿のお姉さんに、話を聞いてみます。

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ワラス市街 トヨタ・カローラはどこでもみかける。

ここワラスは、ワスカラン国立公園の中にあり、その中心にあるワスカラン山はペルー最高峰の6768m。前後数100kmに渡る山脈と氷河を見どころに、様々なトレッキングツアーを組むことができます。
10日をかけて山を歩くツアーから、日帰りの氷河見学まで、体力に応じたツアーがあります。

宿のお姉さんによれば、このホテルで直接申し込みができるようなので、2名で参加させてもらいました。

僕たちが今回選んだのは、3泊4日のサンタ・クルス・トレッキング・ツアー。
サンタ・クルス山南側にある渓谷を中心に、プンタユニオン(峠)、標高4,750mを超え、トレッキングをします。

標高4700mを超えるトレッキングは初めて。二人で3泊4日歩き通すのも初めて。海外でトレッキングをするのも初めて。
初めてづくしで、緊張感は高まります。
それでも宿のお姉さんは、「じゃ明日6時に迎えにいくわよ」とだけ言い残し、チャオ!と・・・。
ちゃんと説明が欲しかったのに…。

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ワスカラン北峰と南峰。南峰がペルー最高峰です。

——

さて、初日、朝5時50分。宿にハイエースで迎えに来てくれました。
荷物を積んで、合流地点へ。
僕らを含め、14~5人がバンに乗り込みます。

14~5人でのトレッキング…?ホントかな?

言葉がわからない分、信じるしかありません…。


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まな板の上の鯉

自転車をリマに置き、バスでワラスへ向かいました。

もともとワラスへは、トレッキングをするために向かうつもりでした。
しかし、自転車旅のルートから大きく北に外れているために、仕方なくバスでショート・トリップすることにしました。

ワラスへは、バスで9時間弱。大手バス会社CRUZ DEL SURだったので、車内サービスは充実していますが、3900mを超える道のりは、険しく、悪い。崖と道の間にガードレールはなく、法面も補強工事は一切されていない。そんな道をバスは飛ばしていきます。

オンボロの飛行機に乗るときも、沢木耕太郎よろしく途上国でローカルバスに乗るときも、いや、自転車旅行自体がある意味、まな板の上の鯉。
一度その手段を選択してしまえば、あとはこちらが能動的に危険を回避する術はありません。

あとは、ただひたすら祈るか、もしくは忘れるために寝るか、どちらかしかありません。

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バスの中で一枚。

9時間後、無事、ワラスへ到着しました。
バスに乗るのも緊張します。


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狂犬病の予防接種へ

ペルー、リマの野良犬のあまりの多さに愕然とし、日本で諦めていた狂犬病の予防接種を受けにいきました。

いろいろ調べていると、リマ市内の野良犬の狂犬病はほぼ駆逐されたようですが、山間部の吸血コウモリからの狂犬病の罹患が2012年でも問題になっているようです。ここでいう山間部とはおそらくアマゾン地帯のことで、アンデス高地帯を指しているのではないような気もしますが、とりあえず行ってきました。

リマの新市街ミラフローレス地区にある、「Suiza lab」という予防接種専門?の病院です。
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予め調べておいたスペイン語、vacana rabia (狂犬病の予防接種)というメモだけを握りしめ、病院に向かいます。

幸い英語を話せるお姉さんがいたので、事情を説明して狂犬病の予防接種をしてもらいました。
(お姉さんからは、なぜ狂犬病の予防接種なのか?流行っているインフルエンザじゃないのか?みたいな質問攻めにあいました・・・。)

どうも日本人からすると、発展途上国は注射針の使い回しが怖い印象があり、僕もそればかり気にしていたのですが、なんてことなく、目の前で新品の注射針を無菌パックから破いて出して使ってくれました。

しっかり予防接種の記録表も作ってくれ、また数日後に来るようにとメモをいただきました。
新市街(外国人が多く住む高級住宅街)ということもあり、基本的な医療レベルは保たれているようです。(まぁ当たり前ですが・・・)

狂犬病ワクチンの予防接種一回で84ソレス(約2600円)です。

ちなみに日本で狂犬病の予防接種をすると保険適用外で、12000円前後します。

通常、免疫をつけるために狂犬病の予防接種は3回行いますが、3回打っても日本の1回よりも安いというありえない展開になっています。


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リマのノースフェイスショップ

帽子を全て日本に忘れるという大失態をしでかし、(準備してたのに、入れ忘れた・・・。)

リマのノースフェイスショップに行ってきました。

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整然とした店内に、2013NEWモデルがずら~っと並んでいます。
Gopro3やスントまである。

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価格はほぼ日本と同じ。ワーキングキャップだけ買ったのだけど、99ソレス(約3300円)しました。
もしかしたら、というか日本のほうがたぶん安いです。

ペルーに来て「やべ、アウトドアギア忘れた。」という方は、こちらのノースへクレカを持参の上(笑)
来てください。VISA使えました。

情報では、TATOOという南米ブランドのアウトドアショップが数箇所あるらしい。
MSRなどのギアも売っているようなので、必要な方はどうぞ。

蛇足ですが、

ガソリンストーブ(一般的にはコンロ)を飛行機に載せる際、未使用であっても載せられないという事例があったようですが、今回、僕たちはそのようなこともなく、無事、ペルーに全装備品を持ち込むことができました。
ガソリンストーブは、わざわざ「No used!」と張り紙をして飛行機に載せましたが杞憂に終わったようです。

もし、空港のセキュリティチェックで引っかかってしまった方は、現地で入手することも不可能ではないので、安心してください。


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緊張したペルー入国審査

江田イン2泊目です。
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日中、周辺を歩き回ったので、なんだか疲れて仮眠をとっていました。
その夢の中、やはり旅中のようでふらふらと市場のようなところを夫と歩いてると、ある男性とぶつかりました。
謝ろうとすると、なんとその男性は前職場の自転車旅行に行くと打ち明けた当時の上司でした!
そして、夫はそっちのけでなぜか上司の勤務する支店(日本)にちょっと歩いて着き、支店の皆から会議室で旅行についてのインタビューを受けるのでした。
夢ではなんでもありですね!
___________

話は戻りますが、ペルー入国について。

成田から11時間を経て、ダラス到着。
ダラスでの国際線乗継時間は1時間半ほど。
この間に米国の入国審査・保安検査も済ませるとなると、あせります;
ただ、今回利用したアメリカン航空では、預け入れ荷物のピックアップは不要です。
そして、余裕をもってリマ行の搭乗ゲートにたどり着けましたが、行き先が違うよう…電子掲示板を改めて見ると、チケットに書いてあるゲートとは真反対になっているではないか!!
急いで書いてあったゲートに駆け込みましたが、このゲートも100%あっているか不安…
ドキドキしながらゲートにたどり着くと、「LIM」の文字が見えて一安心。出発時間の20分前くらいでした。

ちょっと落ち着いた機内での会話。
なんか成田でも薄々感じていたものの、ペルーから第三国行きの仮チケットを見ると、行き先は「cuzuko」。これってクスコ、ペルーだよね…?
こちらにも責任があるけれど、成田のカウンターで「ボリビア行のチケットを用意しました」と言ってたのに、これでは第三国への航空券の意味がない…入国できなかったなんて笑いもの;;
でも、今さらどうしようもないので入国審査でこの件についてスルーされることを願うしかありませんでした。
審査カウンターに立つと私はガチガチでしたが、結果は、「どれくらい滞在するのか」「2週間」というやりとり程で、無事に入国できました!!良かった!!!
どうやら周りの人も、第三国への出国航空券の提示を求められてはいないようでした。

預け入れ荷物を受け取ると段ボールはボコボコでした。お互いおつかれさま。
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このあたりのことを今になって書いたのは、私たちも国際線乗り継ぎやペルー入国に不安があり、日本でもネット等で調べてきたので、同じような方が私たちの経験を参考にしてくれればと思ったからです。


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SIMバトル・・・。

どうも、夫のほうです。

(投稿の一番右下に記事を書いた人の名前が出ます。そこを見ていただけると、妻か僕か、どちらが書いたのか、わかるようになっています。)

さて、無事、ペルーにつき、リマの宿に荷物を下ろしました。

リマの空港には、深夜2時頃につき、猛烈なタクシーの客引きをスルーして、スペースを見つけて自転車を組み立てました。自転車の分解具合は、新車をバラバラの状態から組み立てるほどではないにしろ、一台につき1時間~2時間程度の時間がかかりました。

マックでとりあえずお腹を満たして、いざ出発。

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この辺は、妻も日記に書いてくれるかもしれませんが、昔、豊橋にいたというペルーのおじさんを見つけ、「ここに行きたい」と地図を見せて、空港から出るまで案内してもらいました。グラシアス!

で、ここからが大変。笑いが止まらず…。

リマの交通事情。昔、上海を自転車で走ったことがあるのですが、勝るとも劣らない。
まぁとにかく圧倒的な無法地帯・・・。トラックとバスとバイクとタクシーが、大波になってグア~~っと、こっちに襲い掛かってくるような迫力。伝わりますかね・・・。

「あはははは・・・」ともう力なく笑うしかない。

自転車旅行者として有名な、石田ゆうすけさんだったか、中西さんだったか?本で、「到着初日に後悔した」というようなことを書いています。
僕も前回のユーラシア大陸横断で初日に後悔しました。

今回は、どうかな~。っと。でもやっぱり、今まで忙しくてあまりじっくり考えることができなかった分。
このペルーの交通マナーと、汚物の異臭と、野良犬の多さを見ると、「あぁ、またやってしまった…。」と感情が空から肩にどーーんっと落ちてきたように、重くのしかかります。
ただ、さすがに学生ではなく成長したのか、どこかに「そうだよね~」っと現実に気づいた自分を客観視している自分もいたりして、7年前のユーラシア大陸横断の時とは違う感覚、感情を体験しています。

妻は意外と飄々と楽しんでいるようで。
あのトラックの大波の中で笑顔を見せながら、「田舎にいけば幾らか楽だね」と客観的に分析する余裕も見せています。ちょっと救われた旦那でした…。(初日、路面が濡れていて、急に出てきた車を回避しようと、急ハンドルを切った妻が転倒してしまうことが1度ありました。自転車はみなさんが考えている以上に重く、バランスも悪いため、急ハンドル、急ブレーキは危険なのです。そういう小さなことも少しづつ学んでくれているようで、頼もしく感じています。先ほどの転倒は幸い無傷でした。)

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さて、大波に飲まれるように、フラフラと巨大な荷物をつけた自転車を前に進めます。

計画では、空港のロビーで携帯電話のSIMカードを買って、Googleマップを起動させてスイスイくるつもりが、全然認識されず。結局、まったく頼りない地球の歩き方の地図を参考に、なんとか宿まで向かいました。

到着から、2日経って、ようやくこのリマの交通マナーというか、無法地帯の中にも一応一定のルールがあるらしいことは感覚的にわかってきました。

——-

で、表題のSIMの件ですが、

えーっと、まだ繋がっておりません。もうつながらないんじゃないか、と若干挫折気味です…。

ペルー最大手の携帯電話会社、Claroのオフィスに今日も行ってきましたが、埒が明かず。

まぁスペイン語わからず、突っ込んでいく僕も僕ですが…。

——-

明後日から、自転車旅行出発の前に、ペルーの北、バスで8時間の場所にある「ワラス」へトレッキングをしに行ってきます。

自転車での出発は、9月25日前後になりそうです。まずは1000km先、マチュピチュへの玄関口となるクスコを目指します。1000kmですが、4500mの峠超えを含むアンデス山脈を攻めることになるので、10日では到着せず。おそらく15日~20日前後かかってしまうのでは、と予想しています。

ともかく、安全第一で。

一路平安!


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日本を旅立つ!

2013年9月18日

現在はリマにいます!江田インという日本人宿から投稿します。

9月2週目に入り、本格的に夫の実家でパッキングを始めました。
荷物が多く、とにかく無事飛行機に詰めるのかというのが第一の心配でした。

自転車は解体し、段ボール箱に詰めて追加料金を払えば、飛行機に積めます。
ひとり当たりの荷物は、自転車用バッグが5つとザックにまとめなくてはなりません。
預け入れ、機内持ち込みの荷物にも個数や大きさの制限があるので、どうしたらいいものか(?_?)
夫が思いついた案は、預け入れ荷物も段ボール箱に入れるというもの。

最終的にはこんな具合になりました。DSC02196 (Large)

自転車解体作業は、出発当日17日の午前中に行いました。
夫にも手伝ってもらいながら(いや、私が手伝い?)、2台とも完了するまで1時間ちょいかかったかな。
自転車屋で譲ってもらった段ボールに入れるのも一苦労。
なんで昨日までに終わらせなかったのかとため息ものでしたが、様々な準備で忙しかったんだよね?

13時頃にすべて終わらせ、夫の父親の運転で成田空港へ向かいました。
空港到着は14時前。
チェックインカウンターまで、これらの荷物を運ぶのも一苦労。周囲の視線を感じる(^^;

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そして、新たな心配事。ペルーへ無事入国できるか。
ペルー入国には、第三国への航空券が必要と言われています。
私たちも前もって調べていて、成田で正規料金で(全額戻るから)安めの航空券を買い、すぐにキャンセルするという手を使うことに決めていました。バックパッカーやチャリダーにとってはそれが当たり前のよう。
なので、チェックインカウンターでボリビア行きの航空券を購入しました。
航空会社の方によると、建前上ペルー入国にはチケットがあればいいので、出発前にキャンセルしても構わないということでした。払い戻しの手続きは、自ら電話しなくてはならないそうなので、日本で済ませた方が楽だろうと、保安検査をする前に済ませておきました。

保安検査も無事クリアし、ダラス行の飛行機へ乗り込みました。
いよいよ旅立ちか~と思いに浸っていると、隣で夫は既に居眠り(_ _)…おつかれさまです…

今日はここまで!
宿到着まで書こうと思ったらいろいろなことがありすぎて、長くなってしまいそうなので;


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それでは、

成田空港です。

どうにか手続きも終わり出発できそうです。

次は現地についてからの投稿になります。それでは行ってきます。


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