チリ」カテゴリーアーカイブ

【まとめ】チリ共和国

チリ共和国 Republic of Chile
滞在期間:2013年11月30日~2014年1月6日、1月16日~2月24日、3月3日~3月8日
滞在日数:84日間

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【チリの日記】

◯アタカマ&ビーニャ・デル・マル(1回目の滞在)
2013年11月30日 宝石の道Day13
2013年12月1日~4日 アタカマでの日々&宿情報
2013年12月4日~5日 ビーニャ・デル・マル 汐見荘へ
2013年12月6日~12日 ビーニャでの日々 ~海鮮編~
2013年12月6日~12日 ビーニャでの日々 ~ショッピング編~

◯イースター島
2013年12月13日 イースター島 ~上陸編~
2013年12月14日~19日 イースター島 ~モアイ編~
2013年12月15日~19日 イースター島 ~自然編~
2013年12月20日 イースター島 ~宿&お店情報~

◯ビーニャ・デル・マル(2回目の滞在)
2013年12月20日~21日 再び汐見荘へ
2013年12月28日~29日 ビーニャでの日々 ~野菜市場・バルパライソ編~
2013年12月24日~2014年1月1日 ビーニャでの日々 ~クリスマス・年末年始編~
2014年1月1日 汐見荘について

◯チリ側湖水地方
2014年1月3日 さあ、また走りだそう!
2014年1月16日~19日 再びチリに戻る

◯アウストラル街道
2014年1月21日~26日 憧れの、アウストラル街道
2014年1月27日~30日 ラフンタ ~自然の中で生活~
2014年1月31日~2月2日 雨の恵みを感じて
2014年2月3日~7日 ひとやすみ
2014年2月11日~14日 アウストラル街道の本気
2014年2月15日~18日 酸いも甘いも
2014年2月19日~23日 終着の地へ
2014年2月24日~25日 山道を越えて

◯南部パタゴニア
2014年2月26日~3月4日 プンタ・アレーナスへ
2014年3月5日~3月8日 風のちから、パタゴニアの自然

【映像】

◯ビーニャ・デル・マル&イースター島
vol15 イースター島のSunrise&Sunset
vol19 チャリダー4人でショッピング
vol20 イースター島・ダイジェスト
vol21 南米の香り
vol22 HAPPY NEW YEAR 2014

◯チリ・アルゼンチン湖水地方
vol25 チリ・アルゼンチン湖水地方
vol27 3つの湖を越えて

◯アウストラル街道
vol28 アウストラルスタート!の前に、温泉と名物オヤジ
vol29 最高の天気でスタート!
vol30 iPadから編集してみたアウストラル街道2日目
vol31 アウストラル街道3日目、雨降りやまず。
vol32 “自転車乗りの家“?
vol33 でっかい町、コイアイケへ
vol34 アウストラル街道後半戦スタート
vol35 エメラルドグリーンとスカイブルー
vol36 続・アウストラル街道の真髄
vol37 真っ青!マーブル・カテドラル
vol38 クロネコキャンプ場~
vol39 幸せのキャンプ場
vol40 パタゴニアをラフティング!
vol41 とんでもない迂回路
vol42 アウストラル街道もいよいよ佳境へ
vol43 一日雨に降られ…
vol44 最後の村へ
vol45 氷河の氷でウィスキーを
vol46 山道を超えろ!

◯南部パタゴニア
vol49 マゼラン海峡を越えて
vol50 こりゃすげぇ!パタゴニアの強風。
vol51 野生のキングペンギン、たっぷり見せます!

風のちから、パタゴニアの自然

2014年3月5日 いざフエゴ島へ

ヨーロッパへ渡る日程を決めてしまった僕たちは、カラファテからプンタアレナスまでをバスでスキップすることにし、南米編の最後の走行地として厳しい自然のフエゴ島を選んだ。

フエゴ島は南米大陸とはマゼランを隔てて南側にある島だ。それと同時に一般的な旅行で訪れることのできる世界最南端の都市、ウシュアイアが存在する。(小さな集落であればビーグル水道を挟んでプエルトウィリアムズという村が少し南に存在する。)

世界の果て、なんて呼ばれるけど、実際にその自然環境は過酷で、何もない荒野が広がり、南極に極めて近いこともあって、世界の果てを思わせる景色が広がっている。


プンタアレナス港を15時に出港するフェリーに乗ることにし、少しばかり寄り道をした。

一つ目は免税エリア。ここプンタアレナスには、免税エリアが設けられていて、輸入品を安く買うことができる。
僕はアウトドア用品を見たかったのだけど店がシエスタに入ってしまい、仕方なく大きなホームセンターに入ってみる。そこでipad用のカードリーダーを購入。今までチリではどこにも売ってなかったのに、あっさり購入できてしまった。それも400円程度。

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(Made in chinaばかりだけど、価格はたしかに安い。)

免税エリアを出て、海沿いに少し走り、今度はマゼランが世界一周した際に使ったビクトリア号のレプリカを見学しに行く。
この小さな帆船に食料や水、武器を積み込み、3年間もかけて世界一周をしたわけだ。3層に別れた内部は狭く暗く、航海の厳しさが伝わってくる。

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(ビクトリア号のレプリカ。内部も精巧に作ってある。)


15時、いよいよフェリーに乗り、マゼラン海峡を渡ってフエゴ島チリ側唯一の町、ポルべニールを目指す。途中、イルカが船の伴走をーしてくれた。

フエゴ島に上陸。時間は18時少し前。ポルべニールの町に一泊しようかとも思ったのだけど、少しでもウシュアイアに近づくべく走り出す。丘陵地帯を抜けるとマゼラン海峡が見えてくる。この日はポルべニールから15kmほど走ったところに立つ漁師小屋の中にテントを張らせてもらうことにした。

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(写真右下:テントを張った漁師小屋。この付近にはこうした漁師小屋が点在していた。)


2014年3月6日 フエゴ島を横断

アルゼンチンに入国すべく、フエゴ島を横断する。
道は未舗装のまま。だけど、走りにくくはなく快調に進んでいく。

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お昼を過ぎた頃、背中を押す風が少しづつ強くなってきた。写真を撮るために自転車にブレーキをかける。なかなか止まらない。ようやく止まると、とんでもない強風が後ろから吹き付けていた。追い風に乗って走っていると気がつかないけど、止まると風の強さに気がつく。


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(パタゴニア名物、斜めに生える木。もちろん強く吹き続ける風が原因だ。)

この日、実はある場所へ向かうために急いでいたのだけど、その場所への分岐についた16時。簡易風速計で測る風は、なんと風速30m毎秒に達していた。とてもじゃないけど進むことなんかできない。

分岐にあった小屋の中に急いで避難してここで一泊することに決めて中にテントを張る。パタゴニアの風、強いとは聞いていたけどこれ程とは。

小屋の中はとても静かで風をしっかり防いでくれる。久々に快眠できた。

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(瞬間最大風速はなんと29.5m毎秒を記録。いやーほんと、信じられない風の強さです。)

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(一泊した小屋。避難所として最適でした。)



2014年3月7日 王様に会いに

キングペンギン。実はこの分岐から15kmのところにキングペンギンの営巣地がある。今はガイドブックにも載っているし有名になってしまったけど、少し前まではチャリダーやライダーしか訪れることがなかった場所だ。

僕たちはキングペンギンに会うことが楽しみでフエゴ島を走ってきた。でも昨日の風は、僕たちのペンギンへの思いを打ち砕くには十分すぎるほど強くて、「あの風の中を行くくらいなら、旭山動物園に行った方がマシだ」なんて勿体無いことを言い出す始末。

それでもやっぱり諦めきれない僕たちは、この分岐で一泊し、「もし明日の朝風が強くなければ行ってみよう」と話していた。

朝起きると、風はない。ほぼ無風だ!
チャンス!

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(フエゴ島の荒野を走る。荒涼とした土地は、世界の果てを感じさせる。)

急いで身支度を整えちょっとだけご飯を食べて出発した。
道は悪いものの、風はない。あっという間に15kmの道のりを走りペンギン公園に到着。
いよいよキングペンギンとの対面だ!

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(こっそり近づいて行くと、何やら白い動物が・・・。)

キングペンギンは、コウテイペンギンの次に大きいペンギン。首元のオレンジが印象的だ。

並んで歩く姿は本当に可愛らしいの一言。
この日のために日本から運んできた望遠レンズを装着し、ペンギンを驚かさないように距離をとって写真を撮らせてもらった。

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すっかり時間を忘れてペンギンの可愛らしい姿に見とれてしまう僕たち。

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(ここでは野生のペンギンたちを見ることができる。)

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(アザラシ?も寝そべっていた。)


小一時間ほどたちペンギン村を後にする。
分岐への戻りは向かい風。風が今日も吹き始めてしまった。
なんとか分岐に戻り、お昼ご飯を食べて再出発。アルゼンチンを目指す。

この日の風は北西。北北西から吹いたり真西から吹いたりと幅がある。僕たちは真東に進むので真西であれば追い風になるのだけど、北北西の場合ほとんど横風になって走りにくい。

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フエゴ島の荒涼としたパンパの中をひた走って、国境のサンセバスチャンに到着。チリ側のイミグレーション職員のための家を風よけにさせてもらってテントを張る。念のため張り綱をすべて張り、ペグもしっかりと打ち付ける。売店があってコーヒーとホットドックを買った。チリペソを使うのもこれが最後。4ヶ月に渡ったチリの旅も終わりだ。

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(写真右:パラボラアンテナの隙間にテントを張らせてもらった。)

夜は風が強く、テントが煽られるもペグダウンを入念にしていたおかげでテントは微動だにしなかった。さすがモンベルの山岳用テント。


3月8日 パタゴニアの爆風

アルゼンチン国境へ向けて走り始める。10kmほどで国境へ到着。係官に「自転車でウシュアイアへ向かうのか」と質問され、「そうだ」と笑顔で答える。今までに何千人、何万人のサイクリストがこの国境を通ったのだろう。

朝は弱かった風も昼頃には盛大に吹き付けるようになる。
南東に向かう僕たちにとっては追い風。漕がなくても40km近いスピードが出る。目指すリオグランデまで60kmほど、2時間程度で到着できる。久々に気持ち良いサイクリング。初めて見る大西洋も輝いて見える。

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(フォークランド諸島はアルゼンチンのもの!という看板。詳しくはフォークランド紛争を検索!)

程なくして、道はほぼ真南へ転進。

すると今まで追い風だった風が横風に変わる。

この時の音、感覚をなんと言葉にすればいいかわからない。
人間の力など全く0に等しい、無力感。
ドーーンと突風が吹き付けまともに走ることができない。風速計で測ると常に20~30m毎秒の風が吹いている。

目を閉じて日本人が想像できる最大の風、台風の映像、そんな風がとどまることなく吹き続けているのだ。

僕は辛うじて体を捻り、帆船の帆のイメージで横風を推進力へ変えることができるけど、彩はそうはいかない。軽い体が煽られて全く前に進めなくなってしまったのだ。下手に止まると風のエネルギーを全身、自転車全体で受けてしまい、その場にとどまることすら叶わない。

止まることで風を受けると今度は一気に体温が下がる。このまま前に進めなければ、低体温症になってしまう。風よけは周囲にはない。


快調なサイクリングは途端に修羅場になってしまった。
路肩がないアルゼンチンの道はすぐ脇を大型トレーラーが走る。
とても危険な状況だ。

安全には変えられない。自走を断念してヒッチハイクを試みる。
幸い2台目の車が窮状を察してすぐに止まってくれた。急いで荷物を積んでリオグランデへ向かう。

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(親切なおじさんが止まってくれた。)

いやー、しかし大変な風だった。車も煽られて右往左往。
こんなところに住むなんて信じられない。。

リオグランデにつきお礼をいって、事前に調べていた宿に泊まる。彩はあまりの恐怖に言葉少なげ。

こんな風だとウシュアイアに向かうのも無理だ。なんて話をしながら就寝することにした。
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プンタ・アレナスへ

2014年2月26日  アルゼンチンといえばステーキ

今日、目指すは el Calten 。走りだしは良い道で38kmならすぐだと思っていた。アウストル街道は終わってもアップダウンは相変わらず。それにだんだんと小石が増えて走りづらくなり、スピードが落ちてきた。

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(フィッツロイにずいぶん近づいた。)

15時頃、チャイテンに到着。舗装路に入り、二人とも滑らかな走りごこちに感動。宿探しは予想通り難航。5つ目の宿でようやく二人分のベッドが見つかる。

宿で少し休憩していると、トレッキングから帰って来た日本人のおじさんに遭遇。せっかくなので夕飯を一緒に食べに行った。旅中、なかなか定年後の年代の方とは話す機会はなかったので、一味違ったお話ができた。おじさんは「しっかり働き終えた後に自由に旅をしている、今はとっても楽しい」とおっしゃっていた。若いうちに旅をする、働き終えた後に旅をする。どちらも正解だと思う。

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入ったお店はもちろん、パリージャ。ゆうは牛ステーキ、私はパタゴニア名物のコルデーロ(羊)にしてみた。全く臭みがなく柔らかくおいしかった。


2014年2月27日  日本人チャリダー再び集結!

チャイテンですることといえば、フィッツロイトレッキング。それなのに私は今までの走行で疲れきり、トレッキングする気力はなかった。なので、ゆうは一人で日帰りのトレッキングに行ってくることに。しかし、この日は天気が悪く雨も降り出しフィッツロイは全く見えなく、ゆうは4時間ほどで帰ってきてしまった。

日中、私は部屋でほつれたヘルメットのパットなどを縫っていた。と、宿のオーナーが「失礼!」と部屋に新しいお客さんを連れて入ってきた…「あーー!!」×2。

お客さんはなんと、ビーニャの汐見荘で出会ったかよちゃんだった!かよちゃんはなんとなくこの宿を見つけて入り、たまたま私たちのいた部屋に案内された。なんといううれしい偶然だ!しかも、チャリダー3人(アウストラル街道中でも会ったミサさん、タカさん、そしてオンラインで知り合いだった染谷くん)も一緒だと言う。
ここにチャリダーが5人も集まってしまった!ゆうも喜んでいた。

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私たちの部屋には6人ぴったり入り、日本人部屋に。夕飯は昨日のお店をみんなに紹介し、みんなでアウストラル街道制覇、国境越えに乾杯!久しぶりに大勢での食事は楽しかった。

※旅Info ~チャイテン~

・宿:Glacial Marconi
ドミトリー80ペソ。キッチン、wifiあり(接続が悪く、つながってもかなり遅い)。珍しく各部屋の中にシャワー、トイレがある。なかなか清潔。オーナーは気さくな方。私たちはたまたま見つけたけれど、日本人が多いよう。

・セルベッセリア:La Cerveceria
自家製ビールあり。おいしい!

・パリージャ:El Viejo Nando
お肉はボリューミー!コルデーロ(90ペソ)、ブュッフェデチョリソ(95ペソ)。文句なくおいしい◎店内はだんだん混み合い、人気もあるよう。


2014年2月28日 バス早し

7時半頃、フィッツロイの展望台まで短いトレッキングに出かけた。今日は快晴!フィッツロイが機嫌良く顔を出していた。本格的なトレッキングはしなかったけれど、ちょっと憧れていたフィッツロイをはっきりと見ることができて二人とも満足することができていた。

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そして急いで10時までに宿に戻りチェックアウト。私たちはここからバスでel Calafate へ向かうことにした。いつもバスに自転車を積む時はバラして輪行していたけれど、今回はそのまま積むことができた。

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久しぶりにバスに乗り込むと、チャイテンからは舗装路ということもあるし、広大なパンパが気持ち良さそうで「あ?走ってみたいな」と思うのだった。もし走るとカラファテまでは3日かかる。バスだと3時間。なんて早いんだろう。

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(宿は、バスターミナル近くのAMELに決定。)

夕方、街中のスーパーを覗いた時、なんと私たちのアウストラル街道出発地点、チャイテンで同じ宿だったドイツ人チャリダートーマスがいた!そしてさらに、彼と共にいたフランス人は3ヶ月前に宝石の道で会ったチャリダーだった。
チャルテンからバスで来たと言うと怒られたけれど(トーマスはストイックなサイクリスト(笑)、とても嬉しい再会だった。旅人との再会は何気ない偶然が重なって引き起こるものだなぁとつくづく思った。

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(写真を撮る時、手にしていたビールを「後ろにかくさなきゃ」と隠す、ドイツ人サイクリストのトーマス)


2014年3月1日  氷河の上を歩く

朝、10時に宿の前でバスを待っていた。今日は楽しみにしていた氷河ミニトレッキング。日本人の学生2人も一緒になった。

バスに揺られること1時間半程。ロス・グラシアレス国立公園に到着。また少しバスで走るとペリトモレノ氷河の展望台で降ろされた。まずは展望台から眺める。なんといっても氷河の規模には驚き。前方の展望台にいる人々が豆粒!氷河鑑賞は2回目だけれど、時折氷の塊が轟音をたてて崩れていく様子を見るのはちっとも飽きない。

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その後、フェリーに乗ってトレッキングの場所へ移動。とてもスペイン語なまりだけれど英語を話すガイドさんがいて一安心。スタッフにアイゼンを履かせてもらう。ガシガシと氷河の上を歩きだした時は感動!ますます氷河の迫力を感じた。そして、氷河の割れ目の青が美しかった。氷河が青く見えるのは氷の気泡が少なく、とても透明度が高いので、青い光だけを反射するからだそうだ。

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一時間半トレッキングした最後にはご褒美。豪ガイドさんがその辺りの氷を集め、並べたグラスに豪快に入れる。そしてウイスキー(クッキーももらえる)。やっぱりおいしい!氷もガリガリ食べてしまった。

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氷河の上を歩くという経験ができて大満足。風が強めでフリースの上にレインウエアを着るくらい寒かったけれど。2回の氷河ツアーはそれぞれ良さがあり、どちらも行って良かった。


2014年3月2日 観光地カラファテ

チャルテンで一緒だったかよちゃん、染谷くんがここカラファテに到着したので、共に夕方から散策に出かけた。カラファテは久しぶりに街らしい街で、メイン通は賑わい、多くのアウトドアショップやお土産屋さん、チョコレート屋さんなどが並んでいる。

日本人観光客もたくさん見かけた。学生さんが卒業旅行で来ている人もいたけれど、私が学生の頃は海外旅行と言えばヨーロッパや東南アジアばかりで、南米など行こうと考えたことがなかった。自然のすばらしい南米を選ぶとはナイスセンスの持ち主だ。

4人でお店を見てまわり、アイスを食べ、夕飯も共にした。男性2人はやっぱりステーキを食べていた。宿は別々なのでここでしかゆっくりできず、3時間くらい同じレストランで話していたかも。


<宿>: HOSTAL AMEL
ドミトリー80ペソ。キッチン(狭くて使いづらい)、wifiあり。
全体的にあまり清潔ではない。ベッドのマットレスがへたれていて骨組みの上に直に寝ているかのよう。
宿のおばさんはいい方。洗濯は頼めば40ペソくらいでやってくれる。
バスターミナルから徒歩5分くらい。近くにキオスコ、パン屋さんあり。


2014年3月3日 初めてのバス乗り継ぎ

朝、8時前。昨日宿のおばさんに頼んだ洗濯物の中に私のシャツが1枚足りなかったことに昨夜気づき、オーナー家族が居る入口のドアを何度もノックし声をかけるが反応なし。まだ寝ているようだ。服をたくさんは持っていないので、一枚失くすのは痛手。仕方ないのでドアを開けてみると開いたので、軽く捜索。あまり掃除が得意ではない様子。すると洗濯機前にシャツは落ちていた…良かった、けどちょっと汚れてる…なんとか起こさず気づかれず、シャツを回収。

そんなこんなで8時に宿を出てバスターミナルへ。まずはPuerto Natales へバス移動。自転車はそのまま立てた状態で積むことができた(Cootra社 一人200ペソ、自転車一台200ペソ)。

今回は初めてバスでの国境越え。まわりは欧米人ばかり。正午過ぎにアルゼンチンイミグレに着き、出国手続き。問題は次のチリ入国。チリイミグレでは、バスに積んだ荷物を全員出して、X線にかけなくてはならない。とても時間がかかる。チリは野菜や果物を持ち込むことを禁止しており、私たちはうっかり開封済みのお米を持っていたので回収されるかと思ったが、お米はOKだそうだ。無事チリ3回目の入国。

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ナタレスに着いたのは14時過ぎ。ここからさらにPunta Arenas へバスで移動する(カラファテからアレナスの直行便はない)。うまく次のバスに乗り継げるか不安だったが、15時発の便が取れた。今度はトランクルームが狭く、タイヤを外して詰んだ(Bus Sur社 一人5000ペソ、自転車一台2000ペソ)。

18時前にアレナス到着。小雨だった。ひとまずインフォメーションまで行き、心配していたこの先のフェリーの日時を確認。そしていい宿も紹介してくれた。

宿に荷物を置いて夕飯へ。

歩き方に載っているのを見て楽しみにしていたお店、Arco Iris 。
中華惣菜があるバイキングがある(一人8000ペソ)。ステーキも食べ放題。アルゼンチンの同様のバイキングよりおいしかった。チリ最後の入国を地ビールで乾杯!

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2014年3月4日 最高の宿

心配していたフェリーは、昨日調べたところ4日の朝9時、次の便は5日の15時発だった。4日だと早朝に出発しなくてはならないし、いい宿だったので2泊することに。

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(アウストラル街道、ベルトランド手前のキャンプ場で一緒だったアメリカ人サイクリストとの再会)

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(Independenciaのオーナーと一枚)


宿: HOSTAL Independencia
一人7000ペソ。個室、バス・トイレ共同(かなり清潔)。自転車を止めておける小屋あり。キッチン、wifiあり。朝食つき。1時間500ペソでPCの貸出があるが、古い型で処理能力がとても遅い。
オーナーはとてもいい人。mapをくれて、英語で宿や周辺の説明をしてくれる。山登りが趣味のようで、パイネトレッキングなどのためにキャンプ用品のレンタルも行っている。
ここまででもすばらしいのに、なんと言っても朝食。宿代のみとしてもお手頃なのに、朝食はパン、コーヒー、ジャム類はもちろん、卵、ヨーグルト、フルーツ、シリアル、オレンジジュース、ドライフルーツケーキまでついている。
二人とも今までで最高の宿と意見一致。インフォメーションで一番安いところを教えてと紹介されたわけだけれど、これよりいい宿が他にあるのだろうか。唯一のマイナス点は中心地から少し外れていること。

この日したことと言えば、日中に広場に行って写真を撮ったくらい。あとはのんびり。
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山道を越えて

2014年2月24日 氷河クルーズへ

6時前に起床。キャンプの時より早起きしたのは、8時半出発のクルーズ船に乗るから。港までは約8km走らなくてはならない。走るのが遅い私は船に間に合うか心配で、チーズとハムをはさんだパンを急いで食べた。

ようやく明るくなってきた、7時過ぎに出発。朝は結構寒い。いつもの指先のないグローブをしていたけれど、すぐに指先まであるグローブに変えてしまったほど。

無事に8時前には港に到着。アウストラル街道終点の看板が!
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(最後までちゃんと走りました!)

船内はほぼ満席状態。このクルーズ船はチリ側最大のオイギンス氷河ツアーがメイン!

13時頃、氷河が見えてきた!近づけば近づくほど圧倒される。これが形成されるまでどれくらいの年月が必要なのだろう。フェリーはしばらく停止し、氷河をゆっくり見られた。雷のような乾いた轟音をたて氷河が崩れると、人々は歓声をあげる。見たかったんだ、これが。

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そして、船員がゴムボートに乗って氷を取りにいってくれた。そう、ウィスキーを飲むため。ダブルでおいしくいただきました。目的地に着くまでは、2人とも爆睡。

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たっぷり氷河クルーズを楽しみ、対岸へ。
港のすぐそばのキャンプ場(2000ペソ)に泊まることにする。

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(とても景色がきれいなキャンプ場でした。)


2014年2月25日 世界一美しい国境越え

今日は、アルゼンチンへの国境越え。この国境は世界一過酷な、または美しい国境越えと言われている。

過酷なというのはバスや車では通れない、トレッキング道があるから。ここを自転車で通るのもまた至難と聞いていた。倒木があったり、川をわたったりしなくてはならないと。荷物の多い私たちにはあまりにも向いていない道だ。しかし、馬に荷物を積んでもらう手があるようだ。私たちが泊まったキャンプ場のオーナーに頼むらしい。

昨日、ゆうがオーナーに馬を借りれるか聞いてくれた。しかし、ツアー客のような団体がいてもういっぱいで「あさってなら」と言われてしまった。一緒に聞いたフランス人チャリダーは一人だからか馬をゲットしていた。

私たちはちょっと悩んだ。馬に積んでもらえないと国境越えにかなり時間がかかり、そのあとのフェリーの最終便に間に合わないとなると、フェリー乗り場あたりで一泊しなくてはならない。ここでもう一泊しても結局は同じだ。ということでもう一泊のんびりするか、と二人で決めていた。

朝、のんびり起きてまもなく9時になるところだった。セニョールに朝の挨拶をしたところ、馬1頭分(30,000ペソ)なら荷物が積めると言う。二人の自転車用バッグ8個は運ぶことが可能で、ザックは背負うことになった。「それなら早く言ってよ」と言いながらも、一泊せずにすんで良かった。急いでテントなどを片付け、母屋で買ったパンをかじり、10時半ごろ出発。

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キャンプ場から間もなくのところで、チリのイミグレ。2回目のチリ出国だ。ここでの手続きは軍人が行なっていて、出国者の名前は紙台帳に手書きをして管理していた。(普段はは機械でパスポートを読み取り、PCで入力)

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ここからは砂利道でしばらく自転車で走るには難しく、押しながら山道を登った。石ころが減って来たので走れるようになってくると、、フィッツロイが!!よく晴れていてよく見える!ついにここまで来た、という気持ちが高まってきた。

ボーダーでお昼休憩。私たちより1時間以上前に出発した団体さん達にここで追いつくことができた。

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ボーダーを越えるといよいよトレッキング道だ。さっそく手押しで進む。出た!出た!これだ!、と私たちはおもしろがるように沼地や倒木、川の難関?をクリアして行った。ただ一度、川を渡る際、石の上で足を踏み外し、片足がずぶ濡れ。それでもこんなに余裕で進めたのは荷物を馬に詰めたからである、とつくづく思った。

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16時過ぎにアルゼンチン側のイミグレ、フェリー乗り場に到着。早めに着けて一安心。そこは、湖畔とフィッツロイの見事なロケーションだった。私たちの荷物を積んだ馬も17:30くらいに来てくれた。ありがとう!そして無事に最終便のフェリーに乗ることができた。

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(パタゴニアのロゴとフィッツロイを一緒に撮るのが夢だったゆう)

今日も、フェリーで渡った間もなくのキャンプ場(80ペソ)に泊まる。売店、シャワーあり。でもかなり細かい虫が多かった。

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(静かなアルゼンチン側の国境事務所)



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終着の地へ

2014年2月19日 スーパー・スーパー

この日は休養日。コクランでは、ブログなどでオススメの宿、Ana luzに泊まった。
おばさんに「大きなスーパーはない?」と聞くと、「町の広場前にあるよ。」とのこと。
このコクランを出発するとアウストラル街道の終着地、オイギンス村まで補給地点がない。(階段の町トルテルに寄り道しない場合。)およそ4日間の距離だ。4日分の食料を補給しようと勇んで出発する。

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(チリでよく食べていた冷凍ハンバーグ。しっかりとお肉の味がしておいしい。)

久しぶりのスーパー。チェーン店ではないけど、カートがあってワクワクする。何よりも品揃えがすごい。おそらくコイアイケ以南で唯一町と呼べる規模のコクラン(あとは良くて村、だいたいが集落)は周辺で必要な様々なものを売る必要があるのだろう。

生 鮮食料はもとより、お酒の種類もかなり多い。電化製品はパソコンや液晶テレビ、シェーバーもあるし、洗濯機もある。衣料品も一通りある。なにより驚いたの が、パスタ売り場のすぐ後ろでチェーンソーを売っていること。船の船外機や発電機、果てはライフルや拳銃、銃弾までワンフロアで売っている。。一体何なんだこのスーパー・・・。
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(スーパーを超えたスーパーだ…。)
コクランの町は医療施設も整っているし、とても住みやすい町に思えた。


2014年2月20日~21日 アウストラルも佳境

アウストラル街道の終着地、オイギンス村へ出発する。アウストラル街道もいよいよ佳境だ。
道は相変わらずのアップダウン。道もそれほど良くないので一日に走れる距離はどうしても短くなってしまう。
途中、プエルトユンガイからリオブラボーまでは道が繋がっていない。代わりに公共フェリーで湖を渡る。
フェリーの待合所で一泊することに。夜、屋根に当たる雨音が聞こえてくる。

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(右下の写真、コクランの町から40kmもついてきた犬が写っている。)


2014年2月22日 雨と峠と

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(一泊させてもらったフェリーの待合室)

朝起きると外は雨。でも、24日のフェリーに乗りたかった僕たちはちょっと無理して出発する事にする。
途中に大きな峠が3つあった。チリは坂道の傾斜がきついと以前書いたと思うけど、下りの後の登り返しも多い。せっかく登っても下ってまた登らなくてはならない。この登り返しがまた辛い。
雨は一日中止まず、夜も土砂降りだった。

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(激しい振動で再びバッグのねじが飛ぶ)

明日はアウストラル街道最終日。晴れるといいな。


2014年2月23日 終着の地

テ ントから顔を出すと、青空が見えた。快晴というわけじゃないけど雨は降りそうにない。アウストラル街道最終日、有終の美を飾れそうだ。昨日はどんより曇っ ていてあまり見えなかった遠くの景色もよく見える。やっぱりアウストラル街道は晴れに限る。晴れた日のアウストラル街道は眩いばかりに輝いてみえる。森も 水も動物たちも。自然という楽園の全てがあるんじゃないか。そんな風にすら思えてくる。

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今日はわずか35kmの道のり、湖畔沿いを走り吊橋を渡ると目の前にオイギンス村が見えてきた。アウストラル街道最後の町だ。

1月24日にスタートしたアウストラル街道、ちょうど1ヶ月でゴールすることになった。険しい道も多々あったけど、これほど自然に溢れた場所もないのだと思う。豊富な雨、生い茂る木々、綺麗な水が植物も動物も人も豊かにするような気がする。

お疲れ様、アウストラル街道ゴールです。

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(オイギンス村の看板前にて、1000km走破)

町の入口に近い宿にチェックインし、早速翌日にアルゼンチンへ渡る船を予約する。
夜はビールで乾杯。
アウストラル街道を終えたのもつかの間、明日は有名な険しい国境越えだ・・・。


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酸いも甘いも。

2014年2月15日 マーブルカテドラル

翌日、楽しみにしていたマーブルカテドラルを見に行く。大理石が波で削られ紋様が綺麗な奇石群だ。
朝一番早いツアーを申し込み9時に約束の場所へいく。昨日チケットを販売してくれたスタッフはいるのだけど、一向に出発する気配がない。どうやら同じ船でツアーに行 く家族が寝坊したらしい。結局10時出発になってしまった。。もうこういうことには慣れてしまって怒りも感じないのだけど、やっぱり自転車の走行時間が少なくなってしまうのは嫌だなぁ。

モーターボートに乗り込んで20~30分でマーブルカテドラルに到着。
マーブルカテドラルの写真はちょくちょく見ていたけど、実際に来てみると思ったよりよかった。午前中のツアーだったので奇石に日光が差して反射した湖の青がとても綺麗に見える。

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お昼になってしまったけど、残り日没まで頑張るつもりでトランキーロの村を出発する。

トランキーロの村からは細かいアップダウンが長く続きとても走りにくい。景色はアウストラル街道随一なのに、道は一番大変だった。
宝石の道でも遭遇したコルゲーション、洗濯板状の道が延々と続き、スピードが出せない。そんな中、最強を誇るドイツ製のオルトリーブバッグのネジが一つ飛んでしまった。激しい振動で想定以上の負荷がかかったのかな。。
テンションだだ下がりで修理をする。サイズの合うネジを持っていなかったのだけど、何とか別のネジを使って無事直すことができた。どこかで再度修理をしないと。。

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(とにかく景色はすばらしいトランキーロ前後のアウストラル街道)

修理を終え走り続ける僕たち。まだ日没まで少しあるけど、久々に彩がギブアップ気味で機嫌が悪い。僕としてはもう少し頑張って次の町トランキーロヘ着きたかったのだけど、断念。この日は町の手前15kmにあったキャンプ場に泊まることにする。

つ い最近キャンプ場を始めたようで、トイレやシャワーはほとんど新品。とてもキレイだった。それよりも、どちらかというと「自宅の空きスペースでキャンプを してもいいよ。」というようなスタイルがとても自然で気に入ってしまった。オーナー夫妻もとても親切。犬や猫や羊たちも気持ち良さそうに寝ている。

黒猫のチビが僕たちを気に入ってしまったようで、僕たちがご飯を作る間もずーっと辺りで遊んでいる。疲れた一日だったけど最後は猫に癒されました。

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2014年2月16日 結婚記念日

今日は結婚一周年の記念日だ。去年、東京で結婚式を挙げてから早いものでもう一年。この一年を後で振り返った時にどう思うんだろう。

そんなことを考えながら、キャンプ場を出発する。キャンプ場のオーナー夫妻と別れの挨拶。南米式の挨拶も慣れてきた。

今日はベルトランドまでの15kmだけ。あっという間にベルトランドに到着。宿を決めて、楽しみにしていたラフティングに行くことにする。

パタゴニアに入ってからというもの、綺麗な川を見るたびに「川下りしたいなぁ」と思い続けてきた。日本ではカヤックが趣味なこともあって、ベルトランドのラフティングはかなり前から楽しみにしてきた。
湖畔沿いにラフティングのツアー会社があって、申し込みに行く。一人30000ペソ(6000円弱)とチリではかなり高額だけど、結婚記念日ということで、「えいや!」と申し込む。

1時に事務所前に再集合。英語で説明を受けて書類にサイン。全身ネオプレンスーツを着込みヘルメットを被ってボートに乗り込む。
ドキドキだったけど、イケメンガイドのお兄さんが緊急時の脱出方法やら注意事項をジェスチャーを交え英語で説明してくれたおかげでかなり理解できた。

「Adelante!(前へ)」と言われた時はパドルを漕ぎ、「Alto(休止)」と言われた時は漕ぐのをやめる。その繰り返しで徐々に湖から川へと進み出す。

川はかなり激流でボートが激しく上下するほど。ラフティングはとても楽しかった。(おって映像にします。)



夜は宿の隣にあった小さい食堂でささやかなお祝い。牛肉のメインと飲み物はおばちゃんがサービスしてくれた。

パタゴニアの本当に本当に小さな村で一周年のお祝い。きっと一生忘れられない日になるんだろうな。

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2014年2月18日 とんでもない迂回路

ベ ルトランドにもう一泊して、翌18日、ようやく次の町コクランに向かうことにする。道はそれほど悪くないのだけど20kmほど走ったところで工事中の看板 が。工事のおじさんが出てきて、「今の時間この先は通れないよ。」「どうすればいいの?」と聞くと、どうも迂回路があるらしい。
仕方なく渋々迂回路を進むが、この迂回路がくせ者だった。

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まっすぐアウストラル街道本線を進めばせいぜい標高400mの峠で済むところ、なんと550mまで上がらなくてはならないのだ。しかも傾斜が尋常じゃない。この旅で初めて二人で自転車を押さないと登れないような急傾斜が随所にあった。
もう二人で文句を言い合いながら峠を越える。

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(ありえない斜度の坂。どうやって登れと?)

ようやく峠を越えて下までいくと、なんと川に橋がかかっていない。コクランに行くには川を渡らないといけないのに。
困りながらとりあえず迂回路の先まで行ってみる。すると何やらワイヤーが川に渡してある。。もしや、、と見てみると、なんとワイヤーを伝って動く渡し舟があった。

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どうもこの渡し舟、公道と同じような扱いで行政が無料でやっているれっきとしたサービスらしい。渡し舟に乗って川を渡り、夕方19時ごろ、ようやくコクランの町に着くことができた。



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アウストラル街道の本気。

2014年2月11日 アウストラル街道後半へ、再スタート

4泊したコイアイケを後に再出発。コイアイケでは、汐見荘で一緒だった友人との再会を楽しんだり、壊れた自転車部品やアウトドア用品を買い直したりと毎日忙しく過ごした。

道は舗装路、心地よい風を受けながら前に進んでいく。
鬱蒼とした北部パタゴニアの自然は姿を消し、パンパを思わせる草原が広がっている。1100mの峠まで自転車を漕いでキャンプ場で一泊。

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薪ストーブのシャワーがあったので火を起こしてお湯を温めてみた。薪のシャワーは初めてだったけど、予想以上に熱々のお湯が出る。すぐに水になってしまうチリのガスシャワーより安心快適だった。
夜は各キャンプ区画にある小屋にマットを敷いて眠りについた。

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2014年2月12日 あれが、かの有名な!

朝、昨日の薪シャワーがおもしろくなってしまって、もう一度沸かしなおして入ろうかと思ってしまったくらいだった。昨日登った1100mの峠は一気に800mまで下り、また1000mまで上がる。この登って下って登って、という繰り返しが一番疲れてしまう。

ようやく峠を越え坂を下ると目の前に現れた美しい峡谷。
その迫力にしばし見とれる二人。旅人の中で有名な、セロカスティージョ(山)は雲がかかって見えないけど、この景観の素晴らしさはなかなか言葉では言い表せない。

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(ちょうどミラドール(展望台)があったのでお昼休憩も兼ねてのんびりした。)

道は引き続き、「舗装の下り坂」。一番走りやすいパターンだ。
サクッと走って、本日はたった36kmで終了。セロカスティージョの村に泊まることにする。

セロカスティージョの村で泊まった宿は部屋からセロカスティージョが一望できた。マウンテンビュー!
しかも6000ペソ(だいたい1000円くらい)という今までで最安の宿。キッチンもあるし食堂も広いし、自転車用の小屋もあるし。
アメングアルの宿に匹敵するくらいいい宿だった。英語を操るおばさんも親切。

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2014年2月13日 未舗装再び

もう一泊したくなってしまった宿だけど、頑張って出発することにする。
このセロカスティージョ村からアウストラル街道最後のオイギンス村まで約400kmは未舗装だ。舗装路は600kmほど南下したエルチャルテンまで無い。覚悟を決めて、再び未舗装路を漕ぎ始める。

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この日は本当に景色が素晴らしかった。遠くに見える山と青空のコントラストが今までにない風景を作り出していて見惚れてしまう。

道は良いところもあれば、砂利が深く押すこともある。途中、峠もあったけど、日暮れ直前に野宿スポットを見つけ泊まることに。走行距離は60kmほど。

野宿場所の河原に乾いた枝が多く残っていたので焚き火を始める。最近焚き火がマイブーム・・・。

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2014年2月14日 この日も景色は絶好調!

今日はマーブルカテドラルという奇石群で有名なトランキーロを目指す。

著名なガイドブック「地球の歩き方」には、実はこのアウストラル街道のことは1字も書かれていない。パタゴニアといえばカラファテのフィッツロイやパイネの山々、そしてウシュアイアと相場が決まっているらしい。

そんなアウストラル街道の中にあって口コミで目指す日本人が多いのがこのマーブルカテドラルの奇石群だ。

ただ個人的にはアウストラル街道はアウストラル街道の全景色が素晴らしいのであって、マーブルカテドラルも美しいけれど、まったく比較にならないなぁ。と感じていたりする。よくアウストラル街道の話をすると「ああマーブルカテドラルですか」というような流れになることが多いのだけど。「いやいや、アウストラル街道は名所が一つしかないような場所ではないですよ」と抗弁したくなること多々あり。。

小さい峠を越え川沿いの道に出ると、この日も素晴らしい光景が広がっている。絶景という言葉が氾濫している日本では、この言葉が場合によっては陳腐な印象を与えてしまうけど、この日はまさに“絶景”としか言いようがない。

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美しい道をひたすら進む。
途中、別の町への分岐点を少し過ぎたところに宿兼レストランがあって久しぶりのレストランでの昼食をとった。

そのままトランキーロヘ向かっていると、先を進む彩が反対側から来た別のサイクリストと話をしている。「スペイン語も英語もあまり得意ではない彩が立ち話なんて珍しいな。」なんて思って近づくとなんと日本人サイクリストだった。

そのサイクリスト、水口さんはウシュアイアからニューヨークを目指して北上中。相変わらずみんなスケールが大きい。
同い年ということもあって話が盛り上がったのだけど、お互い行く方向も違うし、近くに宿もない。連絡先だけ交換してお互いの健闘を祈る。またどこかで会えたらいいな。

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(薩摩中央のインパクトあるユニフォームを着た九州男児、水口さん。どこからどうみても日本人!)

さて、ようやく到着したトランキーロ。
マーブルカテドラルがあるだけあり、アウストラル街道の中では別格にツーリスティックな町だ。
「ツーリスティック」という言葉には僕の場合どちらかといえばネガティブな意味を含んで使うことが多い。要は観光客慣れしていて、サービスが良くない、温かみがない、というような感じだ。

例に漏れず、この町も宿探しが難航。
いつも通り中心地からちょっと距離がある宿から当たっていくも、中に人がいるのにチャイムを無視し居留守を使われたりと、信じられないことばかり。泊まった宿も横柄な態度のおばさんであまり良い印象がない。

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ひとやすみ。

2014年2月3日 最高の宿
この日は予定ではそのまま走り、次の村を目指すつもりでいたけど、もう一泊することに変更。雨はもうこりごりというくらい、冷え切った体と気持ちを暖めたかったのだ。
それともう一つ、この宿に連泊したかった理由は居心地の良さ。昨日遅くに着いたおかげで母屋の部屋ではなく、離れの部屋を充てがわれたのだ。離れは一つの家になっていてキッチンやトイレ、シャワーが全て揃っている。スペースも広く、ソファもある。そんな宿を1泊で出てしまうのはあまりにもったいない。

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連泊すると決まれば、やることはいっぱい。まずは物干し。衣類からテント、靴までとにかく薪ストーブの周りに置いて乾かす。

宿の目の前にスーパーがあるのも◎
のんびりさせてもらった。
結果的にこのHospedaje El Indioはアウストラル街道のベストホステルになった。

2014年2月5日 カサ デ シクリスタ
居心地が良すぎて3泊もしてしまったアメングアルの宿を出て、次の町マニウアレスを目指す。距離は50km程度、舗装路で問題になる峠もなくあっさりと到着してしまった。

途中、家族で旅行しているスペイン人のサイクリストと遭遇。お母さんが漕ぐタンデムの自転車に少し大きいお兄ちゃんを乗せ、お父さんは小さな弟くんをリヤカーで引っ張る。家族4人で世界自転車旅行。「この世の中にできないことなんてないんだなぁ」と改めて僕の中の常識が上書きされていくのを実感。

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(特殊なタンデム自転車、いつか乗ってみたい~。)

さて、このマニウアレスには「カサ デ シクリスタ(自転車乗りの家)」というサイクリストを無料で泊めてくれる宿があることで有名だ。
早速場所を確認して向かうことに。着くと、扉に大きくCasa de Cyclistaと書いてある。「入っていいのかな?」とウロウロしていると黒人の女の子が扉からでてきて中に招き入れてくれた。
このカサデシクリスタはこの町唯一の自転車屋さんを営むホルヘさん(牧師さんでもある)が運営していて、空いているスペースに自転車旅行者を泊まらせてくれるのだ。スーパーで食材を買って夕ご飯を作る。ガスも水道もWIFIも使わせてくれた。無料で申し訳ないほどだ。牧師であるためか、こちらからのお金は受け取らないみたい。本当に感謝。

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2014年2月7日 大都市コイアイケへ
またもや連泊してしまったカサデシクリスタを後にして、いよいよアウストラル街道最大の都市、コイアイケに向かう。

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天気は薄曇り、時々太陽が顔を出す。舗装路だけどアップダウンが多くなかなか距離が稼げない。プエルトアイセンへの分岐を左に曲がり、川沿いを東に進むとコイアイケの手前にある大きな峠が近づいてきた。この旅初めてのトンネルを通り、石炭の大露頭を過ぎると目の前に、コイアイケの町が姿をあらわす。

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プエルトモン以来3週間ぶりの大きな町だ。早速事前に調べていた宿に泊まり、楽しみにしていた地ビールを飲みにいく。「お疲れさま!」アウストラル街道の前半終了をビールで乾杯。しばし休養をとることにする。

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(ママガウチャの地ビールとコイアイケの町並み)

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(左:泊まった宿のおばさんが白髪染め、右:南京錠が開かなくなり、金鋸で切断することに。。)

<泊まった宿>
一泊目
Hospedaje KOI AIKE 10000ペソ
トイレバス共同 使いづらいキッチン WIfi
値段の割りにはあまりオススメではないかも。

二泊~四泊目
Hospedaje Los Cuatro Hermanos 8000ペソ
トイレバス共同 薪ストーブのキッチン Wifi
メインストリートからは少し距離がある。
おばちゃんがよく外出。その度に自分たちの部屋とトイレ以外、キッチンも全て施錠するので自炊がしにくい。

<オススメのレストラン>
Mamma Gaucha
地ビールとピザが美味しいレストラン。若者や旅行者で大変賑わっている。ピザもビールも本格的でおいしい。
町の中心、広場の近く。

<自転車屋>
町の中心、広場でもらえる地図に自転車屋の位置が書いてある。Simpson
シマノパーツはグレードにこだわらなければ大体売っている。
コイアイケ以降、未舗装路が酷くなるので、オフロードタイヤに履き替えることをオススメ。

<アウトドアショップ>
町の中心、広場からすぐの所にノースフェイスのオフィシャルショップあり。
ノースフェイスからすぐそば、メインストリートAv Ogana沿いにも一件アウトドアショップがある。品揃えは悪い。

ガスボンベやガスストーブは町の外れにあるホームセンターで買った方が安い。


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雨の恵みを感じて。

2014年1月31日 ラフンタをあとに
5日間いたラフンタを後にして自転車旅を再開した僕たち。
天気はどんより曇り空、
アウストラル街道北部のパタゴニアは本当にこんな天気が多い。

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ラフンタから少し走ると突然アスファルト舗装が現れた。事前に知らなかった僕たちは大喜び。舗装路だと自転車が驚くほど滑らかに進んでいく。

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その後の細い道
が、喜びもつかの間。道は再び未舗装路に。この辺りは現在舗装工事の真っ只中。ラフンタまでの道も工事中の所が多かったけども、この辺りも同じらしい。途中に大きなアスファルト工場があった。

ケウラット国立公園に入ると一車線ほどの細い道に変わった。道の両端からナルカが飛び出しワサワサしている。天気も下り模様。この日は走ることに専念して次の町プユアピに着いた。

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プユアピではいつも通り民宿に投宿。ここのおばさん、笑顔の似合うとても愛想のいい人だった。


2014年2月1日 雨のキャンプ
翌日、天気予報を見ると一週間ずっと雨の予報。さすがに一週間も待つわけにはいかず、朝から合羽を着て出発することにする。綺麗な湖が右手に広がる。
「あーあ、これで晴れていればなぁ」なんて愚痴を言い合うけどこればかりは仕方ない。この雨がパタゴニアの豊かな自然の源なのだ。天気の神様の機嫌が直るまでじっと我慢して走るしかない。

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途中、国立公園内の氷河を見に行った。道からそれること2km。英語ではハンギング・グレイシアというらしい。崖の上に氷河があって、溶けた水が滝となって流れている。曇模様で見えるか不安だったけど、無事見ることができた。雨のせいか川が大増水。吊り橋を渡るのだけど、とても怖かった。
この日は40kmほど走ったところでキャンプ。夜も雨が降りしきっていた。

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2014年2月2日 雨の峠越え
天気は変わらず。日本風にいえば曇り時々にわか雨といった感じ。雨の日のキャンプはテントも乾かないし、濡れた服の置き場にも気を使うし、いいことがない。出発の準備をして自転車を漕ぎ始める。今日は600mの峠を越える日だ。雨の中つづら折りに坂をじわじわと登って行く。2時間ほどで峠の頂上に着き、下りに差し掛かる。

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雨の下り坂は結構大変だ。濡れた手が冷えて感覚がなくなってくるし、靴もビショビショ。ブレーキだってかけっぱなし。ブレーキシューのゴムがみるみる減っていく。
ほとんど感覚がない手でバランスを取ること2時間、ようやく下り坂が終わった。
下り坂の終わりにバス停があったので鍋を出してお昼ご飯。普段はお昼ご飯で面倒な鍋を出すことはないのだけど、この日は例外。手を暖めないと走る気力がわかなかったのだ。

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お昼を食べながら雨宿りしているとプユアピで泊まった民宿のおばさんが車で通りかかった。頬を近づけて挨拶。パタゴニアの人々はすぐ親しくなれる。ちかくのプエルトシスネスという町でやっているお祭りを見に行っていたみたい。

嬉しい再会を終えて再び今日の目的地、アメングアル村へと走り出す。
このバス停から先、道は遠くコイアイケまで舗装だ。細かいアップダウンは多いけど、気持ちの負担はずっと少ない。2つ目の峠も越え、無事アメングアル村へ到着。泊まった宿にはこれまでの道中ですれ違ったサイクリストばかり7人で満室。温かい夕食を頂いて眠りについた。

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(神様が虹のご褒美をくれた。)


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ラフンタ〜自然の中で生活〜

※なんとか更新再開の目処が経ちました、お待たせしました。

2014年1月27〜30日
ラフンタには5泊滞在した。到着した日は町の中のキャンプ場でテント泊。こじんまりとしているけれど、一人3000ペソでホットシャワー、流し台もありなかなか良かった。
次の日からは龍樹庵へ。リマで知り会った夫婦がここに滞在していた様子をきいて私たちも興味を持ったのだった。龍樹庵は町から少し離れた丘の上にたっている。そこに木之実さんという日本人女性と夫のポールさん(世界中を歩いて木を植えるアースウォーカーとして世界的に有名な方)が住んでいて、訪れた人に同じ暮らしを共有してくれるのだ。


薪運び
ラフンタ以降でより思い知るけれど、パタゴニアでは薪が大切な燃料。


水くみ
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水道はないので、少し家から離れたところの湧き水をいくつかのタンクにくんで、2、3日蓄えておくのだ。この水がおいしいので、木之実さんいわく料理やコーヒーもおいしくなると。確かに、と私たちも初めにコーヒーをいただいた時に感じた。


ボトルカット
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ワインボトルに専用のカッターを用いて一周傷をつけて、傷付いたところをろうそくでじっくりあたため、水で冷やすとうまくいけばきれいに割れる。ゆうは大成功!不器用な私は大失敗…きれいに割れた下の部分は切り口を磨いてデカンタやグラスとして利用できる。


ベリー摘み
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菜園にフランボワーズやイチゴがなっていた。あとでたっぷりいただく。こんなにフランボワーズを1度に食べたことない!イチゴはこぶりだけれど、甘かった。
 

ハーブ作り
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乾燥させてあったラベンダーやオレガノ(これも菜園でそだったもの)の花や葉っぱを枝から取る作業を行った。


料理お手伝い
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野菜カレー
チャパティ
野菜ジュース(ジャガイモ、ブロッコリー、キャベツの葉、りんご)
野菜お好み焼き(野菜ジュース作りで出たカスを材料にしたもの)
サーモンマリネ

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電気はソーラーパネル、発電機から


ラフンタおすすめレストラン
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木之実さんから教えてもらい、一度龍樹庵の皆で行き、ラフンタ最後の夜にも二人で行ってしまった。雰囲気もGood ! ここにしかないというラフンタの地ビール。ほんのり甘くて香ばしくて今までのビールとは一味違うおいしさだった。料理もどれも絶品!この旅はじまって以来No.1のご飯だった!!


実は、この龍樹庵は2013年10月に「世界の果ての日本人!〜ここが私の理想郷」で特集されていた。そのDVDを木之実さんの解説つきで鑑賞したのも楽しかった。日本からまともにくると3、4日間かかるところに私たちはいるんだと思うと、めったに来れないところに何日間も自由に滞在できて得をしている気分になった。
そしてまた、龍樹庵での日々は帰国後の生活を考え直させられる期間だった。今までは帰国したら以前のように会社勤めをするつもりに考えていた。しかし、パタゴニアに入って緑の多さが気持ち良くて自然の広がる北海道に住みたいね、と漠然と思いはじめ、さらにラフンタでは二人とも自ら農業をやってみたいと思うようになった。日本の都心に住んでいると電車で通勤することが当たり前に思えるけれど、そこから離れる暮らしもいくらでもあるのだ。ここでの暮らしは、東京の人々にとっては電気、ガス、水道もふんだんには使えず、とまどうことが多々あるだろう。でも、木之実さんポールさんは何不自由なく思い通りに、そしてからだもこころも東京の人々よりはるかに健全に暮らしているにみえる。
まぁ私たちにも帰国後のことは何もわからないけれど。

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