レー・マナリ・ロード1 ~ラダッキの優しさに触れて~

レーからマナリへ至る道、レー・マナリ・ロード(ハイウェイということも)は、全長約470kmの道のりだ。

途中の最も高い峠は、タンラン・ラ(峠)。標高は5350mもある。

今まで5000mを越える峠に自転車で登ったことはなかったから、このレー・マナリ・ロードは、自分の中ではやっぱりチャレンジになる道だった。

出発前はやっぱりちょっと恐かった。どうしても、高山病だとか、いろいろなことを心配してしまうもの。

カシミール地方とインド本土を繋ぐ重要な軍用道路だけあって、かなり舗装が進んでいる。とは言っても、全体の5割前後はまだ未舗装だ。

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レーを出発する

朝ごはんを、いつものラマユル・レストランで食べる。
「しばらくちゃんとした朝食も食べられないよなぁ~」なんて思いながら、おいしい朝食を完食。
一緒に食事をした日本人みんなに見送ってもらい、レーを出発。
結局レーで会った日本人は20人近くになった。みんなありがとう!

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いつも食べていたラマユルレストランの朝ごはん。レーのごはんについては、また後日まとめます。

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今まで、ゴンパ巡りやパンゴンツォツアーなどで通ってきた道を今度は自転車で走っていく。
今までにも見たことがある風景だけど、ゆっくり進む自転車から見ると、見え方も違う。

風景を見て、考えて、味わっても、まだ目の前に同じ風景がある。
戻るのも自由。それが自転車旅行の魅力かな。

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お昼を済ませると、さっそく峠への上り坂が始まる。

まだそれでも斜度はかなり緩いし、風景を楽しむ余裕もある。

峠への距離は約40km。峠の手前、一番標高の低い場所は3300m。5300mの峠まで約2000mの標高を登っていく。

ちょうど1年前、ペルーのナスカ~クスコ間で走った標高差3600mの峠超えの経験があるので、標高差にそこまで恐怖は感じないけど、未知の標高に体がどう反応するかがわからず怖い。

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(右:ラダッキの子供。初対面でギブミー・チョコレートと言われてしまったのには面食らった・・・。)


初日は約1ヶ月ぶりの走行ということもあり、脚にも疲労がたまっていたので、早めに休むことに。

ミオという集落でキャンプ地を探す。

人目についたり、ぬかるんで汚かったり、予想外になかなかいい場所が見つからなかった。

仕方なく、人家の敷地にキャンプをする作戦に変更!

それでも、なかなか村人がいない。みんな留守。

困っていたのだけど、最後に声をかけた村の人が自宅に泊めてくれるというので、お言葉に甘えさせてもらった。

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この家のお父さんは、レーで議員をしていて、どうやら偉い方らしい。

家も随分大きいし、子供たちの何人かはデリーの大学や専門学校に通っているそうだ。

お母さんはラダック語しか解さないのだけど、とても明るく愉快。

着いた時、お母さんが僕たちに「パニ?パニ?」と話しかけてくれたのだけど、僕たちには何のことかさっぱりわからない。

なかなか言葉が通じない光景が面白かったのか、お母さんは大笑い。

僕たちも大笑い。

(ちなみにパニとは、水のこと。「水はいるか?」と聞いてくれているのでした。)


たまたま帰省していた中学生の娘さんが英語を話せるので、何とか会話することができた。

この子は、ラダック語、ヒンドゥー語、そして英語を解するそうだ。すごい。

発展途上国のタジク人やウズベク人も、母国語の他にロシア語を解するバイリンガル。

ラダックの女の子はトリリンガル。勉強熱心な日本人が、ひとつの言語「日本語」しか話せないというのは、世界的にもちょっと不思議なことなのかも。旅を続けているとそう思えてくる。


暖房兼コンロの燃料は、牛の糞

そして・・・


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牛の糞を掴んだ手でそのままバターをチャイに流し込む。

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ええ、飲みましたよ。牛の糞入りバターチャイ。

ちょっと飲むかどうか考えてちゃったけど、「もうどうにもなれ!」と。

バターチャイ自体は、濃厚で美味しかったです・・・。


本によれば、ラダッキの人々は、高地の乾燥した空気から体を乾燥させないように、ひっきりなしにバターチャイを飲むらしいですね。


夜ご飯はダル(豆)スープと野菜いため、ご飯。ダルと野菜いためはカレー風味のインディアン・ディナー。

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標高が3700mにあるこの村。ご飯を普通に炊いても、沸騰温度が低いためうまく炊けない。

そのためこの地方では日常的に圧力鍋を使っているらしい。

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牛の糞を燃料にして料理をしているのに、かたや圧力鍋を使って炊飯する光景。

新しい技術を使いつつも、伝統的な方法も併用する。

そのギャップがなんとなく面白くて印象に残ってしまった。

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