8日目
Lobuche(9:00) ~ Grak Shep(12:00)
高山病のせいか朝は少し頭痛があり、おなかの調子も良くはない。扁桃腺が腫れている感じもした。ゆうもさやさんも体調は万全ではないようだ。朝ごはんはヌードルスープの麺をお米にしてもらった。宿のおばちゃんも「おかゆ」という単語を知っているみたい。
今日の行程は短いとわかってたこともあり、ゆっくりの出発にして皆ストーブのまわりで温まる。その間おばちゃんは売り物にするという帽子を編みながら、いろいろ話してくれた。もうオフシーズンになってきたので、宿は雇ってる人に任せ(冬の間も閉めることはないらしい)、自分は来週にはカトマンズに帰ると。それから、今はヤクなどの動物は食べるために殺すことはないようだ。
寒い中出発すると、しばらくはなだらかな道。ちょっと急坂を登ると、谷間に広大な氷河が広がっていた。その規模の大きさ!荒々しさ!ここは地球という「星」なんだ。
Grak Shep ゴラクシェプ到着!目当てのブッダロッジは1室しか空いておらず、私たちはここに、さやさんは隣の宿に泊まることになった。
さやさんも私も行程は短くても結構疲れていたけれど、ゆうは元気でひとりでKala Patthar カラパタールへ登りに行ってしまった。ゆうみたいに、1日でロブチェからカラパタールへ行って、翌朝EBCまで行きそのままゴラクシェプを過ぎて下る人もいるようだ。でも、私たちは2泊するつもりでいたので、明日どちらか行ければいいと考えていた。
夕飯時、宿は満室で狭い食堂もギュウギュウでドアや窓も閉めきって薪ストーブを焚いているので、空気が悪い。なので早めに食堂を退散。部屋に戻ると、私は悪寒や関節の痛みを感じた。なんだかまずい気がする。
案の定、のどが痛くて夜中に息苦しくなって熱を測ってみると38.2度。どうしよう。もしかして明日、ヘリを呼んで帰らなきゃいけないのか…ここまで来てベースキャンプまで行けないのか…そんな考えが頭をよぎったり、息苦しかったりで眠れなくてこの夜はとても長かった。
宿:Budda Lodge(ツイン300ルピー)
ガイドブックには部屋代無料と書いてあったが、今はゴラクシェプではどこも部屋代を取るらしい。ご飯は少し安く、味はまぁまぁ。部屋は2階でしっかりとした石造りのせいか、ロブチェほど寒くなく、2、3度くらい。寝るときに足元を温める方法は、ナルゲンがあればそれにお湯を入れてもらい、タオルを巻いて(または靴下に入れる)寝袋に入れて湯たんぽ代わりにする。
9日目
今朝は風が強く、部屋からも旗がはためく音がしていた。
起きて熱を測るもまだ37.8度あった。ゆうとさやさんに体調を相談すると、さやさんも頭痛がひどく体調が悪いということで今日は一日休息して様子を見ることにした。
実はさやさんはお医者さんでしかも英語も堪能。「antibiotic 抗生物質を飲むと早く治るんだけど」と教えてくれたけれど、あいにく私たちは持ちあわせていなかった。すると、さやさんは近くにいた英国人に聞いてくれた。
「antibio持ってない?」
「持っているよ、もう僕らは下山するだけだからあげるよ。ちょっと待ってて!」
ラッキーなことに抗生物質を手に入れることができたのだ。Thank you so much !!
しかもさやさんは「ビタミンは良いから」と私たちに宿で売っているりんご(高いだろうに)を買ってくれた。本当にいろいろありがとう。
今晩は食堂が混みあう前に夕飯を採り、より早めに就寝。明日は3人でEBCに行けますように。
(この記事は、2014年11月25日から26日の出来事です。)
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