プンタ・アレナスへ

2014年2月26日  アルゼンチンといえばステーキ

今日、目指すは el Calten 。走りだしは良い道で38kmならすぐだと思っていた。アウストル街道は終わってもアップダウンは相変わらず。それにだんだんと小石が増えて走りづらくなり、スピードが落ちてきた。

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(フィッツロイにずいぶん近づいた。)

15時頃、チャイテンに到着。舗装路に入り、二人とも滑らかな走りごこちに感動。宿探しは予想通り難航。5つ目の宿でようやく二人分のベッドが見つかる。

宿で少し休憩していると、トレッキングから帰って来た日本人のおじさんに遭遇。せっかくなので夕飯を一緒に食べに行った。旅中、なかなか定年後の年代の方とは話す機会はなかったので、一味違ったお話ができた。おじさんは「しっかり働き終えた後に自由に旅をしている、今はとっても楽しい」とおっしゃっていた。若いうちに旅をする、働き終えた後に旅をする。どちらも正解だと思う。

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入ったお店はもちろん、パリージャ。ゆうは牛ステーキ、私はパタゴニア名物のコルデーロ(羊)にしてみた。全く臭みがなく柔らかくおいしかった。

2014年2月27日  日本人チャリダー再び集結!

チャイテンですることといえば、フィッツロイトレッキング。それなのに私は今までの走行で疲れきり、トレッキングする気力はなかった。なので、ゆうは一人で日帰りのトレッキングに行ってくることに。しかし、この日は天気が悪く雨も降り出しフィッツロイは全く見えなく、ゆうは4時間ほどで帰ってきてしまった。

日中、私は部屋でほつれたヘルメットのパットなどを縫っていた。と、宿のオーナーが「失礼!」と部屋に新しいお客さんを連れて入ってきた…「あーー!!」×2。

お客さんはなんと、ビーニャの汐見荘で出会ったかよちゃんだった!かよちゃんはなんとなくこの宿を見つけて入り、たまたま私たちのいた部屋に案内された。なんといううれしい偶然だ!しかも、チャリダー3人(アウストラル街道中でも会ったミサさん、タカさん、そしてオンラインで知り合いだった染谷くん)も一緒だと言う。
ここにチャリダーが5人も集まってしまった!ゆうも喜んでいた。

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私たちの部屋には6人ぴったり入り、日本人部屋に。夕飯は昨日のお店をみんなに紹介し、みんなでアウストラル街道制覇、国境越えに乾杯!久しぶりに大勢での食事は楽しかった。

※旅Info ~チャイテン~

・宿:Glacial Marconi
ドミトリー80ペソ。キッチン、wifiあり(接続が悪く、つながってもかなり遅い)。珍しく各部屋の中にシャワー、トイレがある。なかなか清潔。オーナーは気さくな方。私たちはたまたま見つけたけれど、日本人が多いよう。

・セルベッセリア:La Cerveceria
自家製ビールあり。おいしい!

・パリージャ:El Viejo Nando
お肉はボリューミー!コルデーロ(90ペソ)、ブュッフェデチョリソ(95ペソ)。文句なくおいしい◎店内はだんだん混み合い、人気もあるよう。

2014年2月28日 バス早し

7時半頃、フィッツロイの展望台まで短いトレッキングに出かけた。今日は快晴!フィッツロイが機嫌良く顔を出していた。本格的なトレッキングはしなかったけれど、ちょっと憧れていたフィッツロイをはっきりと見ることができて二人とも満足することができていた。

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そして急いで10時までに宿に戻りチェックアウト。私たちはここからバスでel Calafate へ向かうことにした。いつもバスに自転車を積む時はバラして輪行していたけれど、今回はそのまま積むことができた。

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久しぶりにバスに乗り込むと、チャイテンからは舗装路ということもあるし、広大なパンパが気持ち良さそうで「あ?走ってみたいな」と思うのだった。もし走るとカラファテまでは3日かかる。バスだと3時間。なんて早いんだろう。

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(宿は、バスターミナル近くのAMELに決定。)

夕方、街中のスーパーを覗いた時、なんと私たちのアウストラル街道出発地点、チャイテンで同じ宿だったドイツ人チャリダートーマスがいた!そしてさらに、彼と共にいたフランス人は3ヶ月前に宝石の道で会ったチャリダーだった。
チャルテンからバスで来たと言うと怒られたけれど(トーマスはストイックなサイクリスト(笑)、とても嬉しい再会だった。旅人との再会は何気ない偶然が重なって引き起こるものだなぁとつくづく思った。

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(写真を撮る時、手にしていたビールを「後ろにかくさなきゃ」と隠す、ドイツ人サイクリストのトーマス)

2014年3月1日  氷河の上を歩く

朝、10時に宿の前でバスを待っていた。今日は楽しみにしていた氷河ミニトレッキング。日本人の学生2人も一緒になった。

バスに揺られること1時間半程。ロス・グラシアレス国立公園に到着。また少しバスで走るとペリトモレノ氷河の展望台で降ろされた。まずは展望台から眺める。なんといっても氷河の規模には驚き。前方の展望台にいる人々が豆粒!氷河鑑賞は2回目だけれど、時折氷の塊が轟音をたてて崩れていく様子を見るのはちっとも飽きない。

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その後、フェリーに乗ってトレッキングの場所へ移動。とてもスペイン語なまりだけれど英語を話すガイドさんがいて一安心。スタッフにアイゼンを履かせてもらう。ガシガシと氷河の上を歩きだした時は感動!ますます氷河の迫力を感じた。そして、氷河の割れ目の青が美しかった。氷河が青く見えるのは氷の気泡が少なく、とても透明度が高いので、青い光だけを反射するからだそうだ。

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一時間半トレッキングした最後にはご褒美。豪ガイドさんがその辺りの氷を集め、並べたグラスに豪快に入れる。そしてウイスキー(クッキーももらえる)。やっぱりおいしい!氷もガリガリ食べてしまった。

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氷河の上を歩くという経験ができて大満足。風が強めでフリースの上にレインウエアを着るくらい寒かったけれど。2回の氷河ツアーはそれぞれ良さがあり、どちらも行って良かった。

2014年3月2日 観光地カラファテ

チャルテンで一緒だったかよちゃん、染谷くんがここカラファテに到着したので、共に夕方から散策に出かけた。カラファテは久しぶりに街らしい街で、メイン通は賑わい、多くのアウトドアショップやお土産屋さん、チョコレート屋さんなどが並んでいる。

日本人観光客もたくさん見かけた。学生さんが卒業旅行で来ている人もいたけれど、私が学生の頃は海外旅行と言えばヨーロッパや東南アジアばかりで、南米など行こうと考えたことがなかった。自然のすばらしい南米を選ぶとはナイスセンスの持ち主だ。

4人でお店を見てまわり、アイスを食べ、夕飯も共にした。男性2人はやっぱりステーキを食べていた。宿は別々なのでここでしかゆっくりできず、3時間くらい同じレストランで話していたかも。

<宿>: HOSTAL AMEL
ドミトリー80ペソ。キッチン(狭くて使いづらい)、wifiあり。
全体的にあまり清潔ではない。ベッドのマットレスがへたれていて骨組みの上に直に寝ているかのよう。
宿のおばさんはいい方。洗濯は頼めば40ペソくらいでやってくれる。
バスターミナルから徒歩5分くらい。近くにキオスコ、パン屋さんあり。

2014年3月3日 初めてのバス乗り継ぎ

朝、8時前。昨日宿のおばさんに頼んだ洗濯物の中に私のシャツが1枚足りなかったことに昨夜気づき、オーナー家族が居る入口のドアを何度もノックし声をかけるが反応なし。まだ寝ているようだ。服をたくさんは持っていないので、一枚失くすのは痛手。仕方ないのでドアを開けてみると開いたので、軽く捜索。あまり掃除が得意ではない様子。すると洗濯機前にシャツは落ちていた…良かった、けどちょっと汚れてる…なんとか起こさず気づかれず、シャツを回収。

そんなこんなで8時に宿を出てバスターミナルへ。まずはPuerto Natales へバス移動。自転車はそのまま立てた状態で積むことができた(Cootra社 一人200ペソ、自転車一台200ペソ)。

今回は初めてバスでの国境越え。まわりは欧米人ばかり。正午過ぎにアルゼンチンイミグレに着き、出国手続き。問題は次のチリ入国。チリイミグレでは、バスに積んだ荷物を全員出して、X線にかけなくてはならない。とても時間がかかる。チリは野菜や果物を持ち込むことを禁止しており、私たちはうっかり開封済みのお米を持っていたので回収されるかと思ったが、お米はOKだそうだ。無事チリ3回目の入国。

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ナタレスに着いたのは14時過ぎ。ここからさらにPunta Arenas へバスで移動する(カラファテからアレナスの直行便はない)。うまく次のバスに乗り継げるか不安だったが、15時発の便が取れた。今度はトランクルームが狭く、タイヤを外して詰んだ(Bus Sur社 一人5000ペソ、自転車一台2000ペソ)。

18時前にアレナス到着。小雨だった。ひとまずインフォメーションまで行き、心配していたこの先のフェリーの日時を確認。そしていい宿も紹介してくれた。

宿に荷物を置いて夕飯へ。

歩き方に載っているのを見て楽しみにしていたお店、Arco Iris 。
中華惣菜があるバイキングがある(一人8000ペソ)。ステーキも食べ放題。アルゼンチンの同様のバイキングよりおいしかった。チリ最後の入国を地ビールで乾杯!

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2014年3月4日 最高の宿

心配していたフェリーは、昨日調べたところ4日の朝9時、次の便は5日の15時発だった。4日だと早朝に出発しなくてはならないし、いい宿だったので2泊することに。

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(アウストラル街道、ベルトランド手前のキャンプ場で一緒だったアメリカ人サイクリストとの再会)

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(Independenciaのオーナーと一枚)

宿: HOSTAL Independencia
一人7000ペソ。個室、バス・トイレ共同(かなり清潔)。自転車を止めておける小屋あり。キッチン、wifiあり。朝食つき。1時間500ペソでPCの貸出があるが、古い型で処理能力がとても遅い。
オーナーはとてもいい人。mapをくれて、英語で宿や周辺の説明をしてくれる。山登りが趣味のようで、パイネトレッキングなどのためにキャンプ用品のレンタルも行っている。
ここまででもすばらしいのに、なんと言っても朝食。宿代のみとしてもお手頃なのに、朝食はパン、コーヒー、ジャム類はもちろん、卵、ヨーグルト、フルーツ、シリアル、オレンジジュース、ドライフルーツケーキまでついている。
二人とも今までで最高の宿と意見一致。インフォメーションで一番安いところを教えてと紹介されたわけだけれど、これよりいい宿が他にあるのだろうか。唯一のマイナス点は中心地から少し外れていること。

この日したことと言えば、日中に広場に行って写真を撮ったくらい。あとはのんびり。


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