雨の恵みを感じて。

2014年1月31日 ラフンタをあとに
5日間いたラフンタを後にして自転車旅を再開した僕たち。
天気はどんより曇り空、

アウストラル街道北部のパタゴニアは本当にこんな天気が多い。

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ラフンタから少し走ると突然アスファルト舗装が現れた。事前に知らなかった僕たちは大喜び。舗装路だと自転車が驚くほど滑らかに進んでいく。

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その後の細い道
が、喜びもつかの間。道は再び未舗装路に。この辺りは現在舗装工事の真っ只中。ラフンタまでの道も工事中の所が多かったけども、この辺りも同じらしい。途中に大きなアスファルト工場があった。

ケウラット国立公園に入ると一車線ほどの細い道に変わった。道の両端からナルカが飛び出しワサワサしている。天気も下り模様。この日は走ることに専念して次の町プユアピに着いた。

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プユアピではいつも通り民宿に投宿。ここのおばさん、笑顔の似合うとても愛想のいい人だった。

2014年2月1日 雨のキャンプ
翌日、天気予報を見ると一週間ずっと雨の予報。さすがに一週間も待つわけにはいかず、朝から合羽を着て出発することにする。綺麗な湖が右手に広がる。
「あーあ、これで晴れていればなぁ」なんて愚痴を言い合うけどこればかりは仕方ない。この雨がパタゴニアの豊かな自然の源なのだ。天気の神様の機嫌が直るまでじっと我慢して走るしかない。

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途中、国立公園内の氷河を見に行った。道からそれること2km。英語ではハンギング・グレイシアというらしい。崖の上に氷河があって、溶けた水が滝となって流れている。曇模様で見えるか不安だったけど、無事見ることができた。雨のせいか川が大増水。吊り橋を渡るのだけど、とても怖かった。
この日は40kmほど走ったところでキャンプ。夜も雨が降りしきっていた。

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2014年2月2日 雨の峠越え
天気は変わらず。日本風にいえば曇り時々にわか雨といった感じ。雨の日のキャンプはテントも乾かないし、濡れた服の置き場にも気を使うし、いいことがない。出発の準備をして自転車を漕ぎ始める。今日は600mの峠を越える日だ。雨の中つづら折りに坂をじわじわと登って行く。2時間ほどで峠の頂上に着き、下りに差し掛かる。

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雨の下り坂は結構大変だ。濡れた手が冷えて感覚がなくなってくるし、靴もビショビショ。ブレーキだってかけっぱなし。ブレーキシューのゴムがみるみる減っていく。
ほとんど感覚がない手でバランスを取ること2時間、ようやく下り坂が終わった。
下り坂の終わりにバス停があったので鍋を出してお昼ご飯。普段はお昼ご飯で面倒な鍋を出すことはないのだけど、この日は例外。手を暖めないと走る気力がわかなかったのだ。

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お昼を食べながら雨宿りしているとプユアピで泊まった民宿のおばさんが車で通りかかった。頬を近づけて挨拶。パタゴニアの人々はすぐ親しくなれる。ちかくのプエルトシスネスという町でやっているお祭りを見に行っていたみたい。

嬉しい再会を終えて再び今日の目的地、アメングアル村へと走り出す。
このバス停から先、道は遠くコイアイケまで舗装だ。細かいアップダウンは多いけど、気持ちの負担はずっと少ない。2つ目の峠も越え、無事アメングアル村へ到着。泊まった宿にはこれまでの道中ですれ違ったサイクリストばかり7人で満室。温かい夕食を頂いて眠りについた。

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(神様が虹のご褒美をくれた。)


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