朝起きると昨晩降った雪が山々にかかって、ヨーロッパ・アルプスと見間違えるような美しい風景が広がっていた。
朝ごはんもしっかり食堂で食べ、ゆっくりペダルを漕いでいく。
いつもテントの中で質素なごはんばかり食べていたから、久々の暖かい食堂で食べる食事はとても嬉しかった。
とにかく道中がきれいで、何度も何度も写真を撮ったり、映像を撮ったり。
うっすら雪がかかる山々、とても繊細で神秘的で、神々しさすら感じる風景
この日はこの地方の中心地ケーロン(Keylong)で早めに泊まろうと思っていたので、自転車で漕ぐのはわずか30kmほどだ。
しばらく走っているとみるみる雲が広がりはじめ、雨も降りだした。
予想外の雨で景色が見えそうもない展開に、ちょっとテンションダウン。
いろいろ悩んだのだけど、昨日の宿ですっかり落ち着いてしまった気持ちを再び盛り上げることができず。
ケーロンからは車でマナリへ向かうことにした。
ケーロンでタクシーと交渉すると、自転車代は無しの400ルピーでマナリへ向かってくれるようだ。
車は最後の峠を越えてマナリへ向かう。
峠の上は予想通り雲の中。
なぜか一大観光地になっていて、露店がたくさん。
下りは大渋滞で、結局マナリについたのは、日が落ちた夜8時だった。
客引きについていきホテルにチェックイン。
マナリの町は思っていたより賑やかな町。
デリーへ戻るバスまでの間、しばらく滞在することにした。