南アメリカ」カテゴリーアーカイブ

自転車とウユニ塩湖

第三回目。
11月15日。一緒にランクルチャータしましょうと約束していた、バックパッカーさん伸さんが前日に到着。人数はいっぱいいっぱいの8人で、日中のウユニ塩湖、決行!今回は、よしみさん、冬樹さん、伸さん、あやちゃん、コリアンカップルが一緒。楽しそうなメンバーで、トリックアートが楽しみ!
私たちの自転車も連れていきたいと、ランクルの上へ。

しかし、いつも貸出してくれる私たちのゴム長靴を忘れられたため途中で引き返し、1時間以上ロスしてしまった…

ウユニ塩湖は広大な塩のかたまり。高低差がほとんどなく、遠近差が感じられないため、こういうトリックアートが撮れるのだ。

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自転車に乗って。

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夕日が近づくと、鏡張りのところへ。

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夕日の鏡張りも美しい!でも、まだ水が少ないので地面がでこぼこしていた。本格的に雨季になれば、より水が張って雲もいい感じにあり、よりきれいな鏡張りになるよう。

今回は、ランクル運転手さんがトリックアートをいろいろ提案してくれ、良い撮影方法も知っているので、みんなで楽しい写真もたくさん撮れ、とても満足!ここに載せきれない写真も多数;

ウユニで出会った日本人旅行者はたくさんいて、日本に帰った後も是非会いたいと思う方ばかり。
ありがとう!


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【コラム】ウユニの宿&レストラン

ウユニには、友人を待ったり、次の走行に向けての準備やらで、9泊もしてしまった。
ウユニで泊まったホテル、レストランの情報を残しておきます。

【ホテル】

Hostal Mana
私たちが最初に泊まった宿は、Hostel Mana
シャワー・トイレ共同で、Wifiありで一人45ボリ。私たちの滞在中、3日間Wifiがつながらなかったけれど、その日は35ボリにしてくれた。ウユニはWifiが飛んでいる宿は少なく、かなり遅い。シャワーのお湯は24時間だけれど、長い間は出ないようで、私は終りのほうになると必ず水シャワーになってしまった。
中心地からは少し離れている。でも、近くに夜になると炭火でいろいろなお肉(リャマ・鶏・牛・チョリソなど)を焼くお店が並んでいる。そこは20ボリ前後で食べられる。
宿泊していない人が遊びに来たりすると、宿のおばちゃんに怒られていた;

Hostal Avenida
Wifiがつながらないし、シャワーも今いちなので、次に移った宿は Hotel Avenida
シャワー(時間制限あり)・トイレ共同で、Wifiなし、一人35ボリ。シャワーは前の人の利用から少し時間が空くと、いいお湯になる気が。
旅行会社の並びのすぐ隣で、レストランの多い中心地も近いので便利。
入り口が広く、自転車も入れやすいためか、欧米人チャリダー夫婦3組にも遭遇。
中庭に水場があり、干し紐も張ってある。その中庭で自転車の整備もしやすく、過ごしやすかった。
フロントのお兄さん?は英語可。

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【レストラン】

ウユニのレストランはきれいだけれど観光者向けでやはり高い。
私たちも初めは「仕方ないか」と高めのお店に入った。
でも出てくるのは遅いし、あまり美味しくなかった。

LA TORRE ITALIANA
旅仲間から教えてもらった安めでメニューも豊富なお店。何を注文してもはずれなしで1日に1回は必ず通った。

タコス(25ボリ)が日本人仲間全員一致で一番人気!結構辛めだけれど、おいしい!4回くらい食べてしまった。朝食・昼食・夕飯とやっている。家族経営のため、12歳の女の子もホールをがんばっているけれど、なかなか意思疎通が難しかった。

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Cafe MAYA
パスタが今までの南米旅で一番おいしかったのは、Avenidaの目の前のMAYA
麺の湯で加減、ソース(変な香草ぽさがなかった)もGood!Wifiも飛んでいる。
ちょっと紳士的なホールのお兄さんが、お勘定を渡すと、必ず「ムチャス グラシアス」と目を見てしっかり言ってくれるのが印象的。

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HODAKA MOUNTAIN
最後は、毎回利用した旅行会社 HODAKA MOUNTAIN。日本人旅行者のほとんどは、ここでツアーやランクルチャーターをする。日本語が少しできて、英語OKの親切なスタッフ。オーナーの女性がよく私たちを「トモダチ!」と呼ぶのが面白くてなんか笑ってしまう。Wifiも飛んでいるので、ここでネットをやりにくる日本人多数。なので、ランクルチャーターで人数が集まらなくても(店頭に「一緒に行く人募集」の貼り紙ができる)、ここで待っていれば集まってくるかも?
他の会社で塩湖に行った人から聞くと、「鏡張りは見られなかった」とのこと。私たちは毎回鏡張りへ行けたので、やっぱりHODAKAはいいみたい。

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宝石の道 Day0

宝石の道、と日本語で呼ばれているのは、ボリビアのウユニからチリのサンペドロ・デ・アタカマに抜ける約450㎞の道である。ウユニからアタカマに抜ける道は複数あり、一般にバスで抜ける道は宝石の道ではない。この道を抜けるには、ツアー会社のツアーを利用するか、あるいは・・・自力で走る以外に方法がないのである。

古今東西、多くのサイクリストが、この道の景色に憧れ走破を試み、成功してきた。今回、僕たちも南米のメインのひとつとして、この宝石の道にチャレンジした。

ややこしいことに、宝石の道、という一本の道があるわけではなく、砂漠に伸びる無数の四輪駆動車、ほぼ95%がトヨタ製ランドクルーザー(以下ランクル)の轍群をそう呼んでいるだけだ。
英語ではこのルートをLaguna Routeと呼び、スペイン語での正確な名前は、現地の標識より、RUTA DE LAS JOYAS, ALTOANDINASという。

核心部は全て同じルートをとるが、途中までは、複数のルートがあり、どの道もまとめて宝石の道と言われているようだ。

450㎞の内、ウユニから約200㎞ほどまでが簡易舗装(土に水を混ぜ、整地したのち乾燥させた、いわば日干し煉瓦の道路版。固く締まっているため自転車での走行は楽だが、時折、砂に覆われたり、凹凸があるため、常にハンドルを取られないかどうか集中している必要がある。)で、その後、本格的な宝石の位置にはいる。約110㎞ほどが完全な未舗装で、走ることができない場所が多い。チリのアタカマから40㎞の地点よりチリに入国し、舗装路を走ることができる。

まとめると、ウユニから
約200㎞ 簡易舗装
約110㎞ 未舗装、砂漠地帯
約40㎞ アスファルト舗装
となる。

言うまでもなく、自転車にとって最大の障害となり、かつ狭義の宝石の道とは、この中間部110㎞のことを指す。

今回実際に走行したルートを以下に示す。参考にしていただきたい。


大きな地図で見る


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宝石の道 Day1

2013年11月18日
さて、いよいよ宝石の道を走る。

ウユニを朝7時に出発。今日はサンクリストバルという町を目指す。まだまだ悪路は始まらない。
朝、日本人の仲間が、見送りに来てくれた!本当に嬉しい。

さて、ウユニの町を出て、南下を開始する。道は簡易舗装。土に水を含ませ、整地したのち固める。いわば日干し煉瓦の道路版だ。固くしまって走ることができるが、時折高速で通過する車が砂埃を巻き上げ、石を飛ばしてくるので、快適、とは言えない。

高低差も殆ど無く、17時ころにサンクリストバルに到着。予定通り89㎞の走行だった。

サンクリストバルの町には、大きなホテルと市場(メルカド)がある。このホテルは150ボリ、という高額な宿泊料を請求されるので泊まることはできない。広場の外れにある貸し部屋に泊まることができた。明日に備えて、メルカドで水やお菓子を補給。明日に備える。

夜、風が強く、窓を激しく揺らす。明日以降が少し不安になる。

この日の宿は、マットレスのヘタリ具合が過去最悪だった。まともに寝られない。しかも初めて、電気シャワーで感電した。シャワーを触ったらビリっと感電。妻は、ノブを触っただけで感電したみたい…。

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宝石の道 Day2

サンクリストバルから、次の村アロタ村までは56㎞。
午後から風が強くなるため、なるべく午前中に走り終えようと、朝は少し早めに出発しようと思ったのだけど、メルカド(市場)に寄ったため、結局8時すぎになってしまった…。

昨日と代わり映えしない景色の中を黙々と走って行く。10㎞ほど走ったところで、クルピナKという村へ到着。村の名前に違和感を覚えつつ、今日一番の峠に差し掛かる。峠を越えると、今までの景色が一変。見たことがないような山並みが広がっていた。

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この山々を越えると左側に塩湖が見える。
風が強くなり、平坦ではあるけども代わり映えしない景色を進む。

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最後の10㎞ほどは、道路工事があった。散水車で路面を濡らし、モーターグレーダーで整地をし、ロードローラーで路面を固めていた。
が、固めているのはあくまで土。ドロドロの道を自転車で進むとすぐに泥が泥除けにつまりブレーキがかかってしまう。結局この区間を抜けるのに1時間以上かかってしまった。ぐったり。

さて、17時頃、ようやくアロタ村に到着。
道路に面した宿 Hospedaje Los Andesに泊まる。
外観は日干し煉瓦でボロボロなのに、中はとても綺麗。食堂も貸してくれて、宝石の道に入る前にいい息抜きができた。宿のおばさんも親切で◯

まるでゴーストタウンのようなアロタ村。 
レストランは見つけられず、ここ数日お世話になっているスタンドのハンブルゲサ(ハンバーガー)のお世話になる。(朝ごはん用に2つ購入)

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明日からいよいよ、宝石の道に入る…。緊張…。


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宝石の道 Day3

アロタ村から先、チリのサンペドロ・デ・アタカマに抜けるまで、村(小さな集落はあるが、)を通る予定はない。事実上、村、あるいは自治体として機能している集落を通るのは最後になる。

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この日も午後からの風を警戒して朝7時に出発。いきなり標高500mアップの登り坂がある。アロタ村が標高3800m(すでに富士山より高い)で、そこから4300mまであがる。ここ2か月近く標高4000m前後で生活しているので、高所障害はすっかりなくなっているが、この標高だと運動するには酸素の絶対量が明らかに不足している。4000mの高所において、重さ50㎏近い自転車で斜度5%の坂を上る、というのは、実際やってみるとわかるが、心肺機能に対する負担がとてつもなく大きい。数十メートル漕いだだけで、脳が「酸素をくれ」と足を止める。「呼吸を整える」とかいうレベルではなく、「死ぬから早く呼吸したい」というレベルで換気が必要になる。会話できる状態に呼吸が戻るまでに30秒は最低かかってしまう。(しかしまだ序の口。このあと4900m(!)の峠で猛烈な向かい風を浴びながら、自転車を押すことになる…。)

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さて、この4300mの峠を越えると、宝石の道へのひとつめの分岐点が現れる。最終的には同じ道に合流するのだが、この分岐の道は交通量が少なく、実際、過去に多くのサイクリストが苦労している。僕たちは多少遠回りにはなるが、より交通量が多いもう一つの分岐を目指すことにした。途中、動物たちの群れと遭遇。

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(左:奇岩群にうさぎに似た岩があった。右:経験したことがない傾斜の急坂。。登れませんってば。)

この分岐を過ぎると、濃い青の湖が右手に現れ、川があって、美しい風景が広がっていた。リャマやアルパカ、ビクーニャたちがおいしそうに草を食んでいる。

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時間は13時を回り、例のごとく風が強くなってきた。4300m前後のアップダウンを何回か繰り返し、ようやく小さな集落を見つけた。この集落の裏手にちょうど四方を岩に囲まれた窪地があったので、ここでキャンプをすることに。集落のおじさんに、ここでキャンプをしてもよいか確認をとって、テントを張る。犬が5匹もいて吠え続けてくるが、距離を保ってくれるのでまぁなんとかなる。

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夜ご飯は、ツナ缶、ミックスベジタブルの缶詰、パスタを茹でてスープを作った。持ってきた赤ワインも開栓。おなか一杯になったところで、就寝。


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宝石の道 Day4

目覚ましは朝4時にセット。夜はとにかく冷えた。温度計はマイナス10℃。マットを半分に折って使っていたら、底冷えがきつく、下半身が寒い。
寝袋は対応温度がマイナス10℃(妻はマイナス16℃の寝袋)だけど、かなり限界に近い。これから先、更に標高が上がったら耐えられるだろうか、とちょっと心配になる。とにかく寒いため、なかなか寝袋から出られない。とりあえず火を起こし、朝ごはんのためにお湯をわかす。朝ごはんはラーメン2袋だけ。食料もふんだんに使うことはできない。

ささっとラーメンを食べ、テントをたたんで7時に出発。程なくして、宝石の道への分岐が現れる。北西に向かっていたハンドルを切り、真南へ転進。いよいよ悪路が始まる。

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のっけからいきなりのガレ場。こぶし大、それ以上の岩がゴロゴロ。僕は何とか自転車に乗ったまま前に進めるが、彩は不安定なガレ場が苦手で早速転んでしまった。転んだ衝撃でサイドミラーが割れる。まったく幸先の悪いことで…。

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 自転車を下りて押すこと1時間ちょっと。後ろから2人のサイクリストが来た。ドイツ人の若者。彼らもこの宝石の道を目指して南下してきたらしい。ちょっとしたあいさつを交わし、お互いの健闘を祈って彼らは先に行った。それから少しして今度はフランス人の若者に抜かされる。やはりこの道はサイクリストにとっては特別な存在だ。

 道はしばらくして盆地にでた。盆地は平坦だが、今度はコルゲーションが行く手を阻む。コルゲーションとは、ランクルが高速で走行するときにできる一種の侵食現象で、別名”洗濯板”。細かい砂の波が無数にあり、自転車にとっては大敵だ。彩は慣れない路面に四苦八苦。通過するころにはお昼を過ぎてしまった。

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次から次に現れる路面に対応しつつ、15時ころにようやく一つ目の湖、Laguna Canapaに到着。フラミンゴの大群に少しテンションがあがる。

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このLaguna Canapaから先がこの日のワースト・ロードコンディション。深砂だ。

簡単に言えば、砂浜で自転車を押す。という感覚。車輪が完全に砂に埋まり、タイヤは回転しない。ほとんど”引きずって”いく感覚。時速は1㎞/h。一時間かかって1㎞くらいしか進めない。(もちろん歩いたほうが早い)。
風も強くなり、簡易風速計の数値は風速15m/sec前後を記録している。そんな感じで4㎞ほど進んだところでこの日はタイムアップ。目標としていたエディオンダ湖には到着できなかった。

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風よけになるちょっとした岩の裏にテントを張って就寝。初日にして早速宝石の道から洗礼を受けてしまった。


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宝石の道 Day5

朝は7時に出発。自転車を引きずりながら数㎞走る(いや、押す)と道はよくなり、何とか乗れるレベルに。

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10時頃、昨日の目的地エディオンダ湖畔のホテルに到着。ここで水、ジュース、トイレットペーパー、菓子の補給をする。このホテルは富裕層向けツアー客用のホテルで1泊100ドルもするという有名なホテル。実際料金表を見ると、ボリビアーノでかなり高額な金額が書いてある。

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エディオンダ湖は特にフラミンゴが多いことで有名な湖。フラミンゴの大群が羽を休めている。写真を何枚か撮って、エディオンダ湖を出発。

と、出発早々、彩が大転倒してしまった。顔面から地面に倒れ込むので、こっちもびっくりしてすぐに駆けつける。幸い、サングラスをしていたこと、ヘルメットを着用していたこともあって、軽傷ですんだ。それでも、この転倒がきっかけになって、ガレ場に対する恐怖心が彩に植え付けられてしまったようだ。泣いてしまった彩を落ち着かせ、前に進む。次々新しい湖が現れる。

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(彩が転んでしまったガレ場)

景色もまるで火星にでも来たかのよう。火山がそびえ、赤褐色の大地と湖。ここは本当に地球なのだろうかと、思ってしまうような景色が目の前に広がっている。

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この日は道も多少マシで、16時ころまでは乗って走ることができた。距離も伸びて20㎞を記録。調子よく走っていると、落とし穴はあるもので、最後の数時間は昨日と同じ深砂。昨日経験しているとはいえ、嫌なもの。風も強いが、調度良いキャンプ地がなかなか見つからない。仕方なく自転車を押し続ける。

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日没直前の18時30分。ようやくキャンプ地を見つけ、テントを張った。


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宝石の道 Day6

宝石の道の6日目、2013年11月23日(土)


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水平距離 17.43km 沿面距離 17.58km
全体平均速度 1.89km/h 移動平均速度 3.33km/h
最高速度 12.68km/h 昇降量合計 473m
総上昇量 309m 総下降量 164m
最高高度 4674m 最低高度 4381m

いつも通り7時出発。いつも7時出発になってしまう理由は、気温。マイナス10℃の中を自転車で走ることは、かなり大変。結局、日が出てすぐの7時出発というのが僕たちの自然な習慣になってしまっている。

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(コーラは凍り、ひっくり返してもそのまま…。温度計はマイナス10℃を指し、上下ダウンウェアを着て、極厚の寝袋に包まる日々。)

さて、この日も相変わらずの深砂。自転車に乗って走ること叶わず、押し続ける。しばらくすると峠にさしかかる。ここもかなりの急坂、そしてガレ場。ガレ場を抜けると、平地に出るが、やはり乗ることができない。景色が変わると「もしかして自転車に乗ることができるかも」と、期待するのだけど、結局乗ることができない。

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そして、ここで今日の大問題が発生。

彩の自転車につけている1.5Lのペットボトルから水が漏れだしていた。どうも早朝凍っていたペットボトルが膨張して破裂し、気がつかないままになってしまっていたらしい。深砂で前にも後ろにも容易に進むことができない場所で、貴重な水をロストしてしまった。

僕たちは通常、各々自転車に3Lの水を積んで走る。その他に折りたたみ式の2.5L水筒を4つもっていて、合計16Lの水を運ぶことができる。一日2L、二人で4Lの水を消費するので、最大で4日の水を積むことができる。
今回は事前に補給地点などを調べ、最大の16Lを積む必要はないと判断して、6Lの水を積んで走っていた。

しかし、予想以上に厳しい悪路に走行距離は伸びないまま。それはつまりキャンプ日数が増加することを意味し、食料や水が当初の想定より多く必要になる、ということにほかならない。

残り4.5Lの水。今のペースが上がるとは限らない。逆にもし路面状況が好転せず、悪路が続くようであれば、到底次の補給地点まで水がもたないことは明白。水がなければ、最悪の状況も想定できる。

この水漏れ事件以降、走行中の飲水も極力制限し、食事も水を使わないクッキーやパンなどの固形物に切り替えることにした。万が一、水が補給できないまま前進を余儀なくされた場合に備えて早めに自衛手段を講じることに。水はあくまでも走行中の飲水として確保する。高所では水を飲まなければならないが、水が切れてしまっては元も子もない。

さて、峠を越えても路面状況は一向によくならない。ひたすら押し続ける。
時速は1.5km前後。1時間押しても1.5㎞程度しか進めない。もちろん歩いたほうが早いが、自転車があるためそう簡単にはいかない。乗れない自転車はもはや走行の負担になるばかり。

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深砂の中を自転車で進むというのは、南極観測船に似ている。
南極の氷の中で、南極観測船はラミングあるいはチャージングと呼ばれる方法で前に進んでいく。
氷を砕けない場合、一度下がって、全速力で助走し突進して氷に乗り上げて砕き、前に進む、という方法だ。

僕たちがやっていることも全く同じ。
深砂にスタックすれば、前輪の前に砂の山ができる。その位置から前に進もうとしても、重量50kgの埋まった自転車はびくともしない。
仕方なく、後ろに下がって、もてる全ての力を振り絞って助走し、砂に乗り上げ、砂の山を崩していく。

それを標高4500mの低酸素状態で延々と10時間近く繰り返すのである。…まともな食事を摂らず。4日間も…。

あるいは、頭に浮かぶのは昔の刑罰のひとつ、「穴を掘っては、その穴を埋める。水を汲んでは、水を捨てる」、というような無駄な作業を与える刑罰(JR西日本や国鉄で問題となった教育方法のような)である。

延々と深砂の中、自転車を引きずるというのは、精神的にも体力的にも相当な負荷を心身に与える。

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16時、目の前に分岐点が見えてきた。
初めはチリ国境への分岐かと思っていたのだけど、よく見ると「ホテル」と書いてある。
自転車を彩に押さえてもらい、丘を越えて偵察を試みる。

遠くに一見新しい建物が立っていた。人影はこの距離からでは見えない。

途中にホステルがあるらしいという情報は持っていたが、このホテルがそのホステルかどうかはわからない。閉鎖されて廃墟になっているのかもしれない。

でも、僕たちは、イチかバチかに掛けてみることにし、この建物に向けてハンドルを切った。

ようやく建物の詳細がわかるような距離になったころ、天井で何かが動いた。人影のように見える。

近くに近づいてみると、どうやら工事をしているようだ。人がいることは確定。

ホテルの正面に回りこむと何台ものランクルが泊まっていて、とても立派なホテルが立っていた。ホッとしたのも束の間、空室があるか聞いてみると、今日は予約で一杯らしい。こんな僻地中の僻地で予約で一杯とは…。ちなみに料金は1泊70ドル。このボリビアではかなり高額な部類である。

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ホテルのスタッフはとても親切で、水はなんと無料でくれるとのこと。しかもホットシャワーを無料で使って良いと案内してくれ、テントは工事中の場所、四方を断熱材で覆った場所にテントを張るように、と言ってくれた。

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もうヘトヘトの僕たちは、ひとり14ドルでディナーだけいただくことに。食事ができるまでの間、食堂でのんびりさせてもらった。久々にシャワーも浴びることができ、水も反省をいかして、持てる最大、16Lを積む。これでもう何泊キャンプしても安心。気持ちに余裕ができたところで、今日のディナー。なんとコース料理である。

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(欧米人の旅行者を中心に満室のホテル。こんな僻地中の僻地で立派な料理・・・一体どうなっているのやら・・・)

前菜、スープ、メインとデザート。
これが正しいお金の使い方だ、と二人で話し合って、就寝。

まったく大変な一日だった。


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