中央アジア」カテゴリーアーカイブ

パミール高原を下ってワハン回廊へ

標高4200mでのキャンプ

夜、寝ていると遠くで犬の遠吠えがする。目が覚めてしまって、耳を澄ますと違う声が聴こえるから、何匹もいるらしい。襲われたらたまらん。と息を潜めたまま、朝を向かえる。
近くに民家なんてないから、ほんとにほんとの野犬?だったのかな。恐かった。

4000mを超えるととたんに上り坂で息が苦しくなる。
今日は4300mの峠超え。
道も悪く、息がすぐ切れるので休憩をとりながら峠を越える。
峠の上はなだらかになっていて湖があった。
ほどなくして下り坂、道は悪いけど乗れないほどではない。

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途中でパミール人の羊飼いにあった。小さな犬を連れている。
その名前が「パミール」名前と周りの景色とが見事にあっていて、あやと顔を見合わせてしまった。

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(パミールに住むパミールくん(犬)

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その後、道は検問をこえ、ワハン回廊へむけて下り始める。

遠く雪山が見え、とてもきれいな道だけど、砂深い道はとても走りにくく、時折自転車を押しながら前に進んだ。

この日は50km程度走り、キャンプをすることに。

キャンプ地は川沿いの草地で、とても気持ちのよいキャンプ地だった。

牛や羊の糞が転がっているのはご愛嬌。

夜はまったくの無音。無音過ぎるのも困り者で、ちょっと怖くすらあった。

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翌日 ~ようやく人里へ~

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(高地で炊くご飯。今回も失敗。圧力鍋が必要だ。)

朝起きて、自転車に荷物をつけようとしていると、7年間無傷だった後ろのバックをとめているバックルの爪が破損。。
旅も1年をむかえ、装備にもいよいよガタが来ているみたい。
朝からレジャーシートをひいて、荷物を全部出して、釣り糸で修理。

予想外の出来事で時間をとられてしまった。

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(虫がすごかったので虫除けの網を被ったら作業が捗らないこと…。)

今日は200mを登るところからスタート。
道は悪いけどあっという間に峠に差し掛かった。

それとほとんど同じころ、後ろには雷雲が立ち込めはじめ、雷鳴も聞こえる。
こんなところに逃げ場はないので、急いでランガルの町を目指した。

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(砂地は走りにくい)

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(ライダーさんとすれ違う。)

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16時ころ、ようやく村に到着。
久々の村に二人とも大喜びでスーパーを探す。
でも残念ながらお目当てのコーラはおいてなかった。。残念。

宿はロンリープラネットおすすめのゲストハウスへ。
ホットシャワーはあったけど、ご飯もいまいちで、うーん。
僻地であることを考えればしかたないのかも。

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(ホームステイで出されるご飯。ピーマンのご飯詰めスープとパン。お菓子やナッツがついてくる。)


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ワハン回廊を走る。

(この日記は2014年8月24日~29日までの出来事です。)

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ランガルからの道はパンジ川沿いにホーログまでつながっている。
小さい集落は途切れることがなく、農地と交互にずっと続いている。
このワハン回廊は平地が多く、小麦などを栽培している姿が目立った。
パミール高原からの道とは大違い。

道は未舗装が続いていて、時折、走りにくい砂地も顔をみせる。
走りにくいけれど、時々すれ違う村人との交流がスパイスとなって、
モチベーションをあげてくれる。

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ワハン回廊での宿泊はほとんどがホームステイ。

町に立っているホームステイの看板の前でうろうろしていたり、夕方ころになると、村の若者に声をかけられる。

ワハン回廊では3回ホームステイをしたのだけど、どこのホームステイ先にもシャワーもあったし、客間もぼくたちだけで使わせてくれた。
ご飯は朝晩つきで10~13ドルが相場だ。
夜はだいたいショルポという中央アジアスープとナン。朝はバターチャイとナン、お菓子という組み合わせ。
ナンもスープもおいしいのだけど、トルクメニスタンからかれこれ2ヶ月、ほとんど同じ食事。
「本当にタジキスタン人はこんな食事しか食べてないのかな?」と真剣に考えこんでしまった。
とにかくレパートリーが少ない。
イランの場合、中央アジアとは違って逆にお店ででてくる料理は貧しいけど、家庭で出てくる料理は豊富だった。旧ソ連の食文化なのか、それとも土着の食文化なのか。中央アジアには本当に興味がつきない。

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食事のスタイルは、イランと同じだ。絨毯の上にレジャーシートを広げて、ご飯が出てくる。
タジク人はイラン系民族で、ウズベキスタン人やトルクメニスタン人と違う民族だけど、基本的には同じ食文化だ。

チャリダーとの再会

チャリダーたちとの再会もワハン回廊でのうれしいイベントのひとつだった。
アメリカ、ドイツ、ブラジル、ポーランド、フランス、日本、と各国のサイクリストとすれ違った。

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特にトルコのアンカラ、ドゥシャンベで2度会っているアメリカ人サイクリストとの再会やトルクメニスタンを
一緒に走った米山夫妻との再会は印象に残る出来事だった。

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米山夫妻とは、たまたま近くにあったホテルに一緒に泊まって、ひさびさの再会を楽しんだ。

まさかの発熱!?(8月27日朝)

米山夫妻と再会したホテルで出されたポロフにあたってしまい、朝から熱と下痢が続く。

このポロフ(ピラフ)には、なんとハエの死骸が入っていた…。

ワハン回廊なんて医療施設もほとんどない場所で、この旅最悪の体調不良。
朝は少しマシだったので、10kmほど進むも、やっぱりダメ。
熱を測ってみると38度を超えている。
ご飯も食べられないので脚に力も入らないし、結局見つけた村で一泊することになった。

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最初はテントを張ろうとしていたのだけど、室内に入れ、と言ってくれたので、玄関にあるスペースに横にならせてもらうことにした。

熱は38度。長引かせたくなかったので、上下ダウンを着込み、ダウンの寝袋に入って、一気に体温を上げて自然治癒させることに。

汗だくだくで頭はふらふら、おまけに下痢がひどくてお腹もぐるぐる。

彩は、一生懸命看病してくれたし、普段は苦手な現地住民との交渉もやってくれた。
ポカリスエットも作ってくれたり、本当に助かった。
バルセロナでもそうだったけど、こういうときパートナーがいると本当に心強い。

泊まった民家で出してくれた食事は、消化に悪いものばかりだったので、僕は食べず、ひたすら寝て回復につとめた。

翌日、起きてみると熱は収まりつつあった。

民家の子供が、ipadをくれ、ととにかくしつこくてうるさかったので、しかたなく出発することに。

出発するとき、お礼として相場の10ドルを渡そうとすると、「100ドルよこせ。」といわれてしまった。

あまりにも法外なので払わなかったけど、ワハン回廊での苦い思い出のひとつになってしまった。

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(「iPadをくれ」と寝こむ僕にしつこく絡んできた少年。)

実のところ、ワハン回廊のパミール人は何かとお金にうるさい。
タジキスタン人は見返りを求めずテントを張らせてくれたり、部屋を貸してくれたりしたけど、パミール人はあまりいい印象がなかったなぁ。

子供たちもサイクリストに石を投げたり。

観光地化されるにしたがって、やさしいと言われたパミール人も少しづつ変わってきているのかもしれない。

翌日もあまり距離を延ばせず、村でテント泊。

とまった家のおじさんは、村の学校で英語を教えているそうだ。

今までタジキスタンの子供たちから何百回といわれた言葉。

初対面での「What your name!」

おじさんになんでタジキスタンの子供たちは初対面でhow are youでもなく、いきなりwhat your nameなのか聞いてみると、

案の定、英語の授業で一番最初に教える言葉だそうだ・・・。

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(旧ソ連軍の水陸両用装甲兵員輸送車BTR-70)

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翌日ホーログまでは30kmほど。たいした距離じゃないのに、何も食べてないせいか、まったく足に力が入らない。
こんなに入らないのかな?と驚くほど。わずかな上り坂に30分以上も時間をかけてしまったり。

15時ころ、ようやく久しぶりのホーログに到着。
パミールロッジに戻ると、宿のおかみさんが、「ひさしぶり!」と声をかけてくれた。

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(ホーログのバス停には旧ソ連のシンボルマークが)


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二度目のホーログ。そしてドゥシャンベへ。

この日記は、2014年8月29日から9月1日の出来事です。

★レギストラーツィア
ホーログに到着してやらねばならなかったのは、滞在登録。タジキスタンに30日以上滞在する外国人は、オビールで滞在登録をしなければならない。ドゥシャンベでも登録できるけれど、ホーログの方が町が小さいのでオビールにも行きやすいと思い、ここで登録することに。

オビールはメイン通り沿いの Khorog State Unibersity の向かい。建物の中は役所的なにおいはなく、古めかしく、ドアが開いている個室が2つあるだけ。簡単な英語がわかる女性が対応してくれた。初めは要領を得ない感じだったけれど、自分たちは9月5日にインドに飛ぶと伝えると、手続きを進めてくれた。

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必要なもの:パスポートコピー(顔写真のページ1枚、タジキスタンビザのベージ1枚)、顔写真1枚、登録費の支払いレシート(一人140ソムニ)

コピー屋は、オビールから100mくらい町の中心部に戻って向かい側に発見。店のお兄さんは英語ができて、私が日本人だと言うと「TOYOTAの車を送ってくれ」なんて言っていた。

登録費の支払い銀行はコピー屋の先をもっと歩いていった所。支払いの紙を発行してくる窓口、支払いとレシートをもらう窓口が違ってわかりにくかったけれど、周りの人が助けてくれた。それにしても元銀行員の私から見ると、いや、どの日本人が見ても非効率すぎる事務だった。まず白紙を用意して、支払先や金額を書いて(全部行員が書いてくれる)…台帳にも同じ内容を書いて…定規で破って…見てるだけでも日が暮れる思い。。きっとこれで間に合ってるから誰も何も思わないんだろうね。

支払いレシートを持ってオヴィールに戻ると、先ほどの女性が「今ボスがいないから、明日受け取りに来て」とのこと。ボスがいれば当日受け取り可なのかも。この日は金曜日で明日は土曜。土曜も開いているよう。翌日、午前中に行くとすでに登録証は用意されていてあっさり受け取ることができた。

★フェスティバル
川沿いのカフェに行ってみようとしたところ、ちょうど何かのフェスティバルが開催されていた。各地域の料理紹介のような感じかな?食べてみたいけれど、衛生的に心配なので…大きなパンと女性の民族衣装が印象に残った。

欧米人に人気らしい川沿いのカフェはなかなかいい雰囲気。ちょうど店内も空いていて静かで癒やされました。

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車でも大変!ドゥシャンベへ
ホーログからドゥシャンベまで戻るのにはタクシーを利用。朝10時に宿を出て、タクシー乗り場へ。何人かのドライバーに聞いても自転車を乗せるのは別料金20ソモ二をとられるようだった。値切ったけれど、こっちが折れて一人320ソモニ。TOYOTAのランクルに乗って出発を待っていたら、人数が集まらなくてミニバスのような車に替えられてしまった。あの未舗装はランクルなら快適そうだったのに…何だかんだと12:50の出発。案の定、そのバスの座席は固く、ちょっと悪い舗装路でもゆれるゆれる。乗り合わせた親子も辛そう。

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(9月1日の今日から学校が始まったよう)

ホーログへ向かう際、自転車で渡ってきた橋が壊れ、修復の最中だった。10分ほど待つと何とか通れたけれど、乗客は降りて歩いて渡り、ドライバーは後から車で渡るという形をとった。いつまた崩れるかわからないという感じ…こわいこわい。

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(壊れてワイヤーを貼り直している吊り橋)

吊り橋を抜けたすぐあと、今後は砂地でタイヤが砂に埋れてしまった。特に深いところをドライバーは選択してしまったよう。20分くらい待って、通りかかりのランクルに引っ張ってもらいながら男性陣(ゆう含む)は車をプッシュしてやっと脱出!

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まだまだ何かありそうだと思ってた矢先、今後はトラックの大渋滞。未舗装の急斜面でトラックが砂にはまって立ち往生してしまっていた。ちょうど道は狭くて一台しか通れない模様。そういえば、私たちが自転車で来たときも同じようにトラックがはまっていたっけ。もしかしたら毎日何回も同じことが起こってるんじゃないかな?このあたりだけでも舗装するとか整備すればいいのに…1時間くらいまってようやく通れるようになったのだった。

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21時頃、カライクムのチャイハナで夕飯休憩。ここからは私たちの通ったルートとは異なる方へ進んでいった。こちらの方がドゥシャンベまで100kmほど遠回りだけど、舗装率は高い。真夜中も車は走り続け、街灯なんてなくて真っ暗なのに飛ばせるところはとことん飛ばすドライバーだった。


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癒やされたドゥシャンベ

この記事は、2014年9月2日から9月4日の出来事です。

ここはヨーロッパ??
ほとんど眠れず、明るくなってきた5時過ぎにドゥシャンベ到着。
2度目のドゥシャンべ滞在では、ウォームシャワーズのベローニクさん宅に泊めてもらうことにしていた。
でも、さすがに時間が早すぎるので、空港に寄ってラッピングマシーンがあることを確認し(3日後にニューデリーに飛ぶため)、朝ごはんをゆっくり食べてベローニクさん宅へ。

ベローニクさん(EU勤務で1年半前にタジキスタンに赴任してきたとのこと)宅は入ってびっくり!!
広い芝生の庭に快適そうなテラスのあるおうち。サイクリストは既に7人くらい。シーズン中は常にこれくらい訪れるらしく、庭にテントを張っての寝床となる。シャワートイレはもちろん、wifi、キッチン、洗濯機も使用して良いとのこと。なんて寛大、ありがたすぎます!

中央アジアに入ってからいろいろ疲れがたまっていた私たちもここで快適な生活ができて、体調や心もかなり回復!1回目のドゥシャンベとは全く違うところに滞在してるかのようだった。

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(左下:フランス以来?の充実したキッチンで自炊できておなかも満足。右下:電子ピアノも。私のお気に入りのショパンの楽譜まであったので弾かせてもらた。)

ようやくインドビザ取得!!
ドゥシャンベでの重要な仕事は、何と言ってもインドビザの受け取り(そのために帰ってきたのだから)。
到着した日に早速インド大使館へ向かう。パスポートを預けて窓口で代金(一人250ソムニ)を払った。
受け取りは明日かと思っていたら、職員に「あさっての17:00に来て」と。
あさって!
フライトの前日である。
あぶな~!
ホーログに着いてからスケジュールを組み立ててきたけれど、ぴったり過ぎるほどで無駄な日は一日もなかった。若い女性の大使館員は私たちのことを覚えていてくれて、「パミールは楽しめました?」などと聞いてくれて親切だった。どうやらパミール出身の方だったみたい。

翌日、受け取れるかちょっと心配しながら17:00より早めに行ってみた。すると問題なくget!!テヘランから苦戦しつづけたインドビザ。
ずっとあった肩の荷がようやくここで下りた気がする。

3度目の再会
イスタンブールで2度会ったあつしさんも違うルートを通ってちょうどドゥシャンベに滞在していたので、再会できた。韓国料理、中華料理を一緒に食べに行き、中央アジアでの苦労話などを共有。お互いすっかり痩せてました。

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(左:あつしさんがスプライト3Gという飲み物を発見!意外といける味。)


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インドへ!

ようやく中央アジア脱出だ!

ワハン回廊を走り、すっかり中央アジアに疲れてしまった私たちはインドが楽しみで仕方なかった。
インド、ニューデリーに行けば日本食が食べれる!!
それほど日本食に飢えていたこの2ヶ月だった。。

フライトの日、早朝6:30にひっそりベローニクさん家を出て空港へ。7:00くらいに着き、パッキング開始。
自転車をまとめ、いつもどおり空港のラッピングサービスを利用するも、スタッフが下手くそ・・・。
どこの空港もたいていうまくやるのになぁ。

今回はタジキスタン航空を利用したため、預け荷物の規定は一人一個20kgまでと少ない。
エクセスチャージ(追加料金)も高く、ゆうが交渉してくれ3万円くらい。。もう一人分の航空券が買えてしまう。驚いたのは、機内手荷物の重さまで計られて(私たちのは明らかにデカイのだけれど)、規定の5kg以上はオーバーチャージに足されてしまった。

出国審査は何事もなく、あっさり済んだ。

搭乗する前に航空機をiPhoneで撮影したら、職員にさっと取り上げられ「いくら払うか?!」とお金を請求してきた。「撮った写真は消すから!」と何とか返してもらった。全く軍事施設でもないのに何なんだろう…最後の最後まで印象を悪くしてくれたよ、タジキスタン。

10:30、予定時刻通り旅立った。

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別世界、インド

ニューデリーに2時間10分で到着!近い!時差は30分日本に近づいた。

降りるとモワッとした湿気が身にまとわりついてくる。明らかに気候が違う!ヒマラヤ山脈を超えてきた、ここはインドだ!!と実感が湧いてくる。

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インドの入国審査も簡単に済んだ。ただ、入国カードを書いている時にインド人に「日本人か?僕の名前を日本語で書いてくれ。」と絡まれてしまう。最初の1文字は漢字で書いてあげたけれど、どうにも次が思いつかず残りはカタカナにしてしまった。でも彼は喜んでくれたっけ。

デリーではゆうの知人、本村さんの家にお世話になる。彼のドライバーが私たちを迎えに来てくれたので、安心して空港を出ることができた。

空港を離れると次第にインドが見えてくる。道は、車、オートリキシャー、人、何やらでごちゃごちゃ。車線なんて関係なし。隙間があればオートリキシャーが入り込んでくる。道脇はゴミだらけ。あちこちで絶え間なくクラクションが鳴り響く。だけど、ところどころ立派なきれいなビルも見える。でも野良牛や野良豚もチラホラ。今までとはまた違う世界にやってきてしまったようだ。

(この記事は、2014年9月5日の出来事です。)


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