月別アーカイブ: 2014年2月

どこも混雑、アルゼンチン

2014年1月8日 San Martin de los Andes へ
連日走行が続いているのでもう一泊したいところだったけれど、次の町まで距離は長くないためもう少し頑張ることに。10時過ぎには出発。

舗装路だから走りやすいだろうと思っていたら、向かい風が強く緩やかな登りでも思うように調子が出ない。お昼は道脇に自転車を止めて、昨日宿で炊いたご飯で作ったおにぎりを食べる。「やっぱりお米がいいよね。」と話しながら。

アルゼンチンは路肩が狭く、白線の上を走っている感じ。町が近づくと交通量が多くてちょっと怖い。狭いうえにアスファルトと道端(未舗装側)の境が30cmほどの段差になっているので、へたに端によると転びそうでまた怖いのだ。無事に安全に走れているのは、自分たちの注意と車の運転手のおかげでもあると思う。運転手さん、どうか脇見・居眠り運転はしないでくださいね。

時折、緑豊かな風景に似合う素敵なcabana (バンガロー)が見えると泊まるわけでもないのになんだかワクワクしてしまう。

目的地のSan Martin が見えてきた。14時前には到着。ログハウス風の建物ばかりでいい雰囲気。しかし、宿探しが大変だった。インフォメーションで安宿情報をもらい、それらをまわったけれど4、5件全部フル…。ちょっと高いかもしれないと訪ねた宿がやっと空いていた(プライベートツイン・朝食付きで400ペソ)。やっぱり高かったけれど、連日頑張ったので休憩も兼ねてここに2泊することにした。


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(かごをつけられるだけつけて売っている車。)

2014年1月9日 休息日
日本の実家に送り返したいものがあったので、ゆうが郵便局へ行ってくれた。しかし、1時間後くらいに送るはずの荷物をそのまま部屋へ持って帰ってきた。その訳を聞いてみると…郵便局はかなり混雑して1時間並び、やっとカウンターにつくと、「税関を通してからだ」と言われる。税関は局内にあるけれど、12時までで並んでる間に12時は過ぎてしまっていた。今日はもう税関は開かない…ということだった。国によって郵便事情は異なるもの。仕方ないので、明日出発前に郵便局へ寄ることにした。
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(右:郵便局に貼ってあったもの。フォークランドはアルゼンチンのものだとまだ主張している、とゆうがおもしろがっていた。)

宿: Rukalhue Hostel
高めなだけあってきれい。タオルと石鹸が付いてるのもうれしい。キッチンも利用できるので、朝食以外は自炊。夕飯はスーパーで牛肉を買って(1kg80ペソ)、2夜ともステーキを食べる。安くても満足できるほどおいしい。にんにく、玉ねぎ、醤油で作るソースが私たち好みでおいしいとここで気づいた。

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【映像】vol16 宝石の道1

宝石の道、ウユニからエディオンダ湖すぎまでの動画です。
勇んで映像に残そうと頑張っても、自転車で走り始めると辛いことばかりで、つい映像を撮ることを忘れてしまったり。。


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さあ、また走りだそう!

チリのテムコからアルゼンチンまでの道のり、1月3日~7日までの出来事です。

2014年1月3日 北海道みたい
僕たちは20泊もお世話になった汐見荘を後にして、700㎞南のテムコへバスで向かう。
テムコには朝7時頃到着。自転車を組み立て、スーパーで買い物をし、アルゼンチン国境を目指す。

アルゼンチンの最初の町フニン・デ・ロス・アンデスへは、まずチリ側のリゾート地ビジャリカ、そしてプコンを経由する必要がある。このチリ側のリゾート地は湖水地方と呼ばれるエリア。風光明媚な景色が続くことで有名だ。

まずビジャリカへ走りだす。辺りは日本の北海道を思わせるようなそんな風景が広がっている。牧草地が広がり、ポプラ並木が道沿いに立ち並び、遠くには綺麗な円錐形の火山がそびえる。
そんな道を進むこと50㎞、今日は野宿することにして、空き地が広そうな道路沿いの家にキャンプを頼み込んでみた。敷地内にテントは張らせてくれなかったけど、空き地を教えてくれ、水は自由に使っていいと言ってくれた。夕ご飯は日本から送ってもらったフリーズドライのカレー。やっぱり日本クオリティは素晴らしい。

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2014年1月4日 素敵なヨットハーバー
野宿地を後にして、一路ビジャリカを目指す。ほどなくしてビジャリカに到着。湖畔沿いの観光地でにぎわいがあった。僕たちはそのまま湖畔沿いの道を通って、次の町プコンを目指す。テムコからビジャリカまでは路側帯がよく整備されていたのに、ビジャリカからプコンはほとんど路側帯がなくて苦労してしまった。30㎞ほど走ってプコンの町に到着。ビジャリカよりは小さいものの、こちらも一大観光地。メインストリートには海外ブランドのブティックが並んでいる。
特に湖畔のヨットハーバーの雰囲気が素敵で、二人でしばしのんびりしてしまった。
この日はホテルもあったけど、天気がよいので敢えてキャンプ。明日からの国境越えに備えスーパーで補給を済ます。

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2014年1月5日 最高のキャンプ場
国境までは70㎞程度。でも途中には1200mの峠もある。上りもきついので、今日はその手前、できるところまで進んでキャンプをすることに。
スタートして数㎞。彩の後輪タイヤがまさかのパンク。今まで2000㎞近く一回もパンクをしなかったのに、ついにパンクしてしまった。タイヤを外して調べてみると、鋭いガラス片がタイヤを貫通してチューブを傷つけていた。教科書通りにゴムパッチで修理。再スタート。
30㎞ほど走るとチリ側の最後の町クラレウエにつく。この町で最後の補給を済ませて、国境へ再び走りだす。
17時、道沿いにキャンプ場の文字を見つけ、キャンプをすることに。このキャンプ場、道からはよく見えなかったのだけど、川沿いの素敵なキャンプ場だった。一番いいロケーションのキャンプサイトにテントを張って、就寝。

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2014年1月6日 いよいよアルゼンチンへ
素敵なキャンプ場を後に国境へと向かう。少し走ると道は上り勾配に。途中から未舗装。未舗装になってから特に勾配がきつく、自転車を押し続けることになる。うーん、きつい。そんなときに限ってパタゴニア名物のアブが3~4匹も頭の周りをブーンと飛んでいる。追い払いながら、自転車を押して…。結構、大変だ。
チリの国境についたのは16時近く。何事も無く出国手続きを済ませ、アルゼンチンへ向かう。アルゼンチンの事務所も特に問題なし。あっさり4カ国目のアルゼンチンに入国した。
アルゼンチンに入ると道は下り坂。辺りの景色もいままでとはまるで違う。緑が少なくて、どこか寂しげな風景が広がっている。相変わらずの未舗装でスピードもでないのだけど、追い風が囃し立ててくる。
17時頃、ようやくアルゼンチン側の国立公園区域を抜け、道が舗装になった。と、そこからがすごい。追い風と下り坂の相乗効果。舗装路も綺麗に整備されているため、スピードがどんどん伸びていく。恐ろしや40㎞/h平均、時々50㎞以上のスピードで一気にアルゼンチンのパンパ(大平原)を駆け抜けていく。
最終的にアルゼンチン側の最初の町、フニンまではつかなかったものの、国境からなんと60㎞以上も走ってしまった。上り坂と未舗装路、下り坂と舗装を一日でたっぷり味わった一日になった。今日のキャンプも野宿。ちょうどいい川沿いのキャンプ地を見つけた。枯れ木がたくさん落ちていたので、焚き火をしてみる。長い一日だった。

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2014年1月7日 ステーキ食べるぞ!
野宿地を後にして、一路フニンへ。距離は23㎞程度。余裕でペダルを漕いでいると、目の前にコオロギの大群がいるのを見つけた。
穀倉地帯なので仕方ないのだけど、道端を走るとバタバタとコオロギが飛び立つ。彼らがこちらを避けてくれればよいのだけど、飛び立ったくせに特に避ける気はないようで、そのままこちらに突っ込んでくる。バシバシとコオロギが全身にあたる。女の子なら卒倒してしまいそうな状況だ。道路には高速で走る車に当たって潰されたコオロギの死骸があちらこちらに見える。いやー、大変だった…。
そんなこんなでフニンに到着。小さい田舎町を想像していたら、いやはやどうして大きい町だ。軍隊の駐屯地もある。付近のトレッキングのベースにもなっているみたい。ツーリストインフォメーションで最安の宿を聞く。もちろん、アルゼンチン名物、パリージャ(ステーキ屋)も聞く。パリージャは、ツーリストインフォメーションの向かいにある店がベストのようだ。楽しみにして宿に投宿。そしていよいよステーキ屋に。

アルゼンチンは牛肉が特に安く、名物料理はズバリ「ステーキ」の国だ。日本ではステーキと聞くとちょっと高級なイメージだけど、(実際、スーパーでも1枚200gで1000円近くすることもある。)アルゼンチンではサーロインがスーパーで1kg830円。1kgで830円だ(!)。みな当たり前のようにごそっと牛肉を買っていく。
僕たちは、このステーキを楽しみに峠を越え、コオロギと闘いながら頑張ってきた。

さてステーキ屋。町一番おすすめの店の名に違わず、立派な内装をしている。ウェイター、ウェイトレスさんもビシッと制服を着込んで高級レストランの風格。「いやーこれは高いかも…。」と恐る恐るメニューを開くと、サーロインステーキ500gで1000円と値が書いてあった。とりあえず二人で1枚を食べてみようと注文する。

数分後出てきたステーキはちょっと驚くくらいの大きさ。とても一人では食べきれない大きさだ。焼き加減もちょうどよく、盛り付けも綺麗で、ホントに1000円?と疑ってしまうくらい。ワインも頼んで二人で1250円だった。うーん、アルゼンチン。。

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汐見荘について

20泊もお世話になった宿を紹介。

場所: ビーニャ中心地から4kmくらい離れているところにある。外見は全く普通の民家で、看板はない。私たちが頼りにしたのは住所、そして決めてとなったのはインターホンのそばにあった日本の切手

部屋: 1人部屋、2人部屋がいくつかあって、いわゆるドミトリーらしい5人部屋などがある。混雑してくると宿泊者棟とは別の母屋の部屋にも入れてくれる。オーナーの山岸さんに聞いたところ、意外にも30人!は収容できるみたい。見かけはこじんまりしているので、その人数に私たちはびっくり!女性ひとり旅の方は1人部屋に、夫婦は2人部屋になどと結構配慮してくれる。
キッチン: 人数が集まるとちょっと狭いけれど、調理器具は充実している。1日の使用料100ペソで、そこから調味料などを提供してくれる。

談話室: 日本の書籍がたくさん。司馬遼太郎など前から読みたいと思ってた本もあったけれど、じっくり読んでしまう私は手をつけられなかった。
洗濯: 洗濯場があり、干す場所も多めにある。ビーニャの天気は滞在した前半は曇りばかりで2日干さないと乾かないくらいだった。ある夜、嵐のような雨が降り、それ以降は晴ればかりでカラッとしていた。
山岸さん: 私たちは結局前半8泊、後半12泊もしたので、だんだん山岸さんと仲良くなり、ご自分の経験談を話してくれた。山岸さんに会いに、またビーニャに行きたいな。
猫: シマちゃん。皆の夕飯時間に食堂に、ご飯をねだりにやってくる。中庭で寝っ転がってる姿は愛くるしい。
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(写真公開禁止のため掲載できません。ごめんなさい。)


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