投稿者「きむらあや」のアーカイブ

エベレストベースキャンプトレッキング9

11日目
Grak Shep(9:20) ~ Kala Patthar(11:45) ~ Grak Shep(12:35) ~ Tukla(16:25)

夜中、ゆうは鼻水がひどくあまり眠れなくて朝は頭痛もひどく、カラパタールへ登ることに迷っていた。一方、さやさんは頭痛、吐き気がひどいのでカラパタールに登らず、下ることを決意したようだった。おかげさまで私だけはすっかり元気だった。

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(朝から救助のためのヘリが数台度々来ていた)

カラパタールに行ってみたいけれど、ひとりで登るんだったら諦めてもいいかな。でも、ゆうと相談して、カラパタールで一緒に写真が撮りたいということで二人で登ることにした。そして、今日はTukla トゥクラまで降りることを目標に。

出発はちょっと遅れてしまった。登り始めと、頂上が近づいたあたりは傾斜がきつかったけれど、あとはなだらか。中盤、5000mを越えてきても苦しさはまるでなく、風が心地よく、日本での登山でもあまり感じたことないくらい、山って気持ちいいと感じた。ここ最近のうちで今が絶好調!まだまだ行ける!今度6000m級の登山にチャレンジしちゃおうかな。とさえ、思ったくらい。クライマーズハイ…?

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(ゆうは鼻詰まりで息が苦しそうだった)

そして、カラパタール頂上!!エベレストはE.B.C.よりもよく見る!!
晴天でヒマラヤ連峰もバッチリ下の氷河も壮大だ。やっぱり来て良かった◎

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(下:ほぼ中央の奥の黒っぽい山がエベレスト!)

頂上には他のトレッカーたちも嬉しそうにたくさんシャッターを切っていた。だけれど、頂上だからより感じるのか一段と風が強くなってきたように感じた。今日は昨日は眩しかったのでさやさんの真似をして、レインウェアのフードをかぶってその上にハットをかぶった。陽除けも風除けもできてなかなか良かったかも。

下山中、カトマンズで出会った岡さんに遭遇。私たちの2日後にカトマンズから出発するとは聞いていたけれど、まさかこんな道中で会えるとは!お互い気をつけて、また!

昼食は宿で。Fried Potatos (じゃがいも炒め)を注文。これがおいしかった!今まで、Fried Rice や Fried Noodle やダルバートなどいろいろ食べてきたけれど、このあと Fried Potatos はどこも安定したクオリティだと判断し、よく食べることになった。

食べ終わって少しだけ休憩すると、3日ぶりにザックを背負って下りに入った。久しぶりに背負うと重く感じる…

15時を過ぎて、陽陰に入ってくるととても寒く感じた。
「マイナス1度だ!」
温度計をつけているゆうが叫んだ。ナルゲンボトルに入った飲水がまわりから凍っていた…そりゃマイナスだわ。

ロブチェを過ぎて、さらに下って行くところ。谷間に陽が沈む前、一番美しい時間帯を見ることができた。光芒、山々。うっとりする美しさだった。

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今日は長丁場。やっとトゥクラの宿にたどり着くと、先に到着していたさやさんが外に出てきて迎えてくれた。標高が下がり、さやさんは頭痛から開放されたようだった。

お昼は5550m、宿は4600m。いや~下った下った!!

宿:Yak Lodge(ツイン200ルピー)
食前も食後もストーブのまわりにずっといた私たちにスタッフは嫌な顔せず、やさしくしてくれた。寝る部屋は寒そうに感じたが意外にそうでもなかった。

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使用金額3,250ルピー

(この記事は、2014年11月28日の出来事です。)


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エベレストベースキャンプトレッキング8


10日目
Grak Shep(9:00) ~ E.B.C.(11:30) ~ Grak Shep(15:30)

朝、熱はすっかりさがってトレッキングにも行っても問題無さそうな調子だった。けれど、逆にゆうのほうが鼻風がひどくなってしまったようだ。さやさんは少しは良くなったよう。3人とも、いつまでも休んでいるより今日ベースキャンプまでさくっといって(さくっといけるもんでもないけれど)帰ってこようという、意見となった。

昨日、同じ宿に来た日本人カップルと朝挨拶すると、「疲れてあまり眠れなかった」と。そう、やっぱり標高が高いと酸素が薄いため、よく眠れない人がほとんど。それに欧米人も咳き込んでいる人が多いように思える。この状況ではなかなか体調管理が難しい。

3人とも準備をして9時頃出発。宿にザックは置いて、水と行動食くらいの最小限の荷物のみで。
「昨日より風ないね」
さやさん「きっと神様が私たちの味方をしてくれているんだ!」

間もなく、地面が半透明になった。氷の上だ!ちょっと下が見える…。氷は分厚いので割れることはなさそうだけれど、ツルツルしていて転びそうで慎重に歩く。

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その脇のほうで、宿のスタッフらしき人が氷を割って持ち帰っている様子が目に入った。どうやらこれを「水」にしているらしい。そういえば、どの宿でも「チソパニ(冷たい水)」と言えば水がもらえるのだけれど、ここの宿ではその水に不純物が含まれていたのはそういう理由からかも知れない…

ベースキャンプまでの道のりは、岩場が多くベストな道がわかりにくい。私はだいたいハット型の帽子をかぶっていたけれど、寒いと思い最近毛糸の帽子にしていた。しかし、陽射しが強くサングラスをしていても眩しいほどなので、やっぱりつばが付いてるハット型が良かったかもと思った。

今日の最初のほうでは見えなかった、Top Of The World エベレストが顔を出した!!ベースキャンプまであと少し!!

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ベースキャンプ到着!!「ついに着たね!!」
たくさんのはためくタルチョが待ってくれていた。

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タルチョ、多くの石に人々の名前やらが残されている。もっと広い平らな土地が広がっているのかと思ったけれどそうではなかった。4月~5月、9月~10月のシーズン中に来ればエベレスト登山隊のキャンプも見られるようだ。

「E.B.C.」ここが私たちの今回の旅のクライマックスと言ってもいいかもしれない。それは世界の頂点に一番近づいた瞬間だった。なんとも荒々しい、wideでwildなworldだ

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無事ここまで自分の脚で来ることができて本当に良かった!

私たちは30分くらいここにとどまり、写真を撮ったり眺めたり、E.B.C.を味わっていた。風がだんだん出てきて、立ち止まっていると体が冷えてきてしまうけれど。この場を離れることになったのは、先にこの場を去ったガイドさんが戻ってきて私たちにSOSを求めてきたからだった。

E.B.C.の手前で日本人カップル(同じ宿だったカップル)が体調を崩したところを介抱しているが、彼らは英語がよくわからないらしく、私たちに通訳をしてほしいという趣旨だった。ゆうが先に飛んでいって、さやさんと私はあとから追いかけた。さやさんはその彼女の様子を見てくれたり、介抱してくれたガイドさんや欧米人と話してくれた。さやさんがいて本当に心強かったと私も思ってしまった。幸い、かなり重症というわけではなさそうだけれど、介抱してくれた欧米人(実は有名な登山家らしい)がトランシーバーでヘリをこの場に呼んでくれ、彼らは救助されカトマンズへ向かった。すぐヘリを呼べる人とすれ違い、さやさんがいたり、多少面識のあった私たちもいたり、日本人カップルは不幸中の幸いだったと思う。そして、同じ日本人として登山家一行には感謝の気持が沸き起こった。(あとで彼らから連絡があり、元気に回復したようだった。)

そんなこんながあったけれど、私たちは無事にゴラクシェプまで戻った。しかし、さやさんもゆうも頭痛がひどくなり、かなり疲れも出たようだ。二人の様子もちょっと心配。明日はカラパタールへ行けるかな。

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使用金額:12,900ルピー(3泊分精算)

(この記事は、2014年11月27日の出来事です。)


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エベレストベースキャンプトレッキング7

8日目
Lobuche(9:00) ~ Grak Shep(12:00)

高山病のせいか朝は少し頭痛があり、おなかの調子も良くはない。扁桃腺が腫れている感じもした。ゆうもさやさんも体調は万全ではないようだ。朝ごはんはヌードルスープの麺をお米にしてもらった。宿のおばちゃんも「おかゆ」という単語を知っているみたい。

今日の行程は短いとわかってたこともあり、ゆっくりの出発にして皆ストーブのまわりで温まる。その間おばちゃんは売り物にするという帽子を編みながら、いろいろ話してくれた。もうオフシーズンになってきたので、宿は雇ってる人に任せ(冬の間も閉めることはないらしい)、自分は来週にはカトマンズに帰ると。それから、今はヤクなどの動物は食べるために殺すことはないようだ。

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寒い中出発すると、しばらくはなだらかな道。ちょっと急坂を登ると、谷間に広大な氷河が広がっていた。その規模の大きさ!荒々しさ!ここは地球という「星」なんだ。

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Grak Shep ゴラクシェプ到着!目当てのブッダロッジは1室しか空いておらず、私たちはここに、さやさんは隣の宿に泊まることになった。

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さやさんも私も行程は短くても結構疲れていたけれど、ゆうは元気でひとりでKala Patthar カラパタールへ登りに行ってしまった。ゆうみたいに、1日でロブチェからカラパタールへ行って、翌朝EBCまで行きそのままゴラクシェプを過ぎて下る人もいるようだ。でも、私たちは2泊するつもりでいたので、明日どちらか行ければいいと考えていた。

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夕飯時、宿は満室で狭い食堂もギュウギュウでドアや窓も閉めきって薪ストーブを焚いているので、空気が悪い。なので早めに食堂を退散。部屋に戻ると、私は悪寒や関節の痛みを感じた。なんだかまずい気がする。

案の定、のどが痛くて夜中に息苦しくなって熱を測ってみると38.2度。どうしよう。もしかして明日、ヘリを呼んで帰らなきゃいけないのか…ここまで来てベースキャンプまで行けないのか…そんな考えが頭をよぎったり、息苦しかったりで眠れなくてこの夜はとても長かった。

宿:Budda Lodge(ツイン300ルピー)
ガイドブックには部屋代無料と書いてあったが、今はゴラクシェプではどこも部屋代を取るらしい。ご飯は少し安く、味はまぁまぁ。部屋は2階でしっかりとした石造りのせいか、ロブチェほど寒くなく、2、3度くらい。寝るときに足元を温める方法は、ナルゲンがあればそれにお湯を入れてもらい、タオルを巻いて(または靴下に入れる)寝袋に入れて湯たんぽ代わりにする。

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9日目
今朝は風が強く、部屋からも旗がはためく音がしていた。

起きて熱を測るもまだ37.8度あった。ゆうとさやさんに体調を相談すると、さやさんも頭痛がひどく体調が悪いということで今日は一日休息して様子を見ることにした。

実はさやさんはお医者さんでしかも英語も堪能。「antibiotic 抗生物質を飲むと早く治るんだけど」と教えてくれたけれど、あいにく私たちは持ちあわせていなかった。すると、さやさんは近くにいた英国人に聞いてくれた。
「antibio持ってない?」
「持っているよ、もう僕らは下山するだけだからあげるよ。ちょっと待ってて!」
ラッキーなことに抗生物質を手に入れることができたのだ。Thank you so much !!

しかもさやさんは「ビタミンは良いから」と私たちに宿で売っているりんご(高いだろうに)を買ってくれた。本当にいろいろありがとう。

今晩は食堂が混みあう前に夕飯を採り、より早めに就寝。明日は3人でEBCに行けますように。

(この記事は、2014年11月25日から26日の出来事です。)


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エベレストベースキャンプトレッキング6

7日目
Dingboche(8:40) ~ Lobuche(14:00)

出発してすぐのアップダウンがきつい。でも、ちょっと登ればしばらくは台地が広がったなだらかな道のりになった。それでも高度は4500mまできているので、調子に乗らずゆっくりと登らないと

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追い越されたり、追い越したりする欧米人団体はみんなナムチェから会ってきた人たち。高度順応の休憩日もみんな同じように取るみたい。私たちを覚えてくれていて、「調子はどうだ?」「今日も最高だ!」などと挨拶をしてくれる人も。

一度川を渡ると、お昼休憩。そこから先の登りが見えて驚き!!え?あれ登るんだよね!?はるか上の方で人が米粒になっているのが見えてしまった。

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ゆっくりと登りを進めていくと、タルチョがあらわれて峠が一区切り着いたことを知らせてくれた。このあたりに並ぶストゥーパはすべてエベレスト登山で亡くなったシェルパたちのお墓。本当にここにはエベレストに挑戦する人々が通り、様々なドラマがあったんだなぁ。。とちょっとしんみりしてしまった。

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今日はヘリが4、5回往復していることに気づいた。この先は救助を求める人が増えるのだろう。私たちは無事に自力で降りておられますように。

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(日に日にワイルドになっていく景色)

Lobuche ロブチェの集落が見えるとひと安心。

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夜は今まで一番の寒さ!歯磨きの時、チタン製マグに水を入れたそばから水は凍っていった…

宿:Abobe the Cloud Lodge(部屋代無料!)
場所は少しわかりにくく、集落を奥に進んで左手のロッジの間の道を入っていく。オーナーのおばちゃんは日本語もわりとペラペラで、私たちが日本人でガイドポーターなしとわかると、日本語で「えらいね!宿代タダにしてあげる!ダルバートもまけてあげる!」と。でもご飯は全体的に高めかも。いままでの宿では夕飯時に温かいおしぼりが出ていたが、ここから出なくなった。
すぐ日陰に入って寒いが、毛布はお願いすればチャージ無しで2枚貸してくれる。

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(右:陽が陰ってくると薪ストーブを焚いてくれる)

使用金額:3,400ルピー

(この記事は、2014年11月24日の出来事です。)


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エベレストベースキャンプトレッキング5

5日目
Tyangboche(8:25) ~ Dingboche(14:00)

歩き出してからも、まだ太陽が山の陰にかくれているせいでひんやりと空気は冷たく、手先もなかなか温まらない。やっと太陽が出てきた!

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太陽のまわりは不思議…雲が虹色に見える!まわりのトレッカーも珍しがって見ていた。

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(下:ヘリコプターみたいに見える不思議な雲)

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(左上:壊れた橋。迂回路ができていた。下:2つこぶの山は Ama Dablam アマダブラム。これに登頂する人もいるようだ。)

後半は森林限界に入っていき、比較的なだらかな土地が広がったところを進んでいった。日本だと標高がたかいと狭い登山道だったり、尾根を歩いたりというイメージだから、4000m付近でもこんな広がった土地があるんだとちょっと驚いた。日本とはやはり規模が違うのだ。

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今日、さすがに二人とも頭痛を感じ始める。なんだか体も重く感じる。それでも、いつもよりゆうは元気で早足で先を行っていた。

Dingboche ディンボチェはまた大きな集落だった。年々トレッカーも増えているためか、新しい宿、建設中の宿もある。またここで高知順応のため2泊する予定なので、いい宿にしようとさやさんも一緒に3人でいくつかまわってみた。結果的に良い宿を見つけることができた。

見事にに焼けた夕陽も美しい。

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宿:Green Tara Guest House(部屋代無料!)
隣にベーカリーカフェがある。この宿がABCも合わせてトレッキング中で一番良かった宿。宿代はご飯をここで食べれば無料としてくれ、その上ご飯代も良心的でおいしい。おすすめはパンケーキ。他のところだと、チャパティに近い薄いものが出てくるけれど、ここはちゃんとゴールデンブラウンに焼けた厚めの「パンケーキ」。各部屋(ツイン)にトイレもついている。

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使用金額:140ルピー

6日目
朝目を覚ますと、トイレのタンクに入った水(手桶ですくって流す用のもの)の上の方は凍っていた。もう朝晩はマイナスになるほどグッと冷えるのだ。

今日はのんびり、高度順応の日。朝、欧米人がパンケーキをほとんど食べずに残していたので、彼らが去った後、ちゃっかりいただいてしまった。

からだを慣らすために、ディンボチェからすぐ近くの丘(Nangkartshang Peak。最後まで登れば5000mほどまで行ける!)にちょっと登ってみることにした。同じく高度順応目的の人も多く、既にたくさんの人が登りはじめていた。

ザックは宿において、水やカメラくらいしか身につけなかったのに、体が重いこと。。結局、今日は軽い運動程度でいいや、ということで一時間ほど登っただけで降りてきてしまった。けれど、丘から見た景色はディンボチェからではわからない、広大な景色だった。

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宿に戻ると、洗濯。水がとにかく冷たくて洗剤も全く溶けないので、お願いしたらお湯を少しもらえた。ちょっと前に洗濯していたベルギー人の男性は、「Too cold!!」と言いながら水で素手で頑張って休み休みこなしていたけれど。

夕飯はこのABCでははじめてダルバートを食べてみた。クリーミーでやさしい味でおいしい!もちろんおかわりは好きなだけ。そのかわり500ルピーと他のものより少し値が張るけれど、これでおなかいっぱい食べられるのでコスパは最高だろう。何より「Dal Bhat power, 24 hours!」と誰もが口を揃えて言う。

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使用金額:6,240ルピー(2泊分精算)

(この記事は、2014年11月22日から23日の出来事です。)


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エベレストベースキャンプトレッキング4

4日目
Namche Bazaar(8:00) ~ Tyangboche(13:40)

宿を出る前にオーナーに挨拶すると、
「Tyangboche タンボチェに行くなら、ここに泊まるといいよ。僕の奥さんが働いているんだ。」
と今日の目的地の宿を紹介してくれた。

ナムチェのはずれで、ガイドひとりを連れた日本人ご年配夫婦に出会った。このご夫婦はここからすぐの Syangboche シャンボチェまで行って帰るそうだ。ご夫婦のゆっくり登る姿と笑顔はとても心の温まるものだった。

道は初めのうちはなだらかめにアップダウンを繰り返す。山々がワイドに見えてとても気持いい!それに雪山にストゥーパ(仏塔)とタルチョはステキな組み合わせ。なお「エベレストベースキャンプトレッキング」らしい景色に思える。

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ここで、うまれてはじめて、エベレストを目にする!!あれか!!
まわりにいた他団体のガイドさんが「あれだよ~」と教えてくれたのだ。

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人が前後にいたり、ゾッキョやヤクが通ると砂埃がたつのでマスク(ずっと日本から持ってきていた。質は良くないがカトマンズでも売っていた。)をつけるのがいつものスタイルになってきた。登りが続くと苦しいのだけれど。欧米人や現地の人はバフなどで口元を覆っている。「マスク」をしてる人は日本人くらい?

ベーカリーを見つけたので、お昼ご飯用にドーナツを買っておいた。
「ここ2、3日は天気がよくなかったけれど、今日はいい天気よ。」
と、お店のおばちゃん。確かに前日まで午後になると、雲が多かった。ナムチェが寒かったのは天気が悪かったせいなのかもしれない。

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今日も最後の登りがきつい!

まだまだかと思っていたら、タンボチェに着いたようだ!立派なゴンパが迎えてくれ、今日の達成感をいっぱいに味わえた。

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ここは標高3867m。すでに富士山を越えているのに、こんな立派な建物があるとは。これを建てたシェルパやネパーリーたち、すごい。

宿:Tyangboche Guest House(ツイン200ルピー)
ご飯はおいしいが、ボリュームはない。翌朝、水が凍るほど寒かったが、手洗水の入ったタンクにお湯が入っていて感動した。屋内にあるトイレもきれい。
使用金額:2,390ルピー

(この記事は、2014年11月21日の出来事です。)


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エベレストベースキャンプトレッキング3

3日目

今日は高度順応のためナムチェでもう一泊。起きて窓の外を見てビックリ!雲が多かった昨日はまわりがこんな景色だとは想いもしなかった。

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シャワー
朝はトレッキングに出発して初めてシャワーに入って(450ルピー)さっぱり。お湯の温度は問題ないけれど、水圧がないから体は温まりにくい。出てからも寒いからすぐにダウンを着ないと。

洗濯
フロアには普通に洗面台がある。そこから出る水はキンキンに冷えている。なので、こっそりシャワーで洗濯も済ませてしまった。屋上に干場があって助かった。このあたりにはほすところがあまりなく、現地の人も屋根や地面に置いている(干している)のをよく見かける。ウールの靴下など、日中乾かなかったのは、夕方から焚いてくれる薪ストーブのまわりに置いておけばすぐ乾く。

買い物
ゆうにはうれしいたくさんのアウトドアショップ。カトマンズとポカラのようにニセ物も多数だけれど、正規店もいくつかある。外界とそこまで値段が変わらなかったり、「sherpa」というブランドはカトマンズ店より安いものが多かった。トレッキングにきてまだ3日目だけれど、この寒さなので標高が上がると今の装備で耐えられるのか心配になり、ゆうはダウンベストを購入。正規品ね(Rab)。

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あとは行動食や予備としてかぜ薬を購入。スニッカーズは外界と同じ70ルピー!薬は10倍近くしたので、あらかじめ多めに持っていたほうが◯。

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(ワイワイ(麺)とスニッカーズはここで。あとはカトマンズで。)

今のところ、二人とも高山病の心配はなさそう。明日はまた出発!

使用金額:8,770ルピー(2泊分精算)

(この記事は、2014年11月20日の出来事です。)


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エベレストベースキャンプトレッキング2

2日目
Phakding(8:10) ~ Namche Bazaar(15:00)

今季のトレッキングはオフシーズンにさしかかり、宿を急いでおさえる必要もないだろうとABCトレッキングの時ほど急がずのんびり出発。

商店で売っている1リットルのミネラルウォーターは既に80ルピー(カトマンズの最安は15ルピー。宿で飲水はただでもらえるが要消毒)。ABCトレッキングより物価が高いとすぐに感じた。

なんでも運ぶ現地の人。ほんとすごいです。

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(右下:子犬も小さな箱に入れられて運ばれてた)

チェックポイントを3箇所通過し、Jorsale ジョルサレで国立公園入域料を払う(一人3,000ルピー)。年々値上がりしているようだけれど、これくらいでEBCまで行けると思えば安いほうかな。事務所には毎月の入居者数が貼ってある。

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Namche Bazaar ナムチェに着く前に、エベレストビューポイントがある。ここで初めてエベレストを目にできるのか!と思ったら、あいにく雲で隠れてしまっていた。
「さっきは見えたんだけどね~」
とエベレストの位置を教えてくれたのは、日本人団体ツアーのうちのおひとり。ここで休憩のようで、ガイドさんが町から今持ってきたようなクロワッサンをメンバーに配っていた。そういうのいいな、ツアーだと(笑)。

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それにしてもこの日は、日本から来た中高年のツアー団体に3組ほども遭遇した。やはり山好きの人にとって、ここは一度は来たい憧れの地なんだ。みなさんの出身地はさまざまだけれど、偶然話した方の一人がゆうと同じ中学出身というのはオドロキ!!

ビューポイントを過ぎてからの登りは厳しく、だんだんとペースも落ちっていった(私は平気でしたけど、なんて)。だんだんと冷えてきて、一度脱いだフリースを着て手袋もつけた。

もうすぐナムチェのはず!と思いながら崖を右に曲がりこむと、ずらっと並んだ立派な建物がいくつも目に入った。こんなところにこんな立派な町が!アウトドアギアもスーパーも薬局もカフェもある。高度順応のため、ここでは2泊する予定。滞在は退屈しなそうだ!

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宿:Green Tara Resort(ツイン200ルピー)
先にトレッキングから帰ってきた友人がおすすめしてくれた。ちょっと高級志向なのかご飯は高めだけれど、どれもおいしい。オーナーは気さくで、トレッカーたちによく話しかけてくれる。日本のアルパインツアーなどもここを利用するようで、その場合はコックも連れてきて、ツアー客専用に日本食を料理するようだ。

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使用金額:6,680ルピー(入域料一人3,000ルピー含む)

(この記事は、2014年11月19日の出来事です。)


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エベレストベースキャンプトレッキング1

1日目
Kathmandu(8:45) ~ Lukla(9:25) ~ Phakding(13:00)

カトマンズから Lukla ルクラに飛ぶ初日は、3:45起き!チケットを取ったところで出発時間の2時間前に来いと言われたのだ。6:30発だから4:30くらいに空港に着かないと…

宿で昨夜タクシーを頼んでおいた。ポカラから一緒にカトマンズに来たさやさんも、今日の同じ時間の便を予約したということなので、同じ宿に宿泊して空港まで向かうことに。

真っ暗なカトマンズは静か。空港に着いてもまだ真っ暗。車から降りて入り口に向かったけれど、あれ?まだ開いてないじゃん?結局入り口が開いたのは5:30。もっと寝れたのに~

搭乗手続きで預け荷物の重さを量る。ザックの重さはゆう12.3kg、私11.3kg。手荷物検査を終えて進んだところには、カフェあり。

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そして、ここからも待たされることになってしまった。どうやら天候が優れないようだ。これはしかたない。結局待ちに待って、9時前に私たちの便は離陸できた。本当に飛べない日もあるから、飛べただけでも良し。しかし、さやさんとは別の航空会社だったため、お互いいつ出発したかわからない。ルクラで会えるかな。

ゆうはこの航空機(私はよくわからないので割愛…)に乗るのが恐いけれどすごい楽しかったらしく、着陸時はおおはしゃぎ。降りてからも滑走路を夢中で撮影したり。

これからどんなストーリーがはじまるんだろう。スタートは遅れてしまったけれど、すぐに歩き出した。

初日からいい天気。すぐに雪のかかった山々が見えた。建物が少なくなると、ゾッキョ(ヤクと牛の交配種)があらわれた。車が通らない道なので荷物を運ぶ手段として、ここでは彼らが活躍しているとすぐにわかった。大きな!マニ壇も。

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チェックポイントにさしかかる。もっていた許可書を見せると、「どこのカメラを持ってる?」「iPhone持ってる?」などと聞かれた。もしかして万が一の時の判別にでも利用するのか?意外としっかり管理してるように思えた。(あとで盗難があった時のために聞いているという話も聞いた。)

歩き始めてしばらくすると、小腹が空いたので腰をおろしてワイワイを食べ始めた。すると、さやさんがあとからやってきた!もうトレッキング中会えなかったりして、と思っていたところ。後半では別れるかもしれないけれど、とりあえず一緒に歩きはじめた。普段いつも二人なので、自転車でもそうだが、一緒に行動する仲間が増えると、なんだかとても楽しい気分になる。

初日ということもあって今日は早めに切り上げて、宿で休むことに。部屋に入った途端、けっこうな寒さを感じた!まだまだ標高低いのに、これから大丈夫か!?

宿:KHUMBU TRAVELLER’S GUEST HOUSE(ツイン200ルピー)
ベーカリー併設なのでここにしてみたが、パンは誰も買っていなくていつ作ったものかわからなく、私たちも買わなかった。トイレ付きの個室は良かった。ご飯は高めかも。
使用金額:2,180ルピー

(この記事は、2014年11月18日の出来事です。)


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ポカラのごはんと宿

ポカラにも観光客向けのレストランがたくさん。カトマンズよりお洒落で値段も張るものが多い。私たちのおすすめは…

青空
旧桃太郎があったあたり。オープンカフェのようにお洒落な店舗。メニューも豊富で見つけてから毎日のように通ってしまった。どれもおいしい!味噌ラーメンにバターを入れてくれたり、チーズカツと梅シソカツを半分ずつにしてくれたり、サービスも良い。

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富士山
メイン通り沿いにある。よく食べてきたカツ丼もうまし!やたら腰の低い接客が印象的。

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韓国料理
湖沿い近くにある。550ルピーでプルコギセット。キムチやご飯、汁物、お茶もついている。屋根はあるがドアのない店舗のため、夜に行ったら虫が多かった。それを想定してか、テントが用意されていて、中に入れば落ち着いて食べられた。
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ネパールカレー、一回しか食べてない…

宿:サンタナ
インドで主に展開する日本人宿がポカラにも。レイクサイドの奥にある。ABCから帰ってくると、部屋が空いていたのでカトマンズに戻るまで4泊した。ABC前はほとんど日本人パッカーさんに合わなかったけれど、ここではたくさん会うことができた。
シャワー&トイレつきツインルームが600ルピー。部屋のシャワーはソーラーなので安定しないが、共同のガスシャワーもある。宿代に含まれているビーガンケーキがおいしい!キッチンもあるが、利用する人はほとんどいなかった。昼食、夕飯(私たちが滞在した時は料理人こーすけさんが作ってくれていた)も安く出してくれる。
共有スペースからの眺めも良く、居心地◎建物は古めで部屋は暗めだけれど、過ごしやすかったのでオススメ。

ポカラに着いたばかりの頃はカトマンズの方がおもしろいと感じていたけれど、日に日にポカラが好きになっていった。湖沿いも遊歩道があって、天気が良ければ散歩も良い。去る頃にはもっと滞在したかった街になりました。

サンタナでカトマンズまでのバスを予約してもらい(700ルピー)、3人のサンタナメンバーと一緒に向かった。行きとは違うバス会社でも、2回の休憩ポイントは全く同じ場所だった。
既にカトマンズからルクラの飛行機を取っていた。カトマンズに2泊したら、この旅最後の最後のメインイベント、EBCトレッキングに出発!
(この記事は、2014年11月12日から16日までの出来事です。)


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