トルコを西へ東へ

再びアンカラに戻って(2014年5月21日~29日)
再びアンカラに戻り、前回取れなかったタジキスタンのビザを取る。タジキスタンのビザは即日で取れるらしい。事前に日本大使館にいき、「旅券添え状」なるものを発行してもらった。タジキスタン大使館はアンカラの外れにある。ウズベキスタン大使館と違って、自転車で行くにはちょっと遠すぎる場所だ。しかたなく、一回目はタクシーで向かうことにした。

タジキスタン大使館は広い丘の上にあって、かなり敷地が広い。日本大使館に行った時、その面積がかなり大きく。「おおさすが日本だ」なんて思っていたけど、圧倒的にタジキスタン大使館のほうが大きい。(たぶん、日本大使館がある地区が手狭になったので、大使館のために新たに土地を造成したような場所だった。)あたりには、新興国の大使館がちらほらあり、穴のあいたパズルのように立ち並んでいる。
タジキスタン大使館のインターホンを押して、中に入る。大使館員は横柄な態度だったが、ビザは発給してもらえそうだ。

話では、即日だったが、実際には翌日になるらしい。翌日3時に受け取りに来るように言われた。パスポートはホールド(預かり)だ。実は、翌日は11時にウズベキスタンビザを受け取ることになっていて、時間的にパスポートを返してもらえないと、ウズベキスタンビザを受け取ることができない状況だった。しかたなく「ウズベキスタンビザを明日受け取る予定だ」と話すと、「明日の午前中にパスポートをもってくれば良い」とのこと。しかし、アンカラの町外れまで午前中に来て、またなにもないところで時間を潰して3時に取りにくることはあまりにも非効率的。

結局、翌日3時にタジキスタンビザ受け取り、4時にウズベキスタンビザ受け取りというギリギリの時間で発給を依頼することにした。
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イスタンブールへ逆戻り
ビザを無事に受けとった僕たちは、自転車をアンカラに置いたまま、再びイスタンブールへ戻ることにした。折りたたみ自転車でもう4年以上も旅をしているチャリヨシさんがイスタンブールにくるタイミングで、「一度会いましょう」と話をしていたのだ。同じく前回イスタンブールでお会いしたチャリダーの伊藤さんとも再会する予定。楽しい再会になりそう。

バスに揺られること7時間。イスタンブールに帰ってきた。イスタンブール近郊までは5時間程度で到着するのだけど、イスタンブール市内の混雑のため、約束していたホステルに到着するのがずいぶんと遅れてしまった。

到着するとチャリヨシさんが餃子を仕込んで待っていてくれた!ひさびさに美味しい餃子をいただき、チャリダートークも盛り上がる。

二人四輪のWEBサイトでも以前からリンクを張らせていただいていたチャリヨシさん。クリエイティブ・チャリダーとしても有名で、以前からいろいろ参考にさせてもらっていた。自転車旅行を動画でまとめる。ということをちゃんと始めたのも、チャリヨシさんが初めてではないかと思う。

自転車旅行で動画を撮影、編集し、アップロードする。企画や構成、カメラワーク、構図などなど、自転車旅行で動画をとるものならではの会話で盛り上がった。伊藤さん、ヨシさんとは今年の冬、またネパールで再会できそう。楽しみにして、イスタンブールを離れることにした。
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みたびアンカラ
またもやアンカラに到着。もうアンカラのバスターミナルもずいぶん慣れてきてしまった。
到着してそのまま、トラブゾンへ向かうためのバスチケットを取る。トラブゾンは黒海沿岸にある都市で、イラン領事館があり、ビザが即日取れることで有名だ。僕らもそこでビザを取るために、翌日移動することにした。

宿に戻ると、ギョレメの宿で一緒だったチャリダーの森林さんが到着していた。久々の再会を楽しみ、夜ご飯を一緒に食べに行くことにする。

アンカラ滞在中、時々訪れていたウイグル料理屋だ。アクス出身のシェフが腕をふるうウイグル料理屋で、ウイグル人たちが夜な夜な集まってくつろいでいる。カシュガル出身の老人、アンカラに留学しているという青年。みんなウイグル人だ。

は、2007年にユーラシア大陸を自転車で横断した際、新疆ウイグル自治区に1ヶ月半ほど滞在した。ウイグル料理は大好きだし、ウイグル人たちを応援したいと思っている。ちなみに森林さんもウイグルを走行した経験があるので、ウイグル人たちと「ここに行ったぞ!この料理が好きだ!」なんて盛り上がったりした。
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(ウイグル風うどん、ラグマン)

バスでトラブゾンへ
以前から繰り返し話しているとおり、今年中にタジキスタンのパミールハイウェイ、そして北インドのラダックを訪れるためには、スケジュールが2週間ほど計画より遅れている。フランスからトルコに飛んだ時もすでに遅れていた。自転車でトルコを走ることはそれ自体がとても楽しいことなので、できればバスワープはしたくないのだけど、「トルコとパミール&ラダックどちらを選ぶのか?」と言われれば、やはりパミール&ラダックのほうが大切。トラブゾンへはバスで移動することにした。

バスに自転車を積み込む。特に拒否をされることはなかったけど、1人分の運賃を荷物代として請求された。まぁこれはどこの国でもままあることだ。バスはトルコの綺麗に整備された道を走り、翌日早朝、トラブゾンへ到着した。
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(寝不足のあやさん。)

イランビザ取得
宿に荷物を預け、必要書類を持ってイラン大使館へ向かう。他にも何人か日本人旅行者、外国人旅行者がいて、一緒に事務室へ入る。
大使館員はちょっとイライラする癖があるけど、ビザ発給自体は問題なく行ってくれた。30日で60ユーロ。(ちなみにグルジアのバトゥミでは40ユーロでイランビザが取れるとの情報がトビリシのホテルジョージア情報ノートにあった。)

昼に郵便局に行って日本への荷物を送る。そうこうしているうちに午後の4時。ビザの受け取りもあっさりOK。今までで一番簡単なビザ発給だった。
夜はイランビザ取得で一緒になった日本人2人と名物の魚料理を食べに行った。
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いよいよ自転車走行開始
トラブゾンを出発し、グルジアを目指して黒海沿岸を走り始める。トルコの道は相変わらず巨大な路肩があって、とてもとても走りやすい。世界でもトップクラスじゃないかと真剣に思うほど。チャイ畑を右に、黒海を左に眺めながらのサイクリング。

走っていると、後ろから別のチャリダーが走ってきた。英国人のマイケルだ。ニュージーランドに移住するつもりで旅をしているらしい。彼は先にいくというので、その場で情報を交換しわかれた。

このすぐ後、今度は別のチャリダーにも追いつかれた。ドイツ人のヘンドリー。23歳の若者で、大学を卒業し、9月の大学院入学までの間でいけるところまで旅行をするとのこと。
話を聞けば、朝は先述のマイケルと一緒だったが、あまりに出発が遅いことに嫌気がさしたマイケルは「じゃ」と言って先に行ってしまったらしい。ヘンドリーは後を追いかけているのだそうだ。ん~なるほど笑。

この黒海沿岸沿いは多くのサイクリストが走る道、南米を思い出した。

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(途中で通り過ぎたリゼの町は、チャイ発祥の地として有名。沿道には大きなチャイ工場がいっぱい)

夕方頃、黒海に沈みかける夕陽に足を止め、きれいだなぁ~っと見とれていると、マイケルが登場。どうやら僕達が追いついたらしい。

一緒に近くにあったモスクの駐車場にテントを張る。ヘンドリーがヨーグルトを2kgも買ってしまって、「頼むから食ってくれ」と言っていたのがおもしろかった。このモスクのイマーム(聖職者)はとても親切な人でなんとジュースの差し入れまでくれた。

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(写真下左:キャンプ地にはホタルが舞っていた。写真下右:黒海の水は意外と綺麗)


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