もっとも大事な道具、自転車について紹介します。
Surly Long Haul Trucker
今回の自転車は、2台とも自分たちでゼロから組み上げました。
すべてのパーツを自分達で購入し、自転車ショップで行ったのはヘッドパーツの圧入作業のみでした。
妻の自転車は妻自身に組み立ててもらいました。(故障しても自分で直せるようになってもらうためです。)
一番大事なフレームは、米サーリー社 ロングホウルトラッカーを選びました。このフレームは多くの旅人がすでに使っており、デファクトスタンダードとなっているフレームです。
ロングホールトラッカーをおすすめする理由
ロングホールトラッカーには、旅のために考え抜かれた装備が満載されています。
ダボの埋め込み
例えば、半埋め込み型になっている荷台の取り付け穴。非常に負荷のかかりやすい箇所で、穴ごと金属疲労により折れてしまうことがよくありますが、そういうことが起こらないように、フレームに半分埋め込まれてしまっています。このフレーム埋め込み型のダボ穴が折れて溶接したという話はまったく聞きません。一方フレームに埋め込まれてないダボ穴はよく折れて溶接の憂き目にあっています。
3つのボトル用ダボ穴
水を運ぶためのボトルゲージを取り付ける箇所が、三箇所あります。合計で4.5Lの水を運ぶことができます。水は重く、重心に近いところかつ低い位置につけたいため、フレームに3つも取り付けられるのはかなり重宝します。僕の場合は、更にメインフレームに別のアタッチメントを使ってガソリンタンクを取り付けられるように改造しました。
普通より長いチェーンステー
荷台に取り付けた荷物がペダリング中のかかとに当たらないよう、普通の自転車よりもペダルと後輪の間隔が長くなっています。これも荷台を付けることが前提の自転車ならではの配慮です。
更にホイールベースの長さによる直進安定性は、他の追随を許さないほど。
超長距離を走る上でハンドルが驚くほど安定するこの直進安定性は本当に助かります。
●経験をもとに、今後旅で選ぶ自転車とは?
ディスクブレーキはマスト
迷わず、ディスクブレーキの自転車を選びます。その一番の理由は、リムの消耗。
Vブレーキを始めとするリムブレーキは長い距離を走ると徐々にリムを削り、最後にはリムが割れることになります。ディスクブレーキではその点の心配が必要ありません。特に積載量の多い旅用自転車はリムの減りが早く、かなり酷使することになります。現在ではほとんどの旅用自転車がディスクブレーキに変わっています。(かわりにディスクが歪むなどのトラブルが発生する可能性があります。)
2013~2015年で使った自転車のパーツ詳細
【フレーム】米Surly社 Long Haul Trucker
【リム】米Sunringle社 Rhyno lite
タンデム自転車にも使われる強靭なリム
【スポーク】西Sapim社 LEADER 2.0mm
折れにくいことで有名。愛用者も多い。
【変速機】シマノ Deore
XTやLXで旅をする人もいますが、軽量化より耐久性をとるべきだと思います。ALIVIOやACERAでも実際問題ありません(メンテ回数は増えるかもしれないけど。)
【ブレーキ】日Shimano社 Deore
【キャリア】独Tubus社フロントDuo、リアLogo
低重心のキャリア。世界中でスタンダードになりつつあります。
【タイヤ】独Schwalbe社 Marathon Plus 26×1.75
厚さ一センチの強靭な耐パンクベルトが入っている。さすがにパンクゼロということはないけど、10000kmあたりの平均パンク回数は5回ほど。走る場所にもよるがパンクしにくいのは間違いない。
【サドル】英Brooks社 B17 Standard
こちらもスタンダード。ただ雨濡れには注意。今買うならこちらがおすすめ。
【ハンドル】Bazooka社 マルチポジションハンドルバー
ハンドルにカメラを付けるなど様々なアタッチメントを取り付けたい人向け
【バッグ】独Ortlieb社 Front Roller Classic、Back Roller Classic、Ulitimate
こちらもスタンダード。バッグとフックを固定するネジがプラスチック製のため5000kmくらいで弾け飛んだ。予めステンレスのボルトとナットに交換しておくとなお良い。
【フェンダー】独SKS社 CromoPlastic
フェンダーなしで旅する人もいるが個人的にはあったほうがいいと思う。
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