2014年4月11日 やっぱり野宿は不安
昨晩、野宿中、若者に見つかってしまったため、緊張しながら眠りについたのだけど、明けてみれば何事もなくてホッとした。都市圏での野宿はとにかく人に見つかることがなによりも怖い。
(野宿場所。道路に割りと近いのでちょっと不安でした。)
さて、今日も北上しリヨンを目指す。昨日と同じローヌ川沿いを時にはサイクリングロードを、時には国道を通って北上していく。景色はさほど変わらず、町並みも特別きれいではない。
だけど、とにかくのどかで、平穏で、ゆったりとした時間が流れるこの地方がなぜか心地良い。
(右:バゲットとワインサラダの昼食。とても安いのだけど、この風景の中食べれば最高のランチ)
昨日以上にローヌ川沿いのサイクリングロードが心地よい。どこまでも走っていられるようなそんな道だ。
昨日の野宿で、「もう野宿はしばらくいいや」と思った僕たちは、ちゃんとしたキャンプ場に泊まることにする。中規模の町、ヴァランスの手前にあるキャンプ上にチェックイン。
キャンプ場はがらがらでほとんどのスペースが空いている。二人と自転車を含めて11ユーロ。電源を使わせてもらったから、それを除けばもっと安いかもしれない。
シャワーも快適だったし、無理に野宿する必要はないかな?
2014年4月12日 ローヌ川沿い最後のサイクリング
朝ごはんをしっかり食べていたら、出発時間が大幅に遅くなってしまった。
今日も変わらずローヌ川沿いを北上する。
ただ、この先、南米で知り合ったトム&フローレンス夫妻の自宅に泊めてもらう関係で、明日は電車で移動することにして、今日は走れる限り走ることにした。
夕方、お目当てのキャンプ場に到着。ちかくのスーパーで買い物を済ませた。
フランスに入ってからは、特にスーパーでの買い物が楽しい。食材も新鮮でよりどりみどり。
彩がフランスに移住したいと言っていた気持ちがよくわかる。
フランスのキャンプ場はすべて政府によって格付けされている。といっても悪い意味ではなく、「こういう設備が整ってますよ」というレベルのゆるやかな格付け。その証拠にこの日泊まった宿は、昨日よりランクの一つ上三ツ星キャンプ場だったにもかかわらず、値段は3ユーロほど安かった。
多くの区画に毎度おなじみキャンピングカーがずらずらっと並んでいる。
ヨーロピアンにとって、このキャンピングカーでの旅というのは本当にメジャーなアクティビティらしい。毎日、本当に多くのキャンピングカーとすれ違う。
さて、この今日の夕食はなんとお好み焼き。
なんでこんなものを持っているかというと、マドリードに滞在している時に、母の合唱団メンバーの方からごそっといただいたのだ。
青のりからオタフクソース、かつお節、お好み焼き粉…。完全に日本のお好み焼き。
大量に買ったキャベツを消費しきれなかったけど、大満足のディナーでした。
(大量に持っている日本食材。嬉しいけど重量を少しでも減らしたい・・・。嬉しい悲鳴というやつ?)
2014年4月13日 トム&フロとの再会
南米で知り合ったトム&フローレンス宅は、リヨンから北に40kmほど離れたVillefranche sur saoneという場所にある。以前はボジョレー地方の州都で、現在はボジョレーワインの主要な集積地となっている町だ。
(左:朝、キャンプ場を出る際、隣に泊まっていたドイツ人夫婦からチョコを貰ってしまった。右:おじいさんと孫)
朝早めに起きてパスタをかきこんで出発。
北に20kmほど行った場所にあるSNCFフランス国鉄の駅を目指す。
自転車移動と電車移動の境がほとんどないのがヨーロッパの特徴。
ストレスが溜まる要素がほとんどなく、スムーズに電車に載せられる。
ほどなくして列車が到着。1時間ほどでフランス第二の都市リヨンに到着した。
そのままVillefranche sur saoneに移動、事前に聞いていた住所に向かう。
電車から降りるとき、デッキスペースに一緒に乗ってたおじさんが、
「餞別だ。幸運を!」と10ユーロも渡してくれた。
villefrancheの町に入り、家がわからずうろうろしていると、恰幅のいい女性が話しかけてくれた。
この人が実は、トムのお母さん。広い庭と手入れされた花々、絵に書いたようなフランス郊外の家、といった印象だ。トムとフローレンスはまだ帰宅していないようなので、しばらくジュースなどをいただき、休ませてもらった。
6時頃、ようやくトムとフローレンスが帰宅。ウシュアイア以来1ヶ月ぶりの再会だ。
当たり前だけど、自転車ウェアではなく普通の服を着ている。
「なんとなく違和感を感じちゃう」っと話したら、みんなも「そうだよね」と笑いあった。
南米の南端の厳しい環境で出会ったのに、今はこんなにも快適な環境で再会している。
人々の繋がりに幸せを感じます…。
夕食は、クレープ。知らなかったのだけど、クレープはフランス料理でノルマンディー地方が発祥だそうだ。おかずがクレープ、というのは初めてだけど、とてもおいしくて幸せ。
しばらくここにお邪魔することにする。
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