次の目的地はビーニャ・デル・マール。そこはチリの首都、サンティアゴから120kmほど北西に位置する街。そこは海岸沿いの街のため、チリ人にとってリゾート地のようだが、私たちの目的は、日本人宿の汐見荘。そこでもしかしたらクリスマスまで、いやもしかしたら年越しまで過ごすことにするかもしれない。とにかく私たちは、日本語でのんびりしたかったし、日本人旅行者との新たな出会いを楽しみにしていた。
ところがここアタカマからビーニャ行きのバスを取るのに一苦労。
バス会社オフィス(Tur Bus)へ行き、窓口のお姉さんとやりとりが始まる。希望日の席はあるようなので、「自転車は積めるか」と聞くと、彼女はまず「No.」と言った。「追加料金を払っても?」と聞くと、また「No,」だがその後に何か言っている。彼女はスペイン語のみ。私たちはスペイン語はよくわからないんだと言っているのに、構わず喋るスピードも落とさず、何かを強調するでもなく、身振り手振りもなく続けるのだ。私たちにスペイン語力がないことが落ち度ではあるけれど、もう少しお客さんを理解させてあげようとは思わないのだろうか。だいたい今までもどこもそうだったけれど。
これでは埒があかないのでとりあえず宿に戻って、オーナー(ちょっとだけ英語ができる)にバス会社でのやりとりを話してみると、バスターミナルに行って運転手に聞いてみるといいと、アドバイスをくれた。それに従い、バスターミナルで運転手を見つけて聞いてみると、「その日なら自転車を積める」と言う!でもここではチケットは買えないので、結局あのオフィスに戻らなくてはならない。
通り道にある宿を通ると、さっきのオーナーと宿泊者のギリシア人女性がひとりいた。また、先ほどのやりとりを話しているうちに、ギリシア人(母国語、スペイン語、英語も可!)が英西通訳としてオフィスへ一緒に行ってくれることになった。
ギリシア人のおかげで、窓口の彼女が何を言ってるかわかった。バス出発の数時間前ならないと、乗客数や荷物量がわからなく、積めるかは運転手が判断する。毎朝10時に来い。というようなことだった。
そしてその通りに朝、オフィスに行ってみると、その日の13時出発の便を取ることができた。でも、料金は高くひとり45,000ペソ(約8,800円)。そこからチェックアウトを済ませ、12時にはターミナルに着いた。
今回のバス乗車時間は約24時間。私にとっては過去最高時間。砂漠地帯からどんどん景色が変わっていった。
(久しぶりに見た海。 大型ショッピングモールも。同じような家がずらり。日本の家に似ている。)
2013年12月5日
13時ごろ、ようやくビーニャに到着!自転車を組み立て、汐見荘へ向かう。道路脇にお花が植えてあったり、洗練されていてきれいな街。高層マンションもあり、ずいぶん都会にやってきたものだ。運転マナーもよく、信号がないところでは止まって私たちを渡らせてくれる。ペルー、ボリビアでは全くなかったこと。一気にチリの好感度が上がる。しかし、なかなか急坂でキツイ道…最後は自転車を降りて押したほど。
宿には私たちも含めてチャリダーが4人も集結!日本人チャリダーと出会えるなんて!と私たちはとても喜んだ。ますますこの宿での滞在が楽しみになってきた。
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