月別アーカイブ: 2013年12月

宝石の道 Day0

宝石の道、と日本語で呼ばれているのは、ボリビアのウユニからチリのサンペドロ・デ・アタカマに抜ける約450㎞の道である。ウユニからアタカマに抜ける道は複数あり、一般にバスで抜ける道は宝石の道ではない。この道を抜けるには、ツアー会社のツアーを利用するか、あるいは・・・自力で走る以外に方法がないのである。

古今東西、多くのサイクリストが、この道の景色に憧れ走破を試み、成功してきた。今回、僕たちも南米のメインのひとつとして、この宝石の道にチャレンジした。

ややこしいことに、宝石の道、という一本の道があるわけではなく、砂漠に伸びる無数の四輪駆動車、ほぼ95%がトヨタ製ランドクルーザー(以下ランクル)の轍群をそう呼んでいるだけだ。
英語ではこのルートをLaguna Routeと呼び、スペイン語での正確な名前は、現地の標識より、RUTA DE LAS JOYAS, ALTOANDINASという。

核心部は全て同じルートをとるが、途中までは、複数のルートがあり、どの道もまとめて宝石の道と言われているようだ。

450㎞の内、ウユニから約200㎞ほどまでが簡易舗装(土に水を混ぜ、整地したのち乾燥させた、いわば日干し煉瓦の道路版。固く締まっているため自転車での走行は楽だが、時折、砂に覆われたり、凹凸があるため、常にハンドルを取られないかどうか集中している必要がある。)で、その後、本格的な宝石の位置にはいる。約110㎞ほどが完全な未舗装で、走ることができない場所が多い。チリのアタカマから40㎞の地点よりチリに入国し、舗装路を走ることができる。

まとめると、ウユニから
約200㎞ 簡易舗装
約110㎞ 未舗装、砂漠地帯
約40㎞ アスファルト舗装
となる。

言うまでもなく、自転車にとって最大の障害となり、かつ狭義の宝石の道とは、この中間部110㎞のことを指す。

今回実際に走行したルートを以下に示す。参考にしていただきたい。


大きな地図で見る


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【コラム】ウユニの宿&レストラン

ウユニには、友人を待ったり、次の走行に向けての準備やらで、9泊もしてしまった。
ウユニで泊まったホテル、レストランの情報を残しておきます。

【ホテル】

Hostal Mana
私たちが最初に泊まった宿は、Hostel Mana
シャワー・トイレ共同で、Wifiありで一人45ボリ。私たちの滞在中、3日間Wifiがつながらなかったけれど、その日は35ボリにしてくれた。ウユニはWifiが飛んでいる宿は少なく、かなり遅い。シャワーのお湯は24時間だけれど、長い間は出ないようで、私は終りのほうになると必ず水シャワーになってしまった。
中心地からは少し離れている。でも、近くに夜になると炭火でいろいろなお肉(リャマ・鶏・牛・チョリソなど)を焼くお店が並んでいる。そこは20ボリ前後で食べられる。
宿泊していない人が遊びに来たりすると、宿のおばちゃんに怒られていた;

Hostal Avenida
Wifiがつながらないし、シャワーも今いちなので、次に移った宿は Hotel Avenida
シャワー(時間制限あり)・トイレ共同で、Wifiなし、一人35ボリ。シャワーは前の人の利用から少し時間が空くと、いいお湯になる気が。
旅行会社の並びのすぐ隣で、レストランの多い中心地も近いので便利。
入り口が広く、自転車も入れやすいためか、欧米人チャリダー夫婦3組にも遭遇。
中庭に水場があり、干し紐も張ってある。その中庭で自転車の整備もしやすく、過ごしやすかった。
フロントのお兄さん?は英語可。

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【レストラン】

ウユニのレストランはきれいだけれど観光者向けでやはり高い。
私たちも初めは「仕方ないか」と高めのお店に入った。
でも出てくるのは遅いし、あまり美味しくなかった。

LA TORRE ITALIANA
旅仲間から教えてもらった安めでメニューも豊富なお店。何を注文してもはずれなしで1日に1回は必ず通った。

タコス(25ボリ)が日本人仲間全員一致で一番人気!結構辛めだけれど、おいしい!4回くらい食べてしまった。朝食・昼食・夕飯とやっている。家族経営のため、12歳の女の子もホールをがんばっているけれど、なかなか意思疎通が難しかった。

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Cafe MAYA
パスタが今までの南米旅で一番おいしかったのは、Avenidaの目の前のMAYA
麺の湯で加減、ソース(変な香草ぽさがなかった)もGood!Wifiも飛んでいる。
ちょっと紳士的なホールのお兄さんが、お勘定を渡すと、必ず「ムチャス グラシアス」と目を見てしっかり言ってくれるのが印象的。

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HODAKA MOUNTAIN
最後は、毎回利用した旅行会社 HODAKA MOUNTAIN。日本人旅行者のほとんどは、ここでツアーやランクルチャーターをする。日本語が少しできて、英語OKの親切なスタッフ。オーナーの女性がよく私たちを「トモダチ!」と呼ぶのが面白くてなんか笑ってしまう。Wifiも飛んでいるので、ここでネットをやりにくる日本人多数。なので、ランクルチャーターで人数が集まらなくても(店頭に「一緒に行く人募集」の貼り紙ができる)、ここで待っていれば集まってくるかも?
他の会社で塩湖に行った人から聞くと、「鏡張りは見られなかった」とのこと。私たちは毎回鏡張りへ行けたので、やっぱりHODAKAはいいみたい。

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自転車とウユニ塩湖

第三回目。
11月15日。一緒にランクルチャータしましょうと約束していた、バックパッカーさん伸さんが前日に到着。人数はいっぱいいっぱいの8人で、日中のウユニ塩湖、決行!今回は、よしみさん、冬樹さん、伸さん、あやちゃん、コリアンカップルが一緒。楽しそうなメンバーで、トリックアートが楽しみ!
私たちの自転車も連れていきたいと、ランクルの上へ。

しかし、いつも貸出してくれる私たちのゴム長靴を忘れられたため途中で引き返し、1時間以上ロスしてしまった…

ウユニ塩湖は広大な塩のかたまり。高低差がほとんどなく、遠近差が感じられないため、こういうトリックアートが撮れるのだ。

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自転車に乗って。

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夕日が近づくと、鏡張りのところへ。

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夕日の鏡張りも美しい!でも、まだ水が少ないので地面がでこぼこしていた。本格的に雨季になれば、より水が張って雲もいい感じにあり、よりきれいな鏡張りになるよう。

今回は、ランクル運転手さんがトリックアートをいろいろ提案してくれ、良い撮影方法も知っているので、みんなで楽しい写真もたくさん撮れ、とても満足!ここに載せきれない写真も多数;

ウユニで出会った日本人旅行者はたくさんいて、日本に帰った後も是非会いたいと思う方ばかり。
ありがとう!


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360度の星空

11月9日。ラパスから夜8時出発のバスに乗車。大きいバス会社Todo Turismo だからかほぼ定時出発。
バスに揺られること約12時間でウユニの町へ到着。だんだんと未舗装路具合が悪くなり、揺れること揺れること。私たちは積んだ自転車の状態も気になったこともあり、ほとんど一睡もできなかった。

ウユニの町から塩湖を見に行くには、ランクルで30~40分くらいかかるため、日帰りや1・2泊のツアーに申し込むか、ランクルをチャーターする方法がある。ツアーは塩湖以外の場所にも連れて行ってくれるが、私たちの目的はウユニ塩湖ただひとつ!なので、ランクルチャータで行くことに決めていた。ランクルチャーターは1台あたり800ボリ前後で、人数を集めれば集めるほど1人頭安く上がる。なるべく定員7人を集めたいところ。

第一回目。
同じバスに乗り合わせた日本人夫妻が旅行会社に申し込んでくれ、さっそく次の日の早朝3:00にランクルをチャーターし、ウユニ塩湖へ向かうことになった。集まったのは鈴木夫妻と同じ宿の哲くんと私たちの5人。

真っ暗の中起き、3:00に旅行会社前に待ち合わせだったが、いろいろトラブルがあり、結局塩湖に着いたのは4:30くらい。うっすら明るくなってしまっていた。ゆうは微速度撮影のため、日の出までなるべく長い時間が欲しかったため残念がる。でも、運転手さんはわずかに水が張っているところに私たちを連れて来てくれた。この真っ暗闇で道もなく、ただ塩湖が広がる中、何の器具も使っていなそうな運転手さんはどうやってこの場所がわかるのか聞いてみたところ、頭の中にGPSがあるそう。経験や勘?すごい。

さっそく鏡張りを体験。星空が下にうつるという景色は初めて!異空間に来た感覚になる!また、日が出て、少しずつ変化していく空色も幻想的だった。

しかし、夜中のウユニ塩湖は極寒。靴下は二重にしたことほうがいいと聞いていたものの、それでも足先はじんじん痛かった。

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第二回目。
星空の鏡張りが十分に見られなかったので、夜の塩湖リベンジ。
11月12日早朝。今回は7人集まった!クスコやラパスで会ったよしみさん、冬樹さん、そして宿仲間の哲くん、春樹さん、ちっぴー。

ここでは天の川がはっきりみえる。今まで登山などアウトドアをしてきたけれど、この星空が一番だと思う!星空だけでもものすごいのに、それが地表にうつって360度見渡す限り星。宇宙を歩いているかのよう。後日、当ブログでこの星空をより共感していただくため、ゆうの微速度撮影作品をアップしますので、ぜひご覧ください!

ゆかいな仲間たちで、ウユニ塩隊エンコマン結成☆

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そして日の出後も。

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星空、サンライズ、鏡張りに私たちは大満足。


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バスワープ!

ラパスを満喫した僕たちは、次の目的地、ウユニに向けてバスで移動することにした。ラパス~ウユニ間は特に見どころもなく、何より雨期が迫っているため、早めにウユニに到着したかったからだ。

バス会社へ行って、チケットをとる。そんな簡単なことなのだけど、僕たち自転車乗りには一大事。「自転車をバスに載せられるかどうか」を聞かなければならない。

「無料で載せられるのか、有料なのか。」確認することは多い。

このバス会社は幸い英語を話せるスタッフだったため、事情を話したらあっさり自転車積載のOKがでた。ちゃっかり荷物料は取られたけど…。

(とある自転車旅行者の方が、自転車旅行でバスを使うことを「バスワープ」と言っていた。まったくうまい表現だと思う。バスワープ!)


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