レーマナリロード3日目
朝起きると頭痛がほんとに酷い。
高山病対策の薬・ダイアモックスを飲んだら、副作用で手足、喉のまわりが痺れて痛い。
高山病で苦しいのか、はたまたダイアモックスで苦しいのか、うーん、どっちにしても厳しいなぁ。
これ以上高度を上げるとホント症状が悪化しそうだったので迷ったのだけど、峠を越えれば4200mまで下るので先に進んで標高を下げることにした。
相変わらずの舗装路が続く、センターラインまで丁寧に入っているアスファルト。
レーマナリロードは、重要な軍用道路でもあるので、インド政府もかなりお金をかけているようだ。
(レーで出会ったカナダ人サイクリスト。車で追い越す時にわざわざ止まってくれた!「すごい」や「素晴らしい」をあらわすときに「Brilliant!」っといつも言っていて、カッコイイので僕も真似しようかと。英語の表現もいいよね!)
さて半日かけてようやく頂上へ辿り着く。
タルチョがはためく峠。
チベット圏の峠には必ずタルチョがはためいている。
峠の標高は、GPSでは5354m。インドの峠の標高は、ほとんどの場所であてにならない“自称”の数値なので、本当は何mなのかわからない。インドらしい適当さ。
一気に峠を下る。下り坂は途中から未舗装に変わって走りにくくなるけど、もう頭痛がヒドイので、一気に駆け下りる。途中、インド人の自転車ツアーと遭遇した。マナリからレーまで伴走自動車付きでツアー旅行をしているそうだ。
3時頃、ようやくデブリンでの集落に到着。
レーマナリによく見られる特殊な集落で、ただドライバーとバス乗客のためだけの集落だ。
何件かのレストランと簡易宿泊テントが殺風景に並んでいる。
次の少し大きなパン(Pang)の集落で今晩は泊まろうと思っていたので、休憩もそこそこに走りだす。
宝石の道、あるいはパミールハイウェイのような風景が延々と広がる。
細かなアップダウンや弱い向かい風もあって、あまり距離は伸びず、結局日没とともにキャンプ。
今回の旅で初めて、道路の真下、橋の下のキャンプをした。
意外と静かで清潔で、快適なキャンプ地でした。
レーマナリロード4日目
トンネル(橋?)の中から這い出して、パンの集落を目指す。
朝ごはんは、昨日のデブリンで食べたカレーについていたチャパティ。
多めにもらっておいて、朝フライパンで温めて食べた。これが意外と美味しい!
ご飯は圧力鍋が無いと芯が残るし、パスタもダメ。インスタントラーメンばかりじゃ飽きる。
チャパティは、中に色々挟んで味にバリエーションを持たせることもできるし、いいかも。
途中、川が大地を削りとった美しい渓谷を横目に見ながら走り、お昼前にはパンの集落に到着した。
彩の体調がすぐれないので、この日はパンの集落に泊まることに。
かなり汚いけれど、まぁ我慢すれば泊まれる一室を借りる。
洗濯や壊れた自転車の修理などをして一日を過ごした。
レーマナリロード5日目
パンの集落で一日のんびりさせてもらった昨日。
元気を取り戻してマナリへの道を進む。
この日は今まで見たこともないような急峻な渓谷の中を進むことになった。
断崖絶壁をコの字に繰り抜いて道を通したり、トリッキーな道。
舗装も酷い有様。一応大昔に舗装された形跡がある(アスファルトが砕けて転がっている)のだけど、今は見る影もなし。
ゴツゴツした岩が転がって走りにくい。渡渉も所々にあったり。
半日かけて次の峠 ラチュン・ラ(約4950m)に到着。
一気に下って、テントレストランでお昼ごはん。
ここのラダッキのおばちゃんが、僕たちの自転車についてチベットの旗を見て「おお、すばらしい~」なんて言ってくれた。
いつもどおりダルカレーとライス、チャパティ、チャイを注文する。チャパティは多めにもらって明日の朝食にすることにした。
今日はもう一本峠を越えて、先に進む。
その峠の先の風景がまた素晴らしかった。
6000mはあろうかという山々と険しい渓谷。
差す光の帯びが神秘的でついつい写真を撮ってしまう。
峠を降りきる少し手前でキャンプ。
22回の折り返しがある、とんでもないつづら折りの坂道の途中の空き地にキャンプをした。
見晴らしは良かったのだけど、風のとおり道になっていてちょっと失敗だったかな・・・。
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