親切なトルクメニスタン人(2014年7月22日)
5時前に目を覚ますと、すでにチャイハナのおじさんも起きていてチャイを入れて、テーブルとイスを用意してくれた。やっぱり朝は涼しいのでさっさと出発ようとする。でも、おじさんがいろいろと話しかけたりするので、結局6時を過ぎての出発になってしまった。
しかし、ゆうがすぐに後輪のタイヤの異変に気付く。どうやら昨日のうちにパンクしていたようだ。でも午前中になるべく走っておきたいので、空気を入れるだけでだましだまし走ることに。
(左:休憩で寄ったチャイハナ。みんな次々に私と写メを撮りたがった。右:お昼は商店の脇のスペースで自炊してたら、おばちゃんが自作ドリンクを差し入れてくれた。)
お昼のあと間もなく merv マルに到着。結構大きな町のようだ。ここで私たちは魔法瓶を2本も買い足した。なぜなら、暑い中走っていると水は全てお湯になってしまい、走行中それを飲むのも辛く、冷たいものが飲めれば多少は体内から冷えると思うから。
小さい商店で魔法瓶を売ってるところを聞いてそのお店へ。あったあった!魔法瓶を見ると、メーカー不明の日本製?のようで日本語のラベルが貼ってあった。お店のおばちゃんはニコニコしたいい人で、気持ち良く買い物できた。ついでに、チリあたりで壊れていた電熱コイルも安かったので新調した。
(右:きれいな民族衣装のおばちゃんたち。左:町中にはバシュ黄金像…)
マルを出てしばらく走って休憩がてらスーパーへ。その敷地内にスペースがあったのでパンク修理をしっかり行った。スーパーの奥はちょっとした倉庫のようなところで、男性がたくさん寄ってきて、ゆうのパンク修理を見てるだけでなく、タイヤの裏を触って原因を探ってくれたり、紙ヤスリを出してくれたりした。トルクメニスタン人、やさしいな。
今日の目的地のBayramalyに到着。またチャイハナに泊めてもらおうとするも、「ポリスが見回りに来るので止められない、ホテルに泊まってくれ」と言われてしまった。他を3、4件当たるも同じ様子なので仕方なくホテルへ。予想よりも安く、一人10ドルくらい。部屋も冷房、冷蔵庫付きでまずまず。水道水は濁っていたけれど…
ホテルの隣のチャイハネナで夕飯。何だかわからないけど注文して出てきたのは、ボルシチのようでトマトベースのやさしい味でおいしかった。値段も二人で350円くらいで安くて◎
暑さに向かい風に…(2014年7月23日)
今日も何だかんだ結局6時頃の出発。走りはじめて間もなく、向かい風が辛くなってきた。
道端でおいしそうなトマトを売っていたので、あまり使い道のなさそうな硬貨0.7マナト(約25円)をお姉さんに出してみたところ、6、7個もくれた。ちなみにバケツ一杯のトマトは5マナト(約180円)。日本に帰ったらこんなに安くトマトは食べられなくなってしまうな…
11時過ぎにいい休憩スポットがあったので早くもここで大休憩を取ることに。暑くて食欲はないけれど、さっき買ったトマトなら食べれる。そして、さっそくお昼寝。しばらくすると、
「あ〜!、追いついた〜!」
と日本語が聞こえてきた。おととい別れてしまった昼間さんたちだった!さすが!彼らは私たちより早起き走行して追いついたのだった。
皆でここでもうひと休憩して走りはじめた。でも、どんどん風が強くなる気がして、全然前に進めない。アップダウンも激しくなり熱風も辛いので、かすかな木陰を見つけると、皆で夕方まで休憩することに。ただ、風は防げないため私たちは砂埃まみれ。
また再スタートして7キロ走ると、何か建物が!こんなところにポツンと建っていたのはチャイハナでした。皆、コーラとポテチでエネルギーを得てあと20kmほどの町へ。もう19時近い。
次第に辺りはすっかり暗くなり、蛍光ベストとフロントライト、テールライトを装着して走行。真っ暗な中はやっぱりちょっと怖い。でも、風はまだあるけれど、だいぶ走りやすくなった。ようやく町 Ucajy に到着するとすぐチャイハナがあった。お店の人に聞くと、小屋のような中で寝ていいよとのことだった。良かった良かった。ここで5人でビールで乾杯!イランから一緒だったけれど、ずっとアルコールなしだったので、今夜初めて皆で乾杯できた!ご飯を食べて間もなく就寝。
オアシス、チャイハナ(2014年7月24日)
朝4時過ぎにはもう出発。真夜中同然、真っ暗。そこまで強くはないけれど、相変わらず向かい風がきつい。日の出は皆足を止めてパチリ。
次の町turkmenabat まで130km程あり、今日そこまでいくのは厳しそう。噂によると、その中間地点あたりにチャイハナがあるらしいのだ。そこを休憩、または宿泊地点にできたらと望みをかけて走り続けた。昨日と同じで景色は変わらず、道はガタガタ、アップダウン、向かい風、次第に気温も上がるときてなかなか進まない。
(朝ごはんはまともに食べてなかったので、エネルギーを得るため道脇でラーメン&休憩。遠くで電車は時々走っている。)
何もないところでポリスが車の取り締まりをしていたので、試しに「チャイハナ、何キロ?」とノートとペンを出しながら聞いてみた。すると意外にも近く、「7.8」と書いてくれた。細かい数字をだしてくれたけど本当かな?とりあえず「スパシーバ!」
何か建物が見えてきた!でもポリスが言う距離より近い。建物に近づくとやっている気配なし…もしこの先営業しているチャイハナがなければ、ここを逃すとまともな日陰休憩ポイントはないかもしれない…けれどポリスを信じて先へ進むことに。
あともう少しなはず!頼む!と願いながら走ると、道脇に看板と綺麗な建物が!今度は駐車している車も何台かあり、しっかり営業していた!良かった〜〜!11時頃、63km走ってようやく大休憩。ポリスが教えてくれた距離はほぼ正確だった。
チャイハナの中はまさにオアシス。冷たい飲み物もあるし、エアコンもきいているし、お昼寝スペースもある。涼しいところなら食欲は湧いてくる。私たちはさっそく、コーラ、ショルコ、ラグマン、サモサを頼んだ。そのおいしさといったら!
(お客の女性、お店のおっちゃん、手伝いをしている女の子に彼らの写メで一緒に写って!となぜか何度も引っ張られる私)
外は暑い時間帯たっぷり休憩し、17時頃再スタート。お店のおっちゃんに聞くところによると、うれしいことにもう25km先にもチャイハナなあると言う。今夜はそこで!
もう少しと言うところで陽が沈み、また今朝のような真っ暗状態。光をあたりに広げている建物、チャイハナ発見!25kmではなく30kmほどだったけれど、明日走る距離が縮まったので逆に良かった。そこで食べたショルコはお昼のとは一味違い、日本のけんちん汁みたいでペロリと食べてしまった。数人のおばちゃんの笑顔にもほっとさせられた。しかも、食事の隣のスペースで寝ていいよという(無料で)。いや〜、走行は厳しいものの今日はチャイハナでいいご飯、休憩、寝床にありつけていい一日だったな。
(左:また新たなメニュー、餃子のようなマンタ。右:私たちは蚊帳を張ってみた。)
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