イラン国内走行(2014年6月20日)
さて国境の町アスタラからひとまず東に走り始めることにする。
イランは道路の舗装状況もよく、路肩もある。運転マナーもグルジアよりは良さそうだ。
あたりには田園風景が広がる。
作っている米はどうもタイ米らしいのだけど、里山と田園風景が日本を思い出させる。
昼休憩でジュースを買っていると、若いイラン人男性に英語で話しかけられた。
初日から思っていたことだけど、イランではよく英語で話しかけれる。
この男性はイランで英語教師をしているらしく、日本の文化について細かく質問された。以前紹介した自転車旅行者のネットワークWarmshowersにも参加しているらしく、アドレスを教えてくれた。
その後も、トラックの運転手に話しかけられたり(なにか困ったことがあったら連絡するようにと、連絡先まで教えてくれたり)、とにかく英語で親切をうけた。
その日は、70kmほど走った町に泊まろうとしたのだけど、どうにも宿が見つからない。
困りながら、野宿の覚悟を決めて走りだすと、例のごとく車から話しかけられてしまった。
「一緒に山に登りませんか?」
「ん?山??」と困惑していると、どうも今日は金曜日で祝日。家族でピクニックにいくところのようだ。
時間も遅いので、宿の心配を口にすると、「うちに泊まっていけ」という。
自転車を、その家族の親族のうちに止めさせてもらい、車に乗って“ピクニック“にいく。
車はどんどん山を登り、1500mも標高を上げて、とある町に到着。
招待されるがままにちょっとしたピクニックスペースへ案内された。
そして好きなものを食べなさい。とキャバーブ(ケバブのイラン版)とバターライス大盛りをいただく。
日本のことや、イランのこと、などいろんなことを質問された。
家族は父母兄妹の4人家族。お父さんは弁護士、お兄さんは英語の教師を目指しているらしく、妹さん(一番英語を話していた)は、歯科医師になりたいらしい。
余談だけど、イランでは医師は女性の割合が高いらしい。それは、「男性医師は女性を診察してはいけない」というイスラムの規則のため。女性医師は男性も女性も両方診察できるので、この点女性のほうが有利なのだ。
ただ、いろいろ調べてみると医師に限らず、高等教育、とくに理系に占める女性の割合は男性よりも高いらしく、サウジアラビア(スンニ派)のように女性の権利がないということは、イランに限っては当てはまらないような印象を受けた。
食事を頂いたあと、そのまま自宅に招待された。マンション一棟そのまま所有しているらしく、僕たちにもワンフロアまるごと貸してくれた。
だだっぴろいリビングでおやすみなさい。。
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