南米の一番下へ、ウシュアイアにゴール。

2014年3月9日 どうする?

やっぱりウシュアイアまで自走しよう。ゆうがそう言いはじめた。私はあの風の中走るなんて恐怖すぎて無理!と決めつけていたけれど、ゆうは過去同じルートを通ったチャリダーやパッカーから情報から、この先は森林地帯となりあれほど風は強くはないと判断したようだ。私だって風が弱いならウシュアイアまで走りたい。もしダメだったらヒッチハイクすればいいということにし、二人でウシュアイアを目指すことにした。

バスを予約したオフィスに行き、キャンセル。すでに風は強めだったけれど、大丈夫だと言い聞かせ出発した。

はじめは向かい風ぎみ。安全を考えてスピードは落ちるものの、わりと走りやすい未舗装の路肩を走ることにした。これなら行けそうだ。そう思いながら、時々追い風や横風をうけながらも慎重に走って行った。やはり昨日ほどではなく、まわりに木々も増えてきた。

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午後に入り、私の後輪がパンクしてしまう。今までほとんど休憩できるようなスペースがなかったが、ちょうどよくキャンプ場があったので、そこで修理させてもらうことに。それにしても私の後輪ばかりよくパンクするなぁ…

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(パンク修理はゆうの仕事。今回はパンク箇所がわかりづらくて苦労したみたい。)

思わず時間をロスしてしまった。今日の目的地はリオグランデの108km先。あと50km程。追い風気味だったが、気づけばほぼ向かい風になっていた。緩やかで大きなアップダウンが多く、登り坂ではスピードが出ずなかなか距離が伸びなかった。

それでも19時前には目的地Tolhuin に到着。
この町には、チャリダーを無料で泊めてくれる親切でやさしいパン屋さん、La Union がある。

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(チャリダーを無料で泊めてくれるパン屋さん)

事前にもらった情報を元にそのパン屋さんの倉庫へ行くと…

1月中旬アウストラル街道で会ったフランス人ジェレミー、そしてウユニの宿で会ったフランス人夫婦に遭遇!!またもうれしい再会。彼らとは別にリカンベント(寝そべって漕ぐ自転車)で旅するフランス人夫婦も。やはりリオグランデ前の風が話題に上がり、皆自走をしたけれど、相当苦労したみたいだった。私たちはヒッチハイクをしたと言うと、「ベストな選択だ」と言ってくれた。

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(フランス人サイクリストたちの自転車。まさかこんなところで3人に再会するとは・・・)

今日は人数が多いので普段の用意された寝床ではなく、オーナーの自宅の地下にあるジムの空きスペースに寝ることになった。夜は静かに眠ることができた。

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(寝かせてもらったオーナー自宅地下のジム。自宅の地下にジムがあるなんて・・・びっくり。)


La Union
地元の人にも人気のパン屋さん。店内にWi-Fiあり。
倉庫に1室寝床あり。そこの壁には世界中のチャリダーたちのメッセージがたくさん書かれている。トイレ、シャワーは自由に利用できる。

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(写真右:多くの日本人自転車乗りのメッセージもある。)


3月10日 チャリ軍団

昨晩に続き、朝ごはんはパン屋さんのエンパナーダ。コーヒーはチャリダーサービス?でおごってくれた。中身は牛肉や野菜やチーズやハムなど。どれもおいしかったので、ここまで来れて良かった。お昼ご飯用にも買っておいた。

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(La Union特製のエンパナーダ)

出発は7人そろって。毎回他のチャリダーと走り始める時はなんだかとっても楽しい。今回は最大の7人。追い越す車、向かい側の車からも手を振ってくれたり、ガッツポーズをしてくれたりと応援をいただく。ゴールのウシュアイアまでもうすぐだぞ!と言ってくれているようだった。

リカンベントは下り坂で驚きのスピードを出す。大きいアップダウンが多い道のり。彼らに追いつくことはなかった。

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(写真左:寝そべって漕ぐ自転車リカンベント。平地や下り坂で速度が出るけど、上り坂が苦手)

45km程走ったところでお昼。
湖に面したレストランがありお手洗いを借りに入ると、周りには何もない割にはとても立派なレストランだった。

少し走ると、先を行っていた2人が反対車線側に自転車を止めていた。
ここは公安施設のようで、チャリダーに限らず旅行者を無料で泊めてくれるようだ。まだ50kmも走っていないところだけれど、私たちもフランス人達とここで1泊することにした。寒さが増してきたので室内に泊まれることができ安心。

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(公安施設。消防署なのか、警察署なのか、よくわからないけどアルゼンチン政府の施設・・・。)


3月11日 最南端ウシュアイアへ到着

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朝8時に全員で出発。向かい風で思うようにスピードが出ない中、ちょっとした峠が始まった。でも傾斜は緩やか。リカンベントのフレディは「ヨーロッパのアルプスもこんな感じ」だと。

峠が終わるくらいからちらちらと雪が降ってきた。雨よりいいやなんて思ってたけれど、雪は次第に強まり、風と共に顔にバチバチと当たって痛いのなんの。サングラスとネックウォーマーで顔のほとんどを覆って走った。

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(南米走行最終日は雪)

ウシュアイアに近づいてくると、南米走行もいよいよ終わりだという実感が湧いてきた。
この半年間の走行で、二人でどこの景色が一番良かったか話しながら走った。
私は「宝石の道」かな。
しかし、砂漠の暑さ、アルプス越え、走れない宝石の道、雨のアウストラル街道、暴風のフエゴ島、そして吹雪…本当に南米は初心者の私にいろいろ体験をさせてくれたものだ。

まだかまだか?と思っていると、「USHUAIA」の看板が!お疲れさまでした!!最南端到着!!

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(南米編 4138km走行してゴール!)

ここから町中に入ると晴れ間がみえ、虹が見えた。私たちへのごほうびのみたい。
ウシュアイアは思ったより大きな町で、向こう側にはぎっしりと建物が並んでいた。

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(ウシュアイアの町。天候が変わりやすく、この数十分後には雹が降る吹雪に)

しかしだんだんと数m先がよく見えないほどの吹雪になってしまった。
急いで最終目的地の上野山荘へ。

ほんとうにおつかれさまでした。南米編、無事ゴールです!



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