無事ウズベキスタンのやっかい(?)なイミグレーションを出て、タジキスタンへ入国する。
タジキスタン側の審査は至って簡単。スタンプを押され、関税申告書も必要なく、荷物チェックもなかった。
タジキスタンとウズベキスタンの国境からドゥシャンベまでは、まだ一部未舗装。
ウズベキスタンとタジキスタンの首都を結ぶ幹線道路なのに、独立から20年近く経ってまだ舗装が終わってない、という事実にタジキスタンの現実を見せつけられたような気がする。
未舗装の路面もまもなく舗装工事が始まるらしく、通行されないように石がそこら中に置かれている。
ドゥシャンベでの休養(2014年8月3日~7日)
途中ですれ違った韓国人サイクリストおすすめの宿、Yeti Hostelへ向かう。
アパートの一室がホステルになっている、旧ソ連圏にはよくあるタイプの宿だ。
今年4月にできたばかりらしく、設備も真新しい。
僕たちはたまたまオーナーがいる時にチェックインしたが、普段は20代前半の野球帽を被った男性2人が常駐している。
そのうち太った年上の男性は、愛想が極めて無いが、まぁ言ったことはやってくれるし、聞けば教えてくれる。
もう一人の若い(聞いたところによると20歳)男性は、仕事とプライベートを区別できないようで、共有スペースで大声を上げくつろいだり、メロンやスイカを食べて、後片付けをせず共有スペースを専有したりと、問題あり。こういう所で途上国を垣間見てしまう。残念。つい数十年前まで内戦をやっていた国なのだ。
ドゥシャンベではとにかく休養。彩のお腹の具合がよくない。汚染された食べ物や飲み物による旅行者下痢症になってしまったようだ。最後のポカリスエットの粉末をあけて水分補給をし、既成品のヨーグルト(雑菌に汚染されていない)を買って様子を見てみる。
お粥を作ったりもした。
ドゥシャンベには5泊したけど、なかなか良くならず、最後は処方してもらっていた抗生物質(レボフロキサシン)を飲んでなんとか快方に向かうことができた。抗生物質はあまり使いたくないのだけど、今回は症状がわかりやすく、用法用量もわかり、かつインターネットで調べることができたので良かった。
ここ最近、とにかくトマトを中心とする中央アジア料理ばかり食べていて、完全に食傷気味。気晴らしに韓国料理も食べにいったりした。
意外とやることが多かったドゥシャンベ滞在。休養もしつつ、パミールへ入るためのパーミット取得)、日本への郵送、DHLでの予備パーツの受け取り・・・などなど、ばたばたと用事をこなした。
(写真左:キッコーマン醤油は、ドゥシャンベにも。写真右:おつりのガムがレジの中に。)
(写真左:ドゥシャンベの郵便局。写真右:ダンボールではなく布袋に入れて発送。布はその場でおばさんが縫ってくれる。1週間強で無事日本に届きました。)
★パミール・パーミット
パミールへ入るためには、ビザとは別に許可証が必要だ。通称GBAOパーミット(ゴルノ・バダフシャーン州入域許可証)。
ドゥシャンベのオヴィール【座標38.571442,68.797493】で取得ができる。所要2日で25ソモニ。(即日で発行出来た事例もあり)
支払いは徒歩10分先の銀行【座標38.573948,68.793007】で、「オヴィール、ゴルノバダフシャーン、ペルミット」などと連呼していれば、係のおじさんが必要な手続きをしてくれる。
★DHLでの予備パーツの受け取り
イギリスの自転車ネット通販サイトCRCで注文した自転車の予備パーツをドゥシャンベで受け取った。
従前、旧ソ連圏ではこういった郵便物の受け取りなどは、主に日本大使館で行っていたけれど、昨今のテロ対策などもあって、今現在、日本大使館宛に郵送しても受け取りを拒否されてしまう可能性が極めて高い。(テヘランの日本大使館には、その旨の掲示があった。)
まともな自転車ショップが皆無のドゥシャンベ。パミールやトルクメニスタン走行などに備えて、予備パーツを手に入れたい場合は、CRCなど海外の通販サイトを利用し、配送方法をDHL Expressに指定することで、DHL経由の荷物受け取りができる。
DHLはドイツ郵便傘下の国際物流会社で、信頼度はかなり高い。今回は、DHLドゥシャンベ支店留で自転車の予備パーツを注文。わずか1週間ほどで到着し、トラッキングも細かくできるので、とてもオススメ。配送料も、保険料だと思えば高くはないと思える程度だ。
★日本への郵便物の発送
中央アジア最貧国のタジキスタンから日本に荷物を送る。郵便局は、ドゥシャンベ駅のすぐそば【座標38.557255,68.801643】。
荷物を持っていく(箱につめる必要はない)と、おばさんがミシンで袋を作ってくれる。その袋をそのまま送る仕組みだ。
3kgで2000円程度。かなり安い印象。果たしてちゃんと到着するか…。ちなみに貴重品などは、上記DHLオフィスへ行けば、安全に日本に発送することができる。
★インドビザの取得(2014年8月現在)
テヘランで失敗したインドビザの取得。たまたまインド大使館を通りかかったので、試しに聞いてみるとなんでも発行できるらしい。必要書類は、オンラインで入力した申請書(PDFファイルを印刷)、アディショナルフォーム(大使館でもらう)、パスポートコピー1枚、写真1枚、タジキスタンビザ1枚、銀行預金残高証明書。手数料は150ソモニで、所要6営業日。5営業日目にパスポートを預けにいき、6営業日目に受け取り。銀行預金残高証明書は、オンラインバンキングの名前と日付、金額が表示されている画面を印刷し、英語で注釈をつけたものを提出したら問題なし、ということだった。出国チケット、ホテルの予約表などは必要なし。
★宿
Yeti Hostel
ドミ15ドル
シャワー、洗濯機、共有スペースあり。キッチンなし(電子レンジ、電気ケトルあり)
インターネットはドゥシャンベにしては速いほうで、コンスタントに1Mbps程度でる。たまにWIFIが飛んでないときがあるが、ルータのWIFIスイッチをいれれば復活する。
※ここに記した情報は2014年8月現在のものです。
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